
・現在、霊園等の広告が非常に多くなっており、どこに決めれば良いか?悩む方も多いのではないでしょうか。お墓は、いらないと散骨する方も多くなっておりますが、全て散骨してしまうのは、寂しい気がすると霊園等に埋葬される方も多くおります。
ここでは、①市区町村の運営する公営墓地、②宗教法人等が主体となって運営する民営墓地、③寺院が運営する寺院墓地の3種類について、それぞれの基礎的なことから特徴にについて解説いたします。
・自治体が所有している墓地であり都道府県や市区町村が管理運営しております。自治体の運営の為、信頼性も非常に高く「公営墓地」は人気が高い墓地と言えます。一方、人気のある地域では、競争率が非常に高く募集も中々行われない状況に有ります。
※通常の場合、1年に1回程度の募集が行われます。自治体の広報誌やHP等で確認して下さい。(1年中募集している場合も有ります。)
公営墓地は宗教上の宗旨宗派は問われませんが、自治体により応募条件が定められている場合がありますので、下記に参考例を挙げさせて頂きます。
など自治体により条件が定められている場合があります。尚、永代使用権等の費用面については、民営墓地や寺院墓地と比較して安く設定されています。
※公営墓地内に永代供養墓が設けられている場合もあります。公営墓地内に所有する お墓を撤去し、同墓地内の永代供養墓に埋葬する方もおります。その場合、施設変更届を提出すれば、優先的に永代供養墓に埋葬出来る場合があります。
東京都の公営墓地(東京都公園協会運営)は、東京都内に7箇所(23区内に4箇所)、千葉県に1箇所の計8箇所になります。
都立霊園は全体的に人気が高い霊園ですが、地域により応募数に差があります。特に青山霊園は、非常に人気がある為、競争率が非常に高くなっております。墓地使用料は、地域差がありますが、50万円程度~人気の青山霊園では、1千万円を超える所もあります。その他、年間管理用は、1㎡当り2千~3千円程度になります。
公営墓地の申込から当選後の手続きなどの流れについては、下記の様になります。
自治体のホームページ、広報誌等で確認し募集が行われましたら、期限内に郵送等で申込を行います。
申込が受理されましたら、自治体からハガキ等で受付け番号通知が送られてきます。
公開抽選が行われます。結果については自治体のホームページ等に掲載されます。後日、公開抽選に基づいた結果が、ハガキ等により郵送されます。
当選された場合は、応募条件に該当しているか?審査がおこなわれます。問題が無い場合は使用申請書の提出を行います。
永代使用料、管理料を決められた期限内に支払いをします。
使用許可書が交付されましたら手続完了となります。この使用許可証はお墓を建立する際にも必要になりますので大切に保管して下さい。
以上の様な流れになります。(自治体により異なる場合があります。)
公営墓地以外のもので、営利を目的しない「公益法人」や「宗教法人」などが、許可を受けて運営しております。一般企業による墓地の経営は、現在では認められておりませんが、法律改正前から運営している一部の企業は運営が認められております。
現在、非常に多く開園されている墓地が民営墓地になります。現在一般的な墓が売れなくなってきている為、永代供養墓、樹木葬等に力を入れている霊園もあります。墓地の立地は、都心部に経営しているタイプと郊外に大規模な霊園を経営するタイプに分かれています。
一般的な民営墓地では、宗旨・宗派を問われることもありません。
民営墓地は、公営墓地と違い応募条件等の制限もありません。
生前にお墓を建て置くことも可能です。但し、一般的な墓地を建立する場合は、墓地の承継者がいることが前提になります。この承継者がいない場合は、契約を断られる場合もあります。
この様な場合には、一般的なお墓(洋型)を永代供養墓として売り出している霊園もありますので、こちらのお墓を選択されるのも一つの方法です。又、ごく稀にですが、承継者がいない場合も、維持管理費を十数年分の先払いすることによりお墓を建立できる場合があります。
永代供養墓、樹木葬等は承継者がいなくても申込可能になりますので、費用を支払えば特に問題になることはありません。
契約をする場合、企業の経営状況、永代使用料・管理料等を確認しておきましょう。永代使用料が比較的安い場合でも、管理料が割高に設定されている場合もあります。トータルで幾ら掛かるのか?良く検討する必要があります。
都心部の民営墓地の特徴は、墓地に出来る土地があまりない為、小規模な墓地が多くなっております。一般的な墓地よりも納骨堂、樹木葬、永代供養墓等が多くなっております。これらの墓地は土地をあまり必要とせずに、一般的なお墓よりも人気が高くなって来ている為、販売も行い易い為と考えられます。
また利用者にとっても、自宅近くにこの様な墓地がある事は、お墓参りにも行きやすく利便性が良い墓地になります。
都市部近郊では大型の霊園が並んでいる地域があります。例として都立八王子霊園の周辺では大規模な民営墓地が開園されています。都市部の小規模な墓地か、郊外の大規模な墓地か、この2極化は、今後も続いていくものと考えられます。
墓地の費用のついては、住宅と同様で都心にある墓地の方が高くなる傾向にあります。一部の永代供養墓等を除けば、納骨堂等においても都心部の方が高くなっており、墓地を選択する際には、交通の便等の利便性で選ぶか、費用で選ぶかで選択する墓地が異なることになります。
民営墓地の申込からお墓の建立までの流れについて解説させて頂きます。
民営墓地は、非常に多くの種類、場所があります。ある程度の範囲を決めてパンフレット等の資料集めから始めます。
収集した資料から数候補に絞り現地見学を行います。お墓を建てる場所、施設の設備、交通の便など確認します。
見学を行った中から、一番希望にあう霊園と契約を行います。支払額については、事前に見積書を取得して確認しておきましょう。
お墓の建立する場合は、石材店との打合せを行います。希望の形状、石材など打合せの段階で決めて行くことになります。
お墓の準備が完了しましたら、ご遺骨を納骨します。納骨の際には、使用許可書、埋葬許可証も忘れずに持参して下さい。供養を行う場合は、ご住職の手配も忘れずにしておきましょう。
一般的には、寺院境内で運営している墓地になります。境内の墓地は、寺院の宗教活動と一体のものとして法律的に認められております。
寺院の檀家になった場合は、寺院の宗派に帰依し、寺院の経営を支える義務があります。従って「埋葬や法要は、寺院の宗派に従うこと。」、「お布施・寄付金を納めること。」その他、「入檀家志納金」や「本堂の改修等の寄付金」が求められる場合もあります。
寺院墓地の注意点として、過去の宗旨、宗派は不問と明記されていた場合も、契約時には、改宗し寺院の宗派に属する必要がある場合があります。 (新興宗教以外の在来仏教は、宗派不問の場合もあります。)
上記にも述べました様に、寺院墓地にお墓を建立する場合は、檀家となることが前提となります。檀家となる際には、ご住職との面談も行われることが一般的です。
入檀届、墓地永代使用権契約書等の提出する書類は寺院により異なります。以前は書類が何もなく口約束で成立することもありましたが、流石に近年では、入檀届等の書類が用意されている寺院が多くなっております。又、お墓を建立には承継者がいることが前提になりますので、承継者がいない場合は、断られる可能性が高くなります。
東京都内にある寺院は非常に多く、寺院が密集している地域もあります。規模も様々で芸能人等が葬儀を行う大規模な寺院から下町の住宅地ある小規模な寺院まで様々です。近年では、永代供養墓、納骨堂を設置する寺院も多くなっております。
現在、コンビニよりも数が多いと言われていますが、都内の寺院においても檀家離れが進んでおります。都内の寺院は小規模な寺院も多く、このまま檀家離れが進むと運営が成り立たない寺院が増えてくることが予想できます。又、寺院の承継者不足について問題になっています。
上記の問題は、東京都内に限った問題ではありませんが、都内は寺院数が多い為、今後生き残りを掛けた問題にもなるかと思います。将来的には銀行と同様に吸収合併が行われ一部の大きな寺院が残っていく事も考えられます。
但し、住宅地にある寺院も多く利便性が良い為、人気のある寺院では檀家離れもほとんど無いとの話を聞いたこともあります。自宅近くにお墓があることは、お参りする方も便利であり、都内では公共交通機関が発達している為、自動車免許を返納した場合も、お参りに困ることはないかと思います。
都内の寺院墓地に申込される際は、ご住職によくお話を聞いた上で申し込みを行って下さい。
自宅近くの寺院、或は、知合いのご住職がいる寺院を選択される方が多いかと思います。自宅近くの寺院を選択される場合は、寺院にお伺いして、一度はご住職とお話された方が良いかと思います。
ご住職と面談し問題がなければ入檀することになります。(入檀する前に永代使用料、供養、法要等のお布施について、確認しておきましょう。)
通常、寺院は指定石材店が決まっておりますので、お墓を建立する場合は、その石材店と打合せを行い、費用、形状、墓石の材質などを相談します。
お墓の建立が完了しましたら、閉眼供養(魂入れ)を行います。ご住職に希望日を予め相談しておきましょう。この閉眼供養ではお布施をお渡しする事が一般的です。
閉眼供養完了後にお墓のカロートにご遺骨を納骨します。今後は維持管理費を毎年納めます。寺院によっては時期ごとに供養も行われます。
墓地の種類について、それぞれ解説させて頂きましたが、現在人気があるのは、公営・民営墓地になるかと思います。当事務所のお客様では、民営墓地に埋葬・改葬される方が多く、その中でも永代供養墓・樹木葬、納骨堂が人気と言えます。
近年、寺院の離檀料問題など、テレビ等のメディアに出ておりますが、全ての寺院が高額なお布施等要求する訳ではありません。寺院内に お墓があると管理が行き届き墓地も清潔に保たれております。逆に公営墓地は、ご自身で草むしり等を行わないと雑草が生い茂る お墓になってしまいます。
民営墓地は、様々なタイプの霊園等がありますが、管理会社等、きちんと確認しないと将来、墓地を管理する会社が倒産する可能性も有る訳です。
つまり、公営・民営・寺院墓地それぞれ長所と短所がありますので、事前にどの様な規則があるのか?管理費などの費用はどの様になっているのか?など確認した上で決める事が大切です。今はインターネットなどで情報の収集が比較的楽に出来ますので、寺院・霊園等の評判なども確認し、慎重に決めて頂ければと思います。
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