・現在、霊園等の広告が非常に多くなっており、どこに決めれば良いか?悩む方も多いのではないでしょうか。お墓は、いらないと散骨する方も多くなっておりますが、全て散骨してしまうのは、寂しい気がすると霊園等に埋葬される方も多くおります。
ここでは、①市区町村の運営する公営墓地、②宗教法人等が主体となって運営する民営墓地、③寺院が運営する寺院墓地の3種類について、それぞれの基礎的なことから特徴にについて解説いたします。
自治体が所有している墓地であり、都道府県や市区町村が管理運営しております。宗教上の宗旨宗派は問われませんが、応募するには下記の様な条件が定められている場合があります。
など自治体ごとに様々な条件が課せられている場合があります。費用については、他の民営墓地や寺院墓地と比べ安く済む場合が多く、又、自治体の運営の為、信頼性も非常に高く「公営墓地」は人気が高い墓地と言えます。
従って、人気のある地域では、競争率が非常に高く、又、募集も中々行われない。と言った状況に有るようです。※通常の場合、1年に1回程度の募集が行われているので、自治体の広報誌やホームページ等で確認して下さい。(1年中募集している場合も有ります。)
※公営墓地内に永代供養墓が設けられている場合もあります。公営墓地内に所有する お墓を撤去し、同墓地内の永代供養墓に埋葬する方もおります。その場合、施設変更届を提出すれば、優先的に永代供養墓に埋葬出来る場合があります。
東京都の公営墓地(東京都公園協会運営)は、下記の8箇所になります。
青山霊園は、非常に人気も高く募集も少ない為、抽選に当選するのは、厳しい状況にあります。
使用料は、地域差がありますが、東京都の場合、50万円程度~人気の青山霊園では、1千万円を超える所もあります。その他、年間管理用は、1㎡当り2千~3千円程度。
以上の様な流れになります。(自治体により異なる場合があります。)
公営墓地以外のもので、営利を目的しない「公益法人」や「宗教法人」などが、許可を受けて運営しております。一般企業による墓地の経営は、現在では認められておりませんが、法律改正前から、運営している一部の企業は、運営が認められております。
墓地の立地は、都心部に経営しているタイプと郊外に大規模な霊園を経営するタイプに分かれています。一般的な民営墓地では、宗旨・宗派を問われることもなく、公営墓地と違い応募条件等の制限もありません。生前にお墓を建て置くことも可能です。
契約をする場合、企業の経営状況、永代使用料・管理料等を確認しておきましょう。永代使用料が比較的安い場合でも、管理料が割高に設定されている場合もあります。トータルで幾ら掛かるのか?良く検討する必要があります。
通常、寺院境内で墓地を経営しており境内にある墓地は、寺院の宗教活動と一体のものとして法律的に認められております。
檀家になった場合、寺院の宗派に帰依し、寺院の経営を支える義務があります。従って、「埋葬や法要は、寺院の宗派に従うこと。」、「お布施・寄付金を納めること。」、その他、「入檀家志納金」や「本堂の改修等の寄付金」が求められる場合もあります。
寺院墓地の注意点として、過去の宗旨、宗派は不問と明記されていた場合も、契約時には、改宗し、その寺院の宗派に属する必要がある場合があります。 (新興宗教以外の在来仏教は、宗派不問の場合もあります。)
墓地の種類について、それぞれ解説させて頂きましたが、現在人気があるのは、公営・民営墓地になるかと思います。当事務所のお客様では、民営墓地に埋葬・改葬される方が多く、その中でも永代供養墓・樹木葬、納骨堂が人気と言えます。
近年、寺院の離檀料問題など、テレビ等のメディアに出ておりますが、全ての寺院が高額なお布施等要求する訳ではありません。寺院内に お墓があると管理が行き届き墓地も清潔に保たれております。逆に公営墓地は、ご自身で草むしり等を行わないと雑草が生い茂る お墓になってしまいます。
民営墓地は、様々なタイプの霊園等がありますが、運営会社等、きちんと確認しないと将来、会社が倒産する可能性も有る訳です。
つまり、公営・民営・寺院墓地それぞれ長所と短所がありますので、事前にどの様な規則があるのか?管理費などの費用はどの様になっているのか?など確認した上で決める事が大切です。今はインターネットなどで情報の収集が比較的楽に出来ますので、寺院・霊園等の評判なども確認し、慎重に決めて頂ければと思います。
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