開眼供養とは?閉眼供養とは?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
開眼・閉眼供養とは?いつ行うのか?必ず行う必要はあるのか?どの様に進めて行けば良いのか?費用は、どのくらい掛かるのか?まとめて解説いたします。|相談無料。土日祝日対応可。|大塚法務行政書士事務所(東京都 葛飾区)
行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

開眼供養(法要)・閉眼供養(法要)とは?

お布施と封筒・一般的には、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、〔お墓を建て納骨する場合〕、〔お墓じまいを行う場合〕に、ご住職に墓前にて供養(法要)を行って頂く事を、開眼・閉眼供養と言います。

 

どの様に進めれば良いか?お布施は幾ら お渡しすれば良いか?表書きの書き方は?など、よくご質問を頂きます。

 

今回は、開眼供養・閉眼供養についての基礎知識をまとめて解説いたします。

 

1. 開眼供養とは?

開眼とは、位牌、仏壇、お墓等に魂を入れ安置することで、入魂式、御魂入れと呼ばれています。

 

開眼供養とは、新しく お墓を建てた場合に、墓石に 魂を入れる為の 法要を言います。この法要は、お墓開きとも呼ばれ、この法要を行うことにより、単なる墓石は、礼拝の対象となります。四十九日、百か日、一周忌等の法要の際に納骨式と併せて行うのが、一般的です。

2. 閉眼供養とは?

閉眼供養とは、墓じまい行う際に、墓石から魂を抜き、単なる石に戻すことを言います。御魂抜き、抜魂式とも呼ばれております。

3. ご納骨・ご遺骨取出し費用

(1)お布施

開眼供養・閉眼供養の際に、ご住職へお布施をお渡しします。

 

相場としては、3万円~5万円程度になります。お布施は、奉書紙に包む、又は白無地封筒に入れ、表書きは、「御布施」、「お御法礼」、「入魂御礼」等 記載し お渡しします。

(2)石材店

ご遺骨の納骨・取出しには、別途、石材店にから費用を請求される場合があります。(2万円~3万円程度)その他、霊園等により、納骨手数料が掛かる場合があります。

4. 供養(法要)の流れ

(1)開眼供養

① 施主(主催者)の決定

誰が主催し供養を行うのか決めます。通常の場合は、祭祀承継者が行います。

② 日時の決定

ご住職、石材店等関係先に連絡し、日程を調整した上で、開眼供養の日時を決定します。

③ 参列者への連絡

上記により日時が決定したら、参列者への連絡を行い出欠の確認をします。

④ 会食の手配(行う場合)

会食を行う場合、料理の注文等を事前に行っておきます。

⑤ 墓地の準備

お墓と周囲を清掃し、お線香、お花やお供え物等を用意しておきます。祭壇等の法具については、石材店等に確認しておきましょう。

⑥ 開眼供養

当日、ご住職へのご挨拶を行い、お布施をお渡しします。法要は、本堂で行った後、墓前にて行う場合と墓前のみ行う場合があります。

⑦ 会食又は手土産を参列者に配る

ご住職、参列者と共に会食(お斎とも呼ばれます。)を行う。又は、お礼と共に手土産をお渡しします。

(2)閉眼供養

① 施主(主催者)の決定

通常の場合、墓地使用者(所有権者)・祭祀承継者の主催により墓じまいを行います。(一般的には、家族・身内で控えめに行います。)

② 寺院・霊園等に手続の確認

ご遺骨が埋葬されている場合は、他の墓地・永代供養墓等へ改葬する必要があります。改葬には、改葬許可書が必要になります。(閉眼供養を行う墓地を管轄する市区町村等にて取得)その他、墓地返還届・離檀届等を墓地管理者に提出することになります。

③ 日時の決定

ご住職、石材店等関係先に連絡し、日程を調整した上で、閉眼供養の日時を決定します。

④ 墓地の準備

お墓と周囲を清掃し、お線香、お花やお供え物等を用意しておきます。祭壇等の法具については、石材店等に確認しておきましょう。

⑤ 閉眼供養

当日、ご住職へのご挨拶を行い、お布施をお渡しします。法要は、本堂で行った後、墓前にて行う場合と墓前のみ行う場合があります。

⑥ 供養後

閉眼供養後に、お墓からご遺骨を取り出します。(通常場合、石材店に取出して貰います。)

 

取り出したご遺骨は、改葬先のお墓に埋葬します。新たにお墓を建立した場合は、上記、開眼供養を行い、既に お墓がある場合は、納骨法要を行うか、四十九日、百か日、一周忌等の法要の際に納骨法要を行います。

5. 開眼供養に招待されたら

お墓を生前に建てることは、おめでたいこととされております。

 

開眼法要も お祝いごとになりますので、招待された場合には、紅白の祝儀袋に「建立祝」等、表書きし、お祝い金としてお渡しします。

 

一方、不幸によりお墓を建立した場合には、不祝儀袋に「御仏前」等、表書きし お渡しします。(金額については、1万円~3万円程度が相場)

6. 最近の開眼供養・閉眼供養状況

寺院の お墓に埋葬する、あるいは、墓じまいする場合、通常、その寺院のご住職に供養をして頂きます。民営の霊園等の場合、ご住職をお呼びせずに、納骨・墓じまいを行う方も多くおります。その場合、霊園側の進行により納骨・墓じまいを進めて行きます。

 

霊園によっては、ご住職に法要を お願いする必要がある場合や閉眼供養を行わないと、お墓の撤去が出来ないと石材店に言われる場合があります。(詳細につきましては、寺院・霊園等に確認して下さい。)

 

当事務所の経験から お話しますと、寺院のお墓を墓じまいして霊園等に改葬する場合、寺院にて閉眼供養を行い、改葬先では、供養を行わず納骨する方も多くおります。

 

法要を行う場合、納骨時に行わず、四十九日、百か日、一周忌等の際に、改めてご家族の方と法要を行われております。遠方の霊園等から近くの霊園に改葬する場合は、納骨の際に法要をされる方が多くなります。

 

寺院の場合、開眼・閉眼供養を行わないことは、通常ありませんが、中には事前に、ご住職の ご都合に併せて供養して頂く場合もあります。民営霊園の場合、ご住職による供養が決められている場合もありますが、そうでない場合は、ご本人の お気持ちによるかと思います。

 

個人的には、寺院等では、今までの お礼を含めて供養(法要)を行い、それ以外の場合は、形式にとらわれることなく、仏様のことを思い、お墓の事を考えていくことが大切では ないかと思います。

 

例えば、遠方の お墓で、中々 お参りに行けない場合など、ご自宅近くで お参りに行きやすい場所に、お墓を建てる。あるいは、永代供養墓等に改葬するなど。この様に、仏様のことを思い行う事が、最大のご供養になるのではないかと思います。

7. まとめ

パソコンを打つ行政書士
今回は、意外と知らない開眼供養・閉眼供養について、解説させて頂きました。開眼供養・閉眼供養のそれぞれの意味から実際に行う場合、最近の状況等、なるべくわかり易く解説させて頂いたつもりです。

 

当事務所では、閉眼供養に お客様と一緒に或は、お客様の代わりに立ち会う事が多くあります。それぞれの宗派により、様々な ご供養があり、形式も違っております。お線香も事前に立てる場合や、お経が始まってから立てる場合など様々です。

 

この記事をお読み頂いてる方は、おそらく始めて、開眼供養・閉眼供養を行う方が多いのではないでしょうか?もしわからない事があれば、寺院のご住職にお聞きするか、聞きずらい場合は、納骨・出骨してもらう石材店に確認すれば、どの様にすれば良いか?教えてくれるはずです。

 

ちなみに。法要時の服装になりますが、開眼法要は、喪服の方が多く、閉眼供養も 喪服 或は、地味目な服で立ち会われている方が多いかと思います。

 

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