
東京スカイツリーがそびえ立ち、隅田川が流れる下町情緒豊かな墨田区。都心へのアクセスが良く、観光地としても知られるこの地域では、近年、お墓に関する新しいお悩みを抱える方が増えています。
都内に住み続けながらも、遠方にある先祖代々のお墓の管理が負担になったり、承継者がいなかったりといった問題です。
この記事では、墨田区にお住まいの方や、区内の霊園に墓所を持つ方へ、墓じまいや改葬(お墓の引越し)をスムーズに進めるための具体的な手続きや費用、墨田区ならではの改葬先の選び方について、お墓の専門行政書士である大塚法務行政書士事務所が詳しく解説します。
墨田区は、隅田川や旧中川など水辺の自然が多く、都心に近いという特徴を持っています。浅草や両国国技館に隣接し、歴史ある寺院が多いのもこの地域の特色です。
葛飾区を拠点とする当事務所には、都心への人口集中と少子高齢化が進む中、「お墓の管理が負担」「跡継ぎがいない」「費用を抑えたい」といった具体的な悩みが墨田区の皆様から多く寄せられています。
墓じまいは、ご先祖様の大切な遺骨を、法律に則って新しい供養先に移すための大切な手続きです。墨田区のような都心近くのエリアでは、事前の準備と正確な手続きが不可欠です。
墓じまいには、主に以下の3つのステップがあります。お墓の承継に関する問題については、【お墓の承継トラブル】Q&A・事例と対策 もご参照ください。
お墓じまいと改葬の具体的な進め方については【お墓じまい】マニュアル、【改葬】マニュアル をご参照ください。
【墨田区役所】〒130-8640 東京都墨田区吾妻橋一丁目23番20号
電話:03-5608-1111(代表)
【改葬】に関する問い合わせ先
窓口課 戸籍係 電話:03-5608-6107(直通)
墨田区役所から申請書を入手し、必要事項を全て記入します。
改葬許可申請書は、墨田区役所HP 改葬許可申請ページからダウンロード または窓口課戸籍係で直接入手します。
改葬許可申請書にある埋葬元の墓地管理者欄に記名押印を頂きます。
墨田区の改葬許可申請に必要な書類です。改葬先との契約後に入手しましょう。
改葬許可申請書、使用許可証(受入れ証明書)または契約書の準備ができましたら、墨田区役所にて改葬許可申請を行います。
通常の場合、当日に発行されます。この許可証は改葬先の墓地管理者に埋葬する遺骨とともに提出します。
墓じまいには、主に以下の3つの費用がかかります。全体の費用はケースによって大きく異なりますが、内訳を理解することで、費用を抑えるための計画が立てやすくなります。
現在のお墓を撤去し、更地に戻すための費用です。費用相場は1平方メートルあたり10万円〜20万円が目安ですが、都心部特有の作業の難しさ(狭い通路、重機利用の制限など)が費用に影響する可能性があります。
お墓から魂を抜くための「閉眼供養」や、お寺の檀家をやめる際の「離檀料」です。閉眼供養のお布施は3万円〜5万円程度が相場ですが、離檀料は寺院との関係性や慣習によって大きく変動する場合があります。また必ず請求されるわけではありません。
墓じまいのお布施については【墓じまいのお布施】相場・渡し方・注意点 を 離檀料については【離檀料の相場】墓じまい・改葬時の注意点 や【高額離檀料請求】墓じまい対処法 をご覧ください。
新しいお墓や永代供養墓、納骨堂など、改葬先の供養方法にかかる費用です。供養方法ごとの費用目安は以下の通りです。
・永代供養墓:5万円〜200万円
他の遺骨と一緒に埋葬する形式(合祀)がもっとも安く、通常の墓石を建てる永代供養墓は100万円を超えるものあります。
・納骨堂: 20万円〜200万円
都心部の機械式納骨堂は100万円を超えるものがあります。また納骨堂により毎年の維持管理費が必要になるものと契約時に一括払いし、その後の費用が発生しないものがあります。
・樹木葬: 10万円〜80万円
樹木葬も合祀形式なものから区画で購入するタイプまで様々な形式があります。契約時に内容をよく確認し、どの様な費用が発生するのかも併せて確認しましょう。
・散骨: 5万円〜20万円
墓じまいして改葬を行ずに海洋散骨する方も多くなっております。業者により散骨する海を選択する事も可能ですが、遠方になるほど費用が高くなる傾向にあります。
費用相場や注意点について詳しくは【墓じまい費用】安く抑える方法と相場や【改葬費用】お墓の引越しにかかる費用と相場 もご覧ください。
墨田区には、区が直接運営する公営霊園はありません。しかし、東京都の運営する都立霊園を利用することが可能です。なお、墨田区近郊の都立霊園としては谷中霊園があげられます。都立霊園の申し込み条件や抽選倍率などについて、詳しくは【都立霊園】申込方法・要件・墓地の種類を解説 をご覧ください。
墨田区内には、後継者不要の永代供養墓や利便性の高い納骨堂、自然志向の樹木葬など、多様な供養方法を提供する施設があります。ここでは参考に一例を挙げさせて頂きます。
お墓の種類ごとの選び方については【永代供養墓】基礎知識・選び方、【納骨堂とは】選び方・費用・注意点を解説、【樹木葬】基礎知識・選び方 をご覧ください。
宗教色に縛られず、故人の遺志を尊重した自由な供養が可能です。業者委託により散骨する場合は費用も比較的安価。しかし、散骨した遺骨は元に戻せないため、家族、親族等の同意を得た上で行う方が、後々のトラブルを防ぐことになります。散骨について詳しくは 散骨の基礎知識 費用・注意点を解説 をご覧ください。
骨を身近に置いて供養できるため、心のよりどころになります。近年では自宅供養の様のケースなども様々な種類が販売されています。しかし、 親族の理解を得る必要があり、将来的に遺骨の行き場も考えておく必要があります。手元供養の注意点は【手元供養】注意点と知っておくべきことをご覧ください。
A1: はい、墨田区では、窓口での申請のほか、郵送でも改葬許可申請が可能です。ただし、書類に不備があると差し戻しになるため、事前に記入内容をしっかり確認することをおすすめします。
A2: 現在、墨田区独自の墓じまい補助金制度はありません。
A3: 通常、申請から許可証の発行は即日に行われますが、全体の準備には数週間から数ヶ月かかる場合があります。
A4: はい、可能です。遠方の墓地での手続きも含めて、行政書士が一括でサポートします。
A5: 墨田区には区営霊園がないため、都立霊園への申し込みとなります。都立霊園の申し込みには、区内への居住年数や、すでに遺骨を持っていることなどの条件が設けられていることが一般的です。詳細は募集時期に確認が必要です。
A6: 離檀の意思を伝える際は、誠意をもって丁寧に話し合うことが大切です。墓じまいの際にどのようにお話すれば良いかは【墓じまい】ご住職への話し方 を参考にご覧ください。
A7: 墨田区役所では、書類に不備がなければ通常、即日許可証が交付されます。混雑状況にもよりますが、待ち時間は1時間~3時間程度かかる場合があります。
A8: 永代供養墓や樹木葬など、管理費が不要な供養方法を選ぶことで、長期的な費用を抑えることができます。
A9: 墓じまいは家族・親族の同意が原則です。トラブルを避けるためにも、事前に十分に話し合い、合意形成を行うことが重要です。
墨田区役所の改葬許可手続きから墓地返還手続き、改葬先選びのサポート、墓石撤去の見積書取得など、墓じまいから改葬(納骨)まで一式サポートさせて頂きます。
当事務所の実績と強み
葛飾区を拠点に、墨田区を含む近隣エリアでの豊富なサポート実績をアピール。行政書士としての専門性や、依頼者の不安に寄り添う姿勢を強調します。
当事務所では、これまで100件以上の墓じまい・改葬のご依頼を頂いております。
具体的な実績は 事務所実績 をご覧ください。これまで行った墓じまい・改葬の一部を掲載しております。
・お客様の声: お客様の声・評判|お墓の手続き相談の感想
・お問い合わせ: お問合せ|お墓の手続き相談窓口
【 メディア掲載・著書・講演実績 】
・大塚法務行政書士事務所は、お墓に関する専門家として、これまで様々なメディアで取材を受け、記事掲載や講演を行ってまいりました。詳しくは、こちらからご覧ください。
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