
六本木、麻布、赤坂など、国際色豊かで洗練されたエリアが広がる港区。都心の主要駅へのアクセスが良く、住環境の良さから人気を集める一方で、墓じまいに関するお悩みも複雑化しています。
「青山霊園の承継や管理はどうすればいいのか」「地方にあるお墓を、都心の自宅近くに移したい」「高額な費用を抑えて新しい供養をしたい」といった、都心に住む方が抱える切実な問題に対し、お墓の手続き専門である大塚法務行政書士事務所が、港区に特化した情報を提供し、円満な解決をサポートします。
墓じまいは、単にお墓を撤去するだけでなく、法律(墓地、埋葬等に関する法律 第5条)に基づき、遺骨を別の場所へ移す「改葬」という手続きが不可欠です。詳しい流れは【お墓じまい】相談・手続代行や【改葬(お墓の引越し)】相談・手続代行をご覧ください。
① 親族間の話し合いと合意形成:墓じまいはご先祖様に関わる重要な決断であるため、後々のトラブルを避けるために、まずはご家族や親族の同意を得ることが最も大切です。
② 新しい供養先の検討と決定:お墓を撤去した後の遺骨の供養先を決めます。後悔しないための供養先選びのポイントは【改葬先】選び方と失敗しない注意点をご覧ください。
③ 港区役所での行政手続き: 改葬には必ず「改葬許可証」が必要です。現在の墓地が港区にある場合、港区役所に申請して許可証を取得します。この許可証がないと、新しい供養先に納骨することはできません。
④ 閉眼供養と墓石撤去: 改葬許可証の交付後、現在のお墓で閉眼供養(魂抜き)を行い、石材店に依頼して墓石を撤去し、墓所を更地に戻します。墓石撤去を依頼する石材店の選び方については【墓じまい】石材店の選び方と費用を参考にしてください。
⑤ 新しい供養先への納骨: 取得した改葬許可証を提出し、新しい供養先で遺骨を納骨します。
墓じまいの行政手続きは、港区役所の区民課が窓口となります。ここでは、申請に必要な書類と手続きの詳細を解説します。
改葬許可証の取得は、現在お墓がある自治体で行います。港区内の墓地を改葬する場合の窓口と必要書類は以下の通りです。
〒105-8511 東京都港区芝公園1丁目5番25号
港区芝地区総合支所 区民課戸籍係 宛
※郵送で申請する場合は、申請書類及び添付書類とあわせて返信用封筒に切手をはり申請者の氏名・住所を記載したものを同封してください。
港区役所の窓口またはウェブサイトから入手します(港区の改葬許可交付申請書ダウンロードページ)。二体以上の遺骨を改葬する場合は、交付申請書及び別紙を使用して、各ご遺骨者の氏名等を記入して申請します。
なお、港区の改葬許可交付申請書には、墓地管理者証明欄がありますので、現在ご遺骨が埋葬されている墓地の管理者から署名押印を必ず貰いましょう。(この証明欄が空白の場合、原則、申請書は受理されません。
改葬先の墓地管理者から発行される書類になります。いずれの書類も改葬先の墓地との契約が完了し改葬(埋葬)できる状態であることを証明する書類になります。原本とコピーを併せて提出します。(原本は返還されます。コピーだけの提出では申請が受理されませんのご注意ください。)
申請者と墓地使用者(祭祀主宰者)が異なる場合、墓地使用者の承諾が必要になります。港区の改葬許可交付申請書に承諾欄がありますのでこちらに記入して貰いましょう。
青山霊園から改葬(霊園内のお墓を墓じまいする場合)は、最初に東京都公園協会 青山霊園管理所で手続きを行う必要があります。
管理事務所で改葬手続きを行うと都立霊園所定の改葬許可申請書が発行されます。次に、その申請書を港区役所の窓口に提出し改葬許可証が発行される流れになります。
都立霊園の手続きの詳細は【都立霊園】墓じまい・改葬手続き代行 をご覧ください。青山霊園の詳細は【青山霊園】墓じまい・改葬手続き代行 をご参照ください。
墓じまいにかかる費用は、主に「墓石撤去費用」「お布施・離檀料」「新しい供養先の費用」の3つで構成されます。
1平方メートルあたり10万〜20万円が目安です。都心部の墓地は通路が狭く手作業になる場合があるため、費用が割高になる可能性があります。
お墓から魂を抜く「閉眼供養」のお布施は3万〜5万円程度が相場です。離檀料は法的な基準がなく、寺院との関係性や慣習によって請求される場合とされない場合があります。
港区で選ばれる供養方法の相場は以下の通りです。
永代供養墓や樹木葬は、合祀(他の遺骨と一緒に埋葬)形式か区画形式(一区画で購入)で金額が大きく異なります。また納骨堂は都心部の機械式納骨堂などは100万円以上の費用が掛かります。
費用を抑えるためのポイントや詳細な相場については【墓じまい費用】安く抑える方法と相場や【改葬費用】お墓の引越しにかかる費用と相場 をご覧ください。
港区内やその近隣には、多様な供養先があります。ご自身のライフスタイルや考え方に合わせて、最適な場所を選ぶことが重要です。
駅直結や徒歩数分圏内の納骨堂が非常に人気です。管理費や承継者が不要な永代供養付きのプランが多く、多忙なビジネスパーソンや高齢者に選ばれています。
例:伝燈院 赤坂浄苑(赤坂見附駅から徒歩約2分、屋内型)、赤坂一ツ木陵苑(威徳寺)(赤坂見附駅から徒歩約5分)、清法山 東京徳純院 納骨堂(芝浦1丁目)、伝燈院 麻布浄苑(麻布十番駅周辺)など、主要なビジネス・生活圏に直結した寺院運営の納骨堂が利用されています。
増上寺(芝公園)や泉岳寺(高輪)など、歴史ある有名な寺院も、永代供養墓を提供しており、改葬先や納骨先の候補として検討されています。
応募条件はありますが、都心(港区)にありアクセスが良く、格式を保った供養を望む方にとって、最も有力な改葬先の候補の一つです。
都心にありながら、高輪庭苑など、緑を活かした庭園型の樹木葬も選択肢として増えています。従来の墓地と比べて費用を抑えやすく、永代供養が付いているため、終活として選ばれています。
お墓に関する手続きは煩雑で、特に都心部での交渉や行政手続きには専門的な知識が不可欠です。
・煩雑な書類作成・申請の代行: 港区役所への改葬許可申請、申請に必要な受入れ証明書、埋葬証明書等の作成、墓地返還届の作成など、状況に応じた書類作成から届出まで行わせて頂きます。
・寺院の墓じまいの流れなど実務的アドバイス: 寺院との関係終了や墓地返還を円滑に進めるための手順、伝えるべき内容、タイミングなど、専門知識に基づいたアドバイスを提供します。
・最初から最後まで一貫したサポート:お客様に代わり、ご遺骨の現地確認や骨出しの立会い、改葬(納骨)の立会いなど、一式お任せいただくことも可能です。
当事務所へのご相談からご依頼までの流れは【ご依頼の流れ】お墓の相談・代行のステップ をご覧ください。
当事務所は、港区にお住まいのお客様を中心に、青山霊園をはじめとする都内の墓地や地方の寺院墓地の改葬(墓じまい、お墓の移転)について、数多くの実績があります。複雑で手間のかかる手続きとご負担を、専門家によるワンストップサポートで解決いたします。
青山霊園に当選された方から、地方の墓地を墓じまいし青山霊園に改葬したいとのご相談を頂きました。当事務所で、墓地の返還手続き・港区での改葬許可申請、青山霊園の納骨手続きなど、現地での墓じまいから改葬(納骨)まで一式のサポートを実施。納骨の際には当方とお客様ご家族が立会いのもと、開眼供養・ご納骨となりました。
都内の寺院墓地を墓じまいし、当選された青山霊園へ改葬を行いたいとのご相談。改葬許可手続き等の関連手続きを始め、石材店のご紹介から開眼供養のご住職のご紹介など、スムーズな改葬を実現するための全てをサポートいたしました。
承継者の問題などから、地方の墓地を墓じまいし、港区の納骨堂へ改葬したいとのご相談。当事務所では、これまで福島県や秋田県の墓地の墓じまい手続きから、港区の納骨堂への改葬まで一式のサポートをさせて頂きました。
A: 離檀料に法的な基準や平均額はありません。寺院によって異なりますが、数十万円から、場合によっては数百万円を請求されるケースもあります。高額な離檀料請求への対処法は【高額離檀料請求】墓じまい対処法 をご覧ください。
A: 納骨堂の空き状況は、各施設の公式サイトやパンフレットで確認するか、直接問い合わせるのが確実です。当事務所にご相談いただければ、お客様のご希望に合った納骨堂をご紹介し、空き状況の確認からお手伝いすることも可能です。
A: 法律上、遺骨は「墓地以外の場所に埋蔵・収蔵してはいけない」とされていますが、自宅で供養する「手元供養」はこれに該当しません。墓じまい後の遺骨を自宅で供養することも可能です。ただし、将来的なことも考慮し、ご親族間で十分に話し合っておくことが大切。
A: 状況によって異なりますが、書類の準備から始め一月から数か月かかる場合があります。墓地管理者から頂く埋葬証明書や改葬先の使用許可書など申請時期を考えながら進めていく必要があります。
A: 必要書類が不足していたり、記載内容に不備があったりする場合、申請が不受理になることがあります。また、墓地管理者が埋蔵証明書の発行を拒否するなどのトラブルが発生すると、手続きが滞る原因になります。
A: 墓じまいのため遠方に行く必要があるのか、郵送で手続き可能なのか、改葬許可申請に必要な書類は何か?など確認しておく必要があります。地方に何度も行くことは時間と労力の負担にもなります。また郵送にも時間がかかる場合がありますので計画的に進めることが大切です。
港区での墓じまいや改葬は、高額な費用や複雑な手続き、青山霊園特有のルールなど、検討すべき点が多くあります。
お墓の手続き専門である大塚法務行政書士事務所が、お客様の状況に合わせて最適なサポートをご提供いたします。
お墓の問題は、ご自身だけで抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。無料相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
大塚法務行政書士事務所 行政書士 大塚博幸
【 メディア掲載・著書・講演実績 】
・大塚法務行政書士事務所は、お墓に関する専門家として、これまで様々なメディアで取材を受け、記事掲載や講演を行ってまいりました。詳しくは、こちらからご覧ください。
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