
台東区は浅草寺、上野公園、寛永寺など、日本を代表する歴史・文化の拠点が集まるエリアです。江戸時代から現代まで寺社仏閣が数多く残っており、お墓や供養の習慣も地域性が色濃く表れています。
一方で、少子高齢化や核家族化が進むなか、「お墓を継ぐ人がいない」「お寺との付き合いを続けるのが難しい」といった理由から、墓じまいを検討する方が急増しています。
特に台東区のように古い寺院が多い地域では、代々続いてきたお墓をどうするかが大きな課題となっています。
この記事では、台東区で墓じまい・改葬を進めるにあたり必要な知識や注意点を、専門行政書士がわかりやすく解説します。
台東区で墓じまいを考える際には、地域特有の事情を理解しておくことが重要です。他の区と比べても、歴史的背景や檀家制度の影響が大きいため、慎重に準備を進める必要があります。
主な特徴は以下のとおりです。
台東区には、地域に根差した中小寺院が多数存在します。檀家制度が今なお残っている寺院も多く、檀家としてのお付き合いが強い場合、お墓を閉じることは単なる「手続き」ではなく、人間関係に配慮した進め方が求められます。
近年は台東区でも高齢化が進み、「子どもや孫が区外に住んでいて墓守ができない」「自分の代で墓じまいを決断したい」という相談が増えています。
台東区には有名な都立谷中霊園があります。著名な文化人や歴史上の人物が眠ることで知られ、都心にありながら自然豊かな環境を持つ人気の霊園です。ただし、谷中霊園は都立霊園であり、申込みや改葬には東京都が定める独自の制度があります。
詳細は【谷中霊園】墓じまい・改葬手続き代行 をご参照ください。
これらの要素が絡み合い、台東区の墓じまいをより複雑にしています。
墓じまいを円滑に進めるためには、まず全体の流れを把握しておくことが大切です。流れを知っておくことで、事前に準備すべきことや注意点が明確になり、トラブルを防ぎやすくなります。
台東区での墓じまいは、以下のステップで進めます。
・改葬先の選び方については【改葬先】選び方と失敗しない注意点」をご参照ください。
この流れを順番に踏むことで、台東区での墓じまいをスムーズに進めることができます。
・お墓じまいの詳細は【お墓じまい】マニュアル、改葬については【改葬】お墓の引越し)マニュアル もご覧ください。
墓じまいの中心的な行政手続きは、台東区役所での「改葬許可申請」です。申請窓口や必要書類を把握しておくことで、申請をスムーズに行えます。
改葬許可申請には、以下の書類が必要です。
※改葬許可申請書欄に埋葬証明・受入れ証明の欄があります。こちらに埋葬元・改葬先の墓地管理者から記名押印を頂いた場合は、埋葬証明書・受入れ証明書等の書類は不要になります。
提出先窓口:戸籍住民サービス課
申請書および添付書類をあわせて戸籍住民サービス課宛に郵送します。その際には切手を貼った返信用封筒も忘れずに同封してください。また連絡先の電話番号も記載しておきましょう。
台東区では、墓じまいと同時に「寺じまい(離檀)」の問題も増えています。檀家制度が色濃く残る地域であるため、寺院との関係を整理することが墓じまいと表裏一体になっているケースがあります。
檀家をやめて寺院との関係を解消することを「離檀」と呼びます。埋葬されている遺骨を全て他の場所に改葬する場合は、通常、離檀したうえで墓地を撤去し更地に戻して返還することになります。離檀の際には、離檀届を提出することが一般的です。
こうした事情から、離檀を検討する場合は、事前に寺院と丁寧に話し合いを行いましょう。
・墓じまい・離檀の注意点は【墓じまい・離檀】最初の相談で揉めないポイント や【墓じまいトラブル事例集】原因と予防策 をご覧ください。
墓じまいの後は、新しい供養先を選ぶ必要があります。台東区は都心に位置しているため、アクセスが良い納骨堂や永代供養墓が豊富にあり、選択肢が広がります。
都心に位置する台東区では、駅からのアクセスに優れた寺院や納骨堂が多く、お墓参りの利便性も高いのが特徴です。
・谷中霊園での墓じまい・改葬については【谷中霊園】墓じまい・改葬手続き代行 をご覧ください。
・改葬先の選び方については【改葬先】選び方と失敗しない注意点 をご参照ください。
台東区での墓じまいを検討する方からよくいただく質問をまとめました。あらかじめ知っておくことで、安心して手続きを進められます。
A1: 可能です。改葬先が都外でも、台東区役所で改葬許可証を取得すれば問題ありません。よく間違いやすいのですが、改葬許可申請は、あくまでも現在所有するお墓(改葬元)の地域を管轄する自治体に申請します。改葬先ではありませんのでご注意ください。
A2:申請が受理されましたら、混雑状況にもよりますが数十分~1時間程度で許可証が発行されます。申請書には添付する書類もありますので事前に準備しておきましょう。
A3: まずは誠意を持って話し合いましょう。本人同士で話し合いが難しい場合は弁護士等に相談してみましょう。
A4: 一般的に1基20万〜50万円程度が相場です。お墓の石材の量や面積、お墓の設置場所の作業性などに金額がことなります。
A5: 可能です。区役所の手続きはもちろん。墓地返還手続きや石材店からの撤去見積書の取得、改葬先のアドバイスやご紹介も可能です。また遺骨の取出しや納骨までお客様に代わり立ち合うことも可能です。
台東区での墓じまい・改葬の手続きは、一見シンプルに見えても、実際には寺院・霊園への墓地返還手続きや区役所での改葬許可申請、その他、使用許可証や受入れ証明書の準備など、スムーズに改葬を進めるために行う手順があります。
当事務所は100件以上の墓じまい・改葬を行った経験をもとにお客様のサポートをさせて頂きます。
サポート内容は以下になります。
台東区役所での改葬許可申請手続きを正確に代行し、書類不備によるやり直しを防ぎます。
どのような流れですすめるべきか、費用はどれくらいかかるのか、改葬先はいつまでに決めればよいか、など経験に基づいたアドバイスをさせて頂きます。
台東区内に限らず、都外・地方の霊園や納骨堂への改葬について、必要な手続きや書類の整備をスムーズに行います。またお客様に代わって現地立会いも可能です。
改葬に関わる書類作成や提出を専門家に任せることで、依頼者は手続きに不安を感じることなく、新しい供養先の準備に集中できます。
こうした専門的なサポートは、初めて墓じまい・改葬を行う方にとって大きな助けとなります。
・当事務所の具体的なサポートは【お墓じまい】相談・手続代行 や【改葬(お墓の引越し)】相談・手続代行 をご覧ください。
台東区は歴史ある寺院が多く、地域特有の事情から墓じまいが複雑になりやすい地域です。離檀や区役所の手続き、都立霊園の制度など、多岐にわたる調整が必要となります。
大塚法務行政書士事務所では、台東区を含む東京都全域での墓じまい・改葬サポートに豊富な実績がありますのでお気軽にご相談ください。相談無料です。
【 メディア掲載・著書・講演実績 】
・大塚法務行政書士事務所は、お墓に関する専門家として、これまで様々なメディアで取材を受け、記事掲載や講演を行ってまいりました。詳しくは、こちらからご覧ください。
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