・寺院に お墓が有る場合は、ご住職の理解を得た上で、「墓じまい」を行う事が大切です。
スムーズに行うには、どうすれば良いか?どのような事を注意しておくべきか?
「寺院と揉めずに墓じまいをするポイント」を整理して掲載いたします。
・寺院は、檀家の方に支えられております。理由もなく「墓じまいをしたい。」と一方的に 電話で、ご住職に話をされると、ご住職の気分が害され墓じまいがストップしてしまう場合があります。
どの様な理由で「墓じまいを行いたいのか?」事前に整理しておきましょう。
ポイント解説:理由をきちんと説明することで理解も得やすくなります。なにも理由を言わずに墓じまいを伝えると、なぜ?と思われる方もおります。まずはどの様な理由で墓じまいするのか?お話し出来る様に整理しておきましょう。
・電話で一方的に告げて、手続きを郵送で終わらせようとすると、ご住職の気分を害し「墓じまい」がスムーズに行かなくなる可能性があります。直接お会いして「今までお世話になった お礼」と 「墓じまいをしたい理由」を、ご住職にきちんとお話しましょう。
「墓じまいをします。」と言うより「墓じまいをしたいのですが、まずは、ご住職に ご相談させて頂きたくお伺い致しました。」と言う方が無難かと思います。
ポイント解説:大事なことは直接お会いしてお話をすることが基本です。体調が悪い場合や遠方の場合を除き、お伺いしてお話した方が良いかと思います。電話で簡単に終わらせようとするのはマナー違反とも言えます。又、一方的に決めた後に伝えるよりも相談して決めた方が、双方が気持ちよく話ができるのではないでしょうか。
・寺院に、お伺いした際に、墓を撤去する指定石材店の有無を確認します。指定石材店がない場合は、ご自身で石材店を調べ数社から見積りを取りましょう。(石材店により、値段に差がある場合がありますので、見積書にて確認しましょう。)
指定石材店がある場合は、金額にもよりますが、お寺との揉め事を避けるため、なるべく指定石材店に、お願いされたほうが良いかと思います。(但し見積書は必ずもらいましょう。)
ポイント解説:お墓じまいで大きな金額になるのが、墓石の撤去代です。寺院墓地の場合、指定石材店がある場合が多いですが、他の石材店でも良い場合は、指定石材店と他の石材店と見積書を取得しましょう。同じ様な金額なら指定石材店に依頼した方が寺院側も安心です。
・ご住職の予定を確認し「墓じまいの日にち」を決めます。当日、寺院にお伺いし 閉眼供養を行い、お墓の撤去になります。
ポイント解説:墓じまいの日にちを決める際には、①ご自身、②ご住職、③石材店の日程を調整する必要があります。墓じまいと併せて同日に改葬先で納骨を行う場合は、更に改葬先の④霊園・石材店、⑤ご住職(供養を行う場合)の日程調整を行います。
土日、休日に行う場合は、関係者の予定が詰まっており、かなり先になる場合がありますので、早めに日程調整を行う必要があります。
・総額でいくらになるのか?確認しておきましょう。
など。あまりに高額になる場合は、「墓じまい」が出来ない場合もありますので、事前にある程度目安をつけておきましょう。
ポイント解説:予算オーバーにならない為、まずは墓じまいに掛かる費用を見積書で確認します。次に予算総額から墓じまいに掛かる費用を引き、残りの金額で改葬(納骨)先の費用にあてます。この様に順番に費用を確認して行くことで予算オーバーにならずに済みます。
ご住職も人です。まずは相手の立場になって考えみることも大切です。理由も聞かされずにぶっきらぼうな言い方をされたら、誰でも気持ちの良いものではありません。きちんと筋を通し説明すべき事は説明し礼儀をもって対応する事がスムーズに墓じまいを行うポイントです。
上記で説明した事は、当たり前のことと思われる方もいるかと思いますが、この様な小さなことを一つずつきちんと行っていくこと大切だと思います。早く墓じまいを行いたいと思われる気持ちも理解できますが、寺院側にもお墓を守ってきたという気持ちもありますので、そこを理解することも大切です。
基本的には、ご自身が反対の立場だったらどう思うか?ということ常に考えて進めて下さい。どういう説明なら、気持ちよく対応できるかも考えて見て下さい。この点を理解した上で墓じまいを行う方が、よりスムーズに進められるのではないでしょうか。
この様な対応をしても、人によっては何か言われる事があるかもしれません。その様な場合も、その場で言い争いをせずに、ご自身で対応できることか冷静に考えてみましょう。難しい場合は家族と相談する、或は専門家等に相談してみるのも良いかと思います。
一番大切なことは、当事者同士で言い争いなどせずに誠実に丁寧に冷静に進めていくことです。
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