お墓じまいは、いつすれば良いか?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
お墓じまいは、いつすれば良いか?考えておくことは?など。よくご相談を頂きますので、参考に解説させて頂きます。|お墓じまいのことなら、ご相談下さい。|相談無料。土日祝日対応可。|大塚法務行政書士事務所(東京都 葛飾区)
行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

墓じまいは、いつすれば良いか?考えておくことは?

考える女性・墓じまいを考えているが、中々、決断がつかない方が多くおります。又、墓じまいをするには、どの様なことを考えておけば良いか?よくご相談を頂きます。

 

今回は、墓じまいはいつ行えば良いか、墓じまいで考えておくこと、など、墓じまいを迷われている方の参考になればと思い記事にさせて頂きました。

 

参考にご覧ください。

 

 

1. いつ行うべきか?

墓じまいを悩む女性
当事務所に、ご相談頂いた後、「墓じまい」の決断がつかず、しばらくそのままに される方がおります。しかし、半年後、一年後に、再度 お電話を頂き、ご依頼を頂く場合があります。

 

お客様の お話を お伺いすると、その間ずっと悩まれていた。とのことでした。

 

いつか整理しなければと思っていたが、中々決断出来ずにいた。しかし、このままの状態は気がかりである為、やはり「今、墓じまいをする。」と決断されたとのことです。

 

墓じまいから改葬が終わった際に、「これで、ホットとしました、ありがとうございました。」との お言葉と「もっと早く墓じまいしていれば良かった。」と お話をされていました。

 

「お墓の整理をしたい。」と考えられた場合、実際に行わないと、ずっと気持ちを 引きずることになります。そして、ご自身が元気なうちに行わないと、結局できなくなります。

 

ですので、「墓じまい」を考えられたら、先延ばしせずに早めに行っておいた方が、後々の気持ちも楽になるのではないでしょうか?

(1) 実際に行うには・・

墓じまいを実際に行う場合、何から始めればよいのか?費用は幾ら掛かるのか?不安に思われることも多いかと思います。もし、ご自身で行うの事が難しい場合などは、当事務所に相談だけでもして頂ければと思います。

 

ご自身でされる場合には、まずは、寺院等の管理者(ご住職等)に、ご相談をしてください。そこで、「墓じまい」をしたいと思っているのですが。と相談され費用や書類などを確認して頂ければと思います。

 

「墓じまい」の広告など石材店等から沢山出ていますが、基本的には、その石材店に墓石の撤去を依頼する必要や 埋葬先の墓を依頼する事が前提になっていますので、手続だけをお願いしても通常、断られます。又、寺院・霊園等により指定石材店が決められている場合があります。

 

指定石材店が決められていると、公告から選んだ石材店に撤去等を断られる場合もありますのでご注意下さい。

 

基本的には、一つの業者より 何社かの石材店から見積書を取得し、「担当者・会社の対応」を確認してから、決められた方が良いかと思います。お墓の引越し(改葬)手続が サービスとしても「墓地撤去」や「お墓の購入」で高額な費用を取られたら意味がありません。

(2) 時期について

「墓じまい」を考えられたら、お早めにと話をさせて頂きましたが、具体的な時期は、いつが良いか?

 

「お盆」・「お彼岸」・「年末年始」の時期は、ご住職も 大変忙しくなりますので、寺院の場合、この時期は避けたほうが良いかと思います。
(※近年の夏は猛暑が続いております。墓じまいの際に閉眼供養を行う場合は、大変暑い中で行うことになりますので、真夏も避けた方が良いかと思います。)

 

一般的に「墓じまい」と言いましても、お墓を撤去して更地に戻すまでが「墓じまい」ではなく、寺院に墓地返還届などを提出・離檀、ご住職の閉眼供養、ご遺骨取出しで「墓じまい」となります。

 

実際の撤去については、寺院の都合を調整し石材店が日にちを決めて行うことになりますが、ご遺骨を取り出した時点で、寺院との縁もなくなり、「墓じまい完了」と考えられて良いかと思います。

 

但し、寺院の指定石材店ではなく、ご自身で石材店を決められた場合は、撤去するまで責任を持つ必要があります。

 

上記手続等を行い「墓じまい」が終わった時に「早めにして良かった。」と感じられる筈です。

 

「終活」の一部として考えた場合も、一つの大きな事が整理できた事になり、後は「遺言書」・「相続財産」も整理して行けば、ご自身の お気持ちに沿う「終活」になるかと思います。

2. 考えておくことは?

「埋葬されている、ご遺骨をどうするか?」考えて頂く必要あります。

 

ご相談頂いた例としましては・・

  1. 現在、先祖代々の墓地があり両親の遺骨も埋葬されている。
  2. しかし、寺院のお布施等の費用が厳しいので、離檀し両親の遺骨を納骨堂へ埋葬したい。

この様な相談が多くなっておりますが、ここで重要なことは〔 ご両親以外の ご遺骨は どうされるのか?〕という事になります。

  • 今の寺院の永代供養墓に埋葬する
  • 適当に処理をしてほしい。

等の話をされる方もおります。

 

まず、今の寺院に永代供養する場合では、通常、寺院と離檀する事になります。そして、寺院内の永代供養墓に埋葬となりますが、寺院の永代供養墓は、ご遺骨一体10万円~50万円程度の費用が掛かります。


例えば、先祖の遺骨が8体埋葬されたいた場合、仮に50万円として×8=400万円になります。

 

これは、別にめずらしい額ではありません。ですので、費用を抑えたい場合は、寺院の永代供養墓の費用が幾らなのか?把握しておく必要があります。

 

次のケースとして、適当に処理してほしい。これは出来ません。

 

ご遺骨の埋葬は、必ず霊園等にする必要があります。適当な場所にて廃棄した場合、遺体遺棄等の違法行為に該当する可能性があります。

 

ですので、費用を比較的に抑える方法としては・・

  1. お墓の引越し(改葬)先に全て埋葬する。
  2. 別々したい場合は、一部の遺骨を永代供養墓に合祀する。
  3. 散骨する。

等が考えられます。

 

※ご遺骨を埋葬出来るスペースが限られている納骨堂等に埋葬する場合は、何体まで埋葬可能か?確認しましょう。

 

「骨壺」では、数個しか入らない場合も、「骨袋」に遺骨を移し替えて埋葬する方法もあります。「骨袋」にて埋葬した場合は、「骨壺」で埋葬するよりも、ご遺骨数が多く納骨出来ます。(規約等により制限されている場合もあります。詳細は、霊園等にご確認下さい。)

両親と先祖の遺骨を分けて(別々の場所に)納骨する場合

こちらの場合は、まず今の寺院に永代供養した場合の費用を確認しておきましょう。ご遺骨数が多い場合は、費用も高額になりますので把握しておく必要があります。

 

費用が納得出来る(今の寺院内の永代供養墓に先祖を埋葬)場合は・・

  1. ご両親の遺骨を 契約した墓地・納骨堂等に改葬
  2. 墓じまい(離檀)
  3. 先祖の遺骨を 寺院の永代供養墓へ埋葬

 という流れになります。

 

但し、費用が高額な場合・寺院と縁を切りたい場合は、別の埋葬先を確保する必要があります。

  1. ご両親の墓地・納骨堂等の契約
  2. ご先祖の埋葬先の契約
  3. 今の墓地の墓じまい(離檀)

になります。尚、自治体に申請する「改葬許可申請」も 2か所に分かれることになります。

 

この様に、「墓じまい」と言いましても、先祖代々の お墓の場合は、ご遺骨を どの様にするか?考えておく必要があります。又、費用も それなりに掛かりますので、ご家族と良く話をされてから 決められた方が良いのではないでしょうか?

 

特に、ご遺骨数が多い場合は、改葬費用も高額になる場合が多く、お客様に相談した結果、同一寺院にて、永代供養を行った場合もあります。又、ご先祖が土葬の場合、再火葬が必要になる場合も有りますので、ご遺骨数が不明の場合など、一度、お墓を開けて確認する必要があります。

 

3.実際に墓じまいされた方の傾向

実際にお墓じまいをご依頼頂く方として、年齢60代~80代の方が多くなっております。墓じまいされる方の傾向としては、遠方の墓を墓じまいし+ご自宅の近くに改葬(永代供養墓や納骨堂等)、或は、都内の寺院墓地を墓じまい+民営の霊園に改葬(永代供養墓や樹木葬等)といった方になります。

 

お元気な方、体調が悪い方など様々ですが、いま墓じまいを行わないと無縁墓になってしまうと気になり、春や秋など気候が穏やかな時期に墓じまい→永代供養墓へ改葬を行われています。

 

改葬先が遠方の場合や体調が悪い方の場合は、当事務所のみでご納骨をさせて頂くことが多く、逆に近郊で体調の良い方は、ご納骨の際に立ち会われる方が多くなっております。ちなみに寺院墓地の場合は、墓じまい=閉眼(魂抜き)供養、納骨=開眼(魂入れ)・納骨供養が通常行われますが、民営霊園等の場合、ご住職をお呼びせずに出骨・納骨が行われる方もおります。

 

墓じまい終えられた方は・・・
・長年考えていたが終わってスッキリした。
・これで一つ整理できたで良かった。
・永代供養墓だから子供に迷惑を掛けなくて済む。
など、墓じまいを終えられたことに、ほぼ全員が満足されています。

4. 墓じまいの時期 まとめ

パソコンを打つ行政書士
お墓じまいの期限はありません。

 

しかし、実際に行う場合には、時間もお金も掛かります。寺院への墓地返還手続き、自治体への改葬許可申請、墓前での供養立会いなど行うことも多々あります。もし、ご自身の体調が悪くなった場合には、気分的にも墓じまいを行う気にならないと思います。しかし、お墓はそのまま残ります。

 

これでは、なんとなく心残りになる方も多いのではないでしょうか。そう考えますと、墓じまいを思った時に行うのが一番良いかと思います。上記でも述べました様に、墓じまいが終わった後は、スッキリしたと思われる方が多いからです。

 

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