・墓じまいを考えているが、中々、決断がつかない方が多くおります。又、墓じまいをするには、どの様な事を考えておけば良いか?よくご相談を頂きます。
今回は、お墓じまいをいつ行えば良いか?考えておく事など。お墓じまいを考えられている方の参考に掲載いたします。
当事務所に、ご相談頂いた後、「墓じまい」の決断がつかず、しばらくそのままに される方がおります。しかし、半年後、一年後に、再度 お電話を頂き、ご依頼を頂く場合があります。
お客様の お話を お伺いすると、その間「ずっと悩まれていた。」とのことでした。
いつか整理しなければと思っていたが、気持ち的に引っ掛かるものがあり、やはり「今、墓じまいをする。」と決断されたとのことです。
「墓じまい・改葬」が終わった際に、「これで、ホットとしました、ありがとうございました。」との お言葉と「もっと早く墓じまいしてれば良かった。」と お話をされていました。
「お墓の整理をしたい。」と考えられた場合、実際に行わないと、ずっと気持ちを 引きずることになります。そして、ご自身が元気なうちに行っておかないと結局できなくなります。
ですので、「墓じまい」を考えられたら、先延ばしせずに早めに行っておいた方が、後々の気持ちも楽になるのではないでしょうか?
墓じまいを実際に行う場合、何から始めればよいのか?費用は幾ら掛かるのか?不安に思われることも多いかと思います。もし、ご自身で行うのが難しい場合などは、当事務所に相談だけでもして頂ければと思います。
ご自身でされる場合には、まずは、寺院等の管理者(ご住職等)に、ご相談をしてください。そこで、「墓じまい」をしたいと思っているのですが。と相談され費用や書類などを確認して頂ければと思います。
「墓じまい」について、広告などに石材店が、よく出ておりますが、基本的には、墓地撤去をその石材店に依頼する必要や 埋葬先の墓を依頼する事が前提になっている場合がありますので注意してください。
基本的には、一つの業者より 何社かの石材店から見積書を取得し、「担当者・会社の対応」を確認してから、決められた方が良いかと思います。お墓の引越し(改葬)手続が サービスとしても「墓地撤去」や「お墓の購入」で高額な費用を取られたら意味がありません。
「墓じまい」を考えられたら、お早めにと話をさせて頂きましたが、具体的な時期は、いつが良いか?
「お盆」・「お彼岸」・「年末年始」の時期は、ご住職も 大変忙しくなりますので、寺院の場合、この時期は避けたほうが良いかと思います。
一般的に「墓じまい」と言いましても、お墓を撤去して更地に戻すまでが「墓じまい」ではなく、寺院に墓地返還届などを提出・離檀、ご住職の閉眼供養、ご遺骨取出しで「墓じまい」となります。
実際の撤去については、寺院の都合を調整し石材店が日にちを決めて行うことになりますが、ご遺骨を取り出した時点で、寺院との縁もなくなり、「墓じまい完了」と考えられて良いかと思います。
但し、寺院の指定石材店ではなく、ご自身で石材店を決められた場合は、撤去するまで責任を持つ必要があります。
上記手続等を行い、「墓じまい」が終わった時に、「早めにして良かった。」と感じられる筈です。
「終活」の一部として考えた場合も、一つの大きな事が整理できた事になり、後は「遺言書」・「相続財産」も整理して行けば、ご自身の お気持ちに沿う「終活」になるかと思います。
「埋葬されている、ご遺骨をどうするか?」考えて頂く必要あります。
ご相談頂いた例としましては・・
この様な相談が多くなっておりますが、ここで重要なことは〔 ご両親以外の ご遺骨は どうされるのか?〕という事になります。
等の話をされる方もおります。
まず、今の寺院に永代供養する場合では、通常、寺院と離檀する事になります。そして、寺院内の永代供養墓に埋葬となりますが、寺院の永代供養墓は、ご遺骨一体10万円~50万円程度の費用が掛かります。
例えば、先祖の遺骨が8体埋葬されたいた場合、仮に50万円として×8=400万円になります。
これは、別にめずらしい額ではありません。ですので、費用を抑えたい場合は、寺院の永代供養墓の費用が幾らなのか?把握しておく必要があります。
次のケースとして、適当に処理してほしい。これは出来ません。
ご遺骨の埋葬は、必ず霊園等にする必要があります。適当な場所にて廃棄した場合、遺体遺棄等の違法行為に該当する可能性があります。
ですので、費用を比較的に抑える方法としては・・
等が考えられます。
※ご遺骨を埋葬出来るスペースが限られている納骨堂等に埋葬する場合は、何体まで埋葬可能か?確認しましょう。
「骨壺」では、数個しか入らない場合も、「骨袋」に遺骨を移し替えて埋葬する方法もあります。「骨袋」にて埋葬した場合は、「骨壺」で埋葬するよりも、ご遺骨数が多く納骨出来ます。(規約等により制限されている場合もあります。詳細は、霊園等にご確認下さい。)
こちらの場合は、まず今の寺院に永代供養した場合の費用を確認しておきましょう。ご遺骨数が多い場合は、費用も高額になりますので把握しておく必要があります。
費用が納得出来る(今の寺院内の永代供養墓に先祖を埋葬)場合は・・
という流れになります。
但し、費用が高額な場合・寺院と縁を切りたい場合は、別の埋葬先を確保する必要があります。
になります。尚、自治体に申請する「改葬許可申請」も 2か所に分かれることになります。
この様に、「墓じまい」と言いましても、先祖代々の お墓の場合は、ご遺骨を どの様にするか?考えておく必要があります。又、費用も それなりに掛かりますので、ご家族と良く話をされてから 決められた方が良いのではないでしょうか?
特に、ご遺骨数が多い場合は、改葬費用も高額になる場合が多く、お客様に相談した結果、同一寺院にて、永代供養を行った場合もあります。又、ご先祖が土葬の場合、再火葬が必要になる場合も有りますので、ご遺骨数が不明の場合など、一度、お墓を開けて確認する必要があります。
お墓じまいの期限は、ありません。
しかし、実際に行う場合には、時間もお金も掛かりますので、ご自身が元気なうちに行われた方が良いかと思います。
今、お墓がある寺院等に行き離檀の手続き、役所での手続き、お墓を撤去する石材店からの見積書取得等、墓じまいするに辺り行うべきことがありますので、墓じまいをお考えなら早めに行われた方が、お気持ちもスッキリされるのでは、ないでしょうか。
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