なぜ、墓じまいが年々増加しているのか?その理由についてまとめて解説|大塚法務行政書士事務所(東京都)
近年、増加傾向にある墓じまい、どの様な理由で墓じまいを行うのか?、墓じまいを行うメリット・デメリットは?など、まとめて解説いたします。|お墓のじまいのことなら、ご相談下さい。|相談無料。土日祝日対応可。|大塚法務行政書士事務所(東京都 葛飾区)
行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

年々、増加傾向にある墓じまい、その理由は?

洋型のお墓・墓じまい・改葬の件数は、2004年度が6万8千件程度であったことに対し、2022年度では、15万1千件と倍以上に増えております。(厚生労働省発表)

 

近年では、宗教的関心を持たれる方が減少していると共に、お墓の承継者がいない方、お墓を維持する為の費用や子供への負担を考えた方等が、墓じまいを行った結果と考えられます。この様な傾向は、今後も増々していくものと思われます。

 

特に、寺院に墓地を所有されている方のお墓じまいが多くなっており、そこには寄付・お布施等の費用面の負担が関連しているのではないでしょうか。

 

この様な理由から、お墓を建てずに、納骨堂や永代供養墓に納骨される方が増えております。又、永代供養墓も様々な種類があり、夫婦・家族型の永代供養墓からシンボル的な石碑のもと骨壺のまま埋葬する形式や他の遺骨と合葬される形式などがあります。

 

費用面も一般的なお墓を建てるより安く済む場合が多く、承継者も不要となります。(納骨堂等、承継者が必要な場合もあります。)

 

1.お墓じまいをするメリット

・お墓の承継者がいない場合、ご自身に万が一の事があった時に、そのお墓は無縁墓になってしまう為、生前にお墓を整理する事により、ご先祖等の霊の供養をきちんと行う事ができます。

 

・永代供養墓等に改葬することにより、お墓に対する子供の負担等を軽減することが出来ます。

 

・ご両親・ご先祖のお墓をそのままにすることは抵抗があるが、子供への負担、承継者がいないなどの理由で、悩まれている方も、ご自身が元気なうちに、お墓を整理することにより、すっきりとした気持ちになれます。

 

この様に、お墓じまいをすることは、ご自身が亡くなった時に家族・親族に迷惑を掛けたくない、お墓が無縁墓になることは防ぎたいとお考えの方が、出来る事をいまのうちに行うことにより、心の安心を得ることができる終活の一部と言えるのではないでしょうか。

2.お墓じまいをするデメリット

・お墓じまいには、費用がかかります。当事務所のホームページで記載しておりますが、お墓じまいは、現在所有しているお墓を撤去し更地に戻す必要があります。その他、ご遺骨の改葬先の費用等も必要になります。

 

お墓じまいをして終わりではありません。必ず埋葬されている遺骨を改葬する必要があります。寺院墓地の墓じまいをする場合は、離檀になりますので、お布施等を求められる場合があります。事前に費用を確認した上で墓じまいを行う方が良いかと思います。

 

・改葬には、法律で定められている改葬許可証が必要になりますので、こちらは、現在の墓地を管轄する自治体(市区町村)に申請書を提出するなどの手続きが必要になります。

3.お墓じまいを考えるうえで

墓じまいを悩む女性
お墓じまいを行いたいと考えた場合、まずはご家族、親族等に相談し了解を得ておきましょう。ご先祖の遺骨が埋葬されている場合など、勝手に行ったことによりトラブルに発展する場合がありますので注意して下さい。

 

費用についても、誰が負担するのか決めておきましょう。又、総額で幾らになるのか事前に見積書を取得して確認しておくべきです。

 

お墓じまいが予想以上に高額になる場合、お墓の承継者がいる時は、そのままお墓を継いでいくことも一つの方法です。どちらが良いか?よく確認したうえで行わないと金銭的な苦労をする場合もありますので、無理のない範囲でお考え下さい。

 

その他、埋葬されている遺骨が多い場合など、納骨堂等の埋葬可能な範囲を超えている場合があります。この様な場合、ご自身に近い方だけを納骨堂に改葬し、ご先祖等は、永代供養墓等に埋葬する方もおります。もし。ご遺骨数が不明の場合は、ご遺骨が何体あるのか?何体まで改葬可能か?事前に確認しておきましょう。

 

4.今後考えられること

お墓じまいは、年々増加傾向にあり、寺院の運営も更に厳しい時代になって行くのではないかと思います。更に、ご住職の承継者不足などの問題もあります。一方、ニュースにて取り上げられていたように、納骨堂の経営が破綻した例もあります。

 

納骨堂・霊園等の広告も非常に多くなり、多種多様なお墓を選ぶことが可能ですが、長きに渡り安定してお墓参りに行ける霊園等を選ぶことが大切です。何度も、お墓じまいを行うことは、通常ありませんので、運営者・実績など良く確認して選択して下さい。

 

今後も経営破綻する納骨堂・霊園も出てくる可能性が考えられますので、注意してください。

 

5.公営墓地について

公営墓地においても、永代供養墓が設置されている場合があります。居住要件がありますが、安心度も高く費用も安く済む為、人気があります。申込が一年に一度で抽選による場合もありますが、当選してから墓じまいを行うことも一つの方法です。

 

既に公営墓地にお墓を所有している場合など、優先されて永代供養墓に改葬できる場合がありますので、管理している自治体にご確認下さい。

 

公営墓地の場合は、お墓を撤去する石材店もご自身で選択することが可能ですので、数社から見積書を取得して、お墓の撤去に掛かる費用の相場を把握した上で依頼する様にして下さい。

6.まとめ

パソコンを打つ行政書士
当事務所に頂くご相談は、墓じまいに関するご相談が一番多くなっております。その中でも寺院のお墓を墓じまいし霊園の永代供養墓等に改葬する方が一番多くなっております。

 

理由については、上記で述べました様に、承継者問題や金銭面の問題により墓じまいを行われております。寺院に墓地において、お布施や寄付を求められることを負担に思い、その為に墓じまいを行う方がいることも現実です。

 

その他、各家族化が進む中で、お墓のことで子供に負担を掛けたくないと思われる方も多く、今の内に整理しておきたいと考えて墓じまいをされる方もおります。この様なことから、一般的な お墓を維持していく事に疑問を持たれ、負担等が少ない永代供養墓に改葬される方が、今後も増加する傾向にあると考えられます。

 

【 当事務所のから一言 】
当事務所では、十数年前からお墓に関する手続を行ってきましたが、当初、お墓じまいは、それほと注目されておりませんでした。しかし、一般的なお墓があまり売れなくなってきた為、石材店等による墓じまいの広告等が非常に多くなっている現状です。しかし寺院墓地・霊園等は石材店が決められている場合が多い為、撤去等を断られる場合があります。

 

当事務所では、第三社的立場からお墓じまいに関するアドバイスをさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい。

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