離檀料の相場は、いくら?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
離檀料は、必ず請求されるものではなく、寺院により異なります。ここでは離檀料の相場等について解説させて頂きます。|お墓の改葬(引越し)のことなら、ご相談下さい。|相談無料。土日祝日対応可。|大塚法務行政書士事務所(東京都 葛飾区)
行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

離檀の相場は いくらですか?

お布施と封筒・寺院にお墓を建てる場合、檀家となることが前提になります。(入檀)そして檀家を離れる時が離檀となります。

 

一般的には、墓じまいを行う場合、寺院との縁も無くなりますので、離檀することになります。

 

この離檀の際に、寺院側から離檀料として、十数万円~請求される場合があります。

 

 

1. 離檀料は必ず請求されるのか?

悩む夫婦
離檀料は必ず請求されるものではなく、寺院により請求される場合・されない場合があります。当事務所で、お聞きしたことを考えてみると、約半数程度の方が請求され、残りの半数の方が請求されていない状況です。

 

一般的には、実際に請求されるケースは、全体の半数以下になるのではないかと思っております。

 

尚、請求される場合は、離檀の話をした際に、うちは50万円頂きます。など、最初に金額を伝えられる場合が多い様です。閉眼供養等、最後の方に高額な金額を言われるケースは、あまりない様です。(例外がありますので、最初に確認して下さい。)

 

個人的な意見・推測になりますが、寺院側も高額である事を自覚している為、最初に確認しているのではないか?と思っております。

2. 離檀料の相場は あるのか?

ご相談頂いた際には、今まで離檀料の相場ありません。寺院により異なります。とお答えしてきました。

 

実際に相場といえるものは、ありませんが、過去にお聞きした例を参考にすると請求された場合、比較的多いのが10万円~50万円程度の範囲、次に100万円程度まで、これ以上の場合、200万円~500万円、1千万円以上となります。

 

ですので相場と言う事で お答えすると10万円~50万円程度と言う事になるでしょうか。

 

100万円以上請求されることは稀ですが、遺骨一体に付き〇〇万円など言われた場合、埋葬されている ご遺骨が多いと百万円以上になる場合があります。

3. 離檀する前に考えておくこと。

離檀料を請求された場合、ご自身が納得行く額であれば「寺院と揉めたくない。」と言う理由で払われる方もおります。その様な場合は、まだ良いのですが、もし払えない額を言われた場合、困ったことになります。

 

ですので、離檀する前・お墓を新規購入する前に、まず、寺院の ご住職に相談し、費用の確認をしておきましょう。

 

そこで高額な費用を言われた場合、離檀せずにそのまま お墓を承継するのも一つの方法ですし、離檀したい場合は、その時点で専門家に相談するなど対応を検討する事ができます。

4. 過去に お聞きした内容で考えてみると・・

年間の維持管理費、お布施・寄付金等の額、寺院の場所(立地)、ご住職の人柄等により、離檀料の額もある程度 推測できると思います。

 

お布施・戒名等、金額がはっきりしている場合は、離檀料も決められている場合があり、寄付金・お布施等が高額な場合は、離檀料も高額になる可能性があると言うことです。勿論、上記の様な場合も、離檀料を請求されない場合もありますので、確実な事は、やはり寺院のご住職に確認するしかありません。

 

確認する際には、なぜ離檀を考えているのか、理由をきちんと説明して下さい。相談する場合は、基本的には 寺院にお伺して お話をされた方が良いかと思います。

離檀料の近年状況(令和6年)

離檀料=「高額」というイメージを持つ方もいるかと思います。又、インターネットなどでは、離檀料支払う義務はない。と書かれている記事もよく見かけます。離檀料は、実際にはどの様になっているのか?解説いたします。

 

年々、墓じまいが増加している状況ですが、離檀料は支払う義務がないと世間に広く知れ渡る状況になりつつあり、昔の様な高額な離檀料を請求する寺院も少なくなっているのではないでしょうか。最近よくお聞きするのは、10万円~30万円程度が一番多く、それ以上ですと200~300万円程度になるかと思います。(今だに一部の寺院では、数百万円の離檀料を請求する寺院もあるということになります。)

 

上記は請求された場合になりますが、請求されない寺院も多くあります。又、宗派が同じでも同一の金額が決められている訳ではなく、個々の寺院によって金額が異なる様です。(近年ご住職も代替わりが進んでおり、代替わりにより御布施等の金額が変わったいうお話もお聞きする事があります。)

 

尚、離檀料を請求されない場合になりますが、こちらは通常、閉眼供養を行い今までのお礼としてお布施をお渡しします。この金額は3万円~5万円程度お渡しするのが一般的ですが、この金額は現在でも同様です。

5. まとめ

現在、お墓を新たに建てた方より、両親から墓を承継された方の方が多いかと思います。

 

その、承継している墓地について「遠方なので近くに移そう。」、「承継者がいないので墓じまいをしよう。」など考え、寺院に相談したところ高額な費用を伝えられビックリすると言う事になります。

 

お墓を建てる際(入檀)には その様な説明もなく、出ていく(離檀)時に 急に高額な金額を言われては、「なぜその様な金額を払わなければいけないの?」と思われるのも当然ではないでしょうか。その様なお布施等の金額の不透明性から寺院に不信感を持たれる方も多くなり、現在の檀家離れに繋がっているのではないかと思います。

補 足

最後に、離檀料は一般的な感覚と個人的な感覚のバランスで高額どうか決まるとも思っています。まず離檀料を伝えられた場合、個人的に納得行くのか?考えます、お世話になったお礼として納得出来るのであれば、お支払いしても当然問題ありません。

 

個人的に高いと思った場合、一般的にはどうか?考えます。例えば10万円と言われた場合、一般的には相場の範囲とも言えます。払いたくないので弁護士等に依頼した場合、10万円より高くなることも考えられます。ご自身で交渉すれば金額も下がる可能性もありますが、寺院側とこじれると離檀が進まなくなる可能性もあります。もし500万円など言われたら一般的な相場の範囲を超えているので、弁護士に依頼する等を考えることになります。

 

この様に金額に応じて、バランス感覚を持って対応する事が大切ではないかと個人的には思います。

 

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