寺院が生き残る為に出来る事は何か?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
寺院にとって非常に厳しい時代を迎えています。将来的には現在の10分の1程度になるとの予想も出ています。この様な状況の中で、存続していく為には、どの様な事すれば良いか?お墓の手続き専門行政書士が考えてみました。参考にご覧ください。
行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

寺院が生き残る為に出来る事は何か?解説いたします。

困る住職
・寺院にとって厳しい時代を迎えています。檀家離れが増加しており、このままでは運営を継続していく事態、難しくなる寺院も多くなっていく事が予想されます。

 

そこで、10年以上お墓に関する手続に関わってきた行政書士が、これまで実際に見聞きしたことをもとに、少しでもお役に立てればという思いで、この頁を作成させて頂きました。

 

参考にご覧頂ければと思います。

 

現在の寺院の状況を考えると、個人的な感想になりますが、寺院が存続していく為には、①檀家離れを防ぐこと。②多くの人に寺院を知ってもらうこと。③多くの人に寺院来てもらう事。の3つになるかと思います。

 

ここでは、それぞれについて解説させて頂きます。

1.檀家離れを防ぐ事

檀家離れがニュースで挙げられている様に非常に多くなっております。

 

檀家離れを防ぐ為には、関連ページで既に述べさせて頂きましたが、お布施等の金額の柔軟な対応、檀家の方とのコミュニケーション等を挙げさせて頂きました。詳しくは、こちらをご覧ください。《離檀》を防ぐ為には、どの様な事を考えるべきか?解説

 

2.多くの人に知ってもらうこと

ホームページ、SNSの活用

ここでは、情報発信について挙げさせて頂きます。一般の方にとって寺院等は閉鎖的な空間であると言えます。どの様な活動を行っているのか?どの様な人がご住職なのか?見えない面があります。

 

既にホームページを作成している寺院もありますが、拝見すると他寺院と同じような建物の等の写真が掲載されている数ページのホームページであることが多く、そのまま更新もされていない寺院も多々見かけられます。

 

これでは、寺院の生きた情報が発信されているとはいえません。私が作成するとしたら、この様な構成での作成を考えます。
(参考例)

  1. トップページ(寺院の写真、由来、所在地等)
  2. 寺院の設備・特徴等
  3. イベント等のお知らせ
  4. 住職・職員の紹介ページ
  5. 年間行事等(毎年の行事等)催しものの写真と記事
  6. 相談事例(当寺院でお墓を建立する場合の流れ等)
  7. ご住職から一言(ここに日々の出来事、宗教に関するお話しなど追加していきます。)
  8. お問合せ

運営する側の顔写真はなるべく掲載した方が、一般の方が問合せをし易くなります。(顔がわからないとどの様な人が住職か?わからず不安になる方がいます。)

 

ここでHPに記事を追加していく事でHP全体のボリュームも多くなり、検索されやすくなります。その他SNSなども利用して情報も発信していきます。同じ記事でも構いませんので、なるべく多くのSNSで発信していきましょう。

 

又、寺院用のラインQRコードなども掲載しておけば、檀家の方も連絡し易くなります。

 

ここまで見て頂い方の中には、寺院がその様な事をするのか?と思われる方も多いかと思います、しかし若いご住職の寺院等では既にこの様なことは行われている事です。

 

SNSなど特に費用が掛かるものではありません、最初に使い方を覚えてしまえば、後は日々更新していくことになります。ご自身で作成することが難しければ最初だけお子さん、知人等に作成してもらう等の方法もありますので、まずは情報発信を始めることではないでしょうか。

3.多くの人に寺院に来てもらうこと

上記等の方法によりなるべく多くの人に知ってもらい、その中でイベント等の発信を行って行きます。既にその様なイベントを行っている寺院も多々あり、説法会、演奏会、中にはプラネタリュウムがある寺院まであります。

 

その他、外国人観光客を対象とした座禅会、体験宿泊会等を行っている寺院もあります。

 

上記は、収益にも繋がることになるかと思いますし、日本人の方向けのイベントの際には、今後寺院と繋がりを持ちたいと思われる方も出てくるかもしれません。

 

又、この様なイベントを行う際には、最初に檀家の方へのお知らせを行い、まずは檀家の方に来て頂き、その様子をSNS等で上げて行く方が始めやすいかもしれません。

4.その他考えられること

その他、檀家制度自体を廃止している寺院、低価格な永代供養墓を提供している寺院等、お布施の金額を公表している寺院等、寺院の状況に併せて様々な事が行われいます。基本的には、他寺院と比べ何か特徴を出していく事が今後重要になるのではないでしょうか?

 

後、今の時代グーグルの口コミも参考にされる方が多くおります。お寺巡りなどされている方で口コミをされている方もおります、檀家の方ではないとは言え、あまり不親切な対応をされていると評価が低くなり、人を集めづらくなる場合もありあますのでご注意下さい。

5.まとめ

お墓もマンションと同じで駅から近いものは売れる。ということを聞きます。しかし寺院が簡単に引越しをすることなど出来ません。現在の場所で生き残る為には、何をすれば良いか?考えて行く必要があります。

 

新たに、納骨堂を建てる、永代供養墓を建てる等も考えられますが、既にその様なお墓は供給過多の状況になっていると思っています。又、石材店等の業務提携によりその様な設備を整える場合も、最終的な責任は寺院側にあることに違いがありません。又、石材店等に対する名義貸し問題についても今後、行政側からの確認等が厳しくなることも予想できますので注意が必要です。

 

実際に、石材店等の業務提携により樹木葬設備を整えたが売れていないという話も聞くことがあります。

 

個人的に思う事は、まずは費用のあまり掛からないホームページやSNSなどを利用して、イベントなどを開催し多くの人と繋がりをもつ、そこで人脈を築き新たな収益に繋げていく方がリスクも少ないかと思います。

 

以上、あくまでも個人的な意見として述べさせて頂きました。既に実践されている寺院も多々あるかと思います。参考としてご覧頂ければと思います。

 

こちらも合せてご覧ください。
《離檀》を防ぐ為には、どの様な事を考えるべきか?解説

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