【公式】改葬・墓じまい専門|お墓の手続き相談・代行|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区

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  • 墓じまいで注意すること
    墓じまいで注意する点について解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいをスムーズに、そして後悔なく進めるためには、いくつかの重要な注意点を事前に把握しておくことが不可欠です。この記事では、墓じまい全体の手続きを進める上で知っておくべき主要な注意点に焦点を当て、それらへの対策を、お墓専門の行政書士が分かりやすく解説いたします。具体的な各注意点の詳細や解決策については、関連する専門ページをご参照ください。1.墓じまいを円滑に進めるための主要な注意点墓じまいを円満に進めるためには、事前の準備と関係者への丁寧な配慮が非常に重要です。(1)寺院や親族との関係性に関する注意点寺院墓地の場合、ご住職への最初の相談は慎重に行う必要があります。関係が悪化すると手続きが滞る可能性もございます。また、親族間での意見の相違もトラブルの原因となりやすいため、事前に十分な話し合いを行い、全員の理解と同意を得ておくことが何よりも大切です。→ 詳細はこちら:墓じまいする際のご住職への話し方について解説いたします。、および、墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイントをご参照ください。(2)費用に関する注意点墓じまいには、墓石の撤去費用、新しい供養先にかかる費用、お布施など、様々なコストが発生します。これらの費用は事前に把握し、予算内で進めることが重要です。また、高額請求を避けるための注意点も知っておく必要があります。→ 詳細はこちら:墓じまいの費用は誰が負担するのか?解説いたします。、および、お墓じまいの費用を安くするには?解説いたします。をご参照ください。(3)行政手続きに関する注意点遺骨を移動させる「改葬」には、自治体からの改葬許可証の取得が法律で義務付けられています。手続きは複雑で、必要書類も多岐にわたるため、不備があると時間と手間がかかります。特に遠方の場合や、平日の手続きが難しい場合は注意が必要です。→ 詳細はこちら: お墓じまいマニュアル、および、改葬(お墓の引越し)マニュアル をご参照ください。(4)石材店選びと遺骨の取り扱いに関する注意点墓石の撤去や遺骨の取り出しは専門的な作業です。信頼できる石材店を選び、作業内容や費用を明確にしておくことが重要です。また、ご遺骨の運搬や水抜きなど、適切な取り扱いについても注意が必要です。→ 詳細はこちら:お墓を撤去する石材店は、自由に選べるのか?解説いたします。をご参照ください。2.墓じまいの注意点 まとめ墓じまいを円満に、そして後悔なく進めるためには、事前の準備と丁寧なコミュニケーションが何よりも大切です。ご住職や親族との関係性、費用に関する透明性の確保、行政手続きの正確な履行など、様々な側面に注意を払う必要があります。お客様の具体的な状況はそれぞれ異なります。もし、墓じまいに関する手続きの複雑さ、費用や関係者との調整でご不安を感じる場合は、どうぞお気軽にお墓専門の当事務所までご相談ください。お客様に寄り添い、豊富な経験と知識を活かして、安心して墓じまいを実現できるようお手伝いいたします。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:墓じまいする際のご住職への話し方について »»TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
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  • お寺
    墓じまいで住職に会いたくない!どうすれば良いか?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいを考え始めたものの、「寺院のご住職に直接会って話すことに抵抗がある」「できれば会わずに手続きを進めたい」と感じている方は少なくありません。様々な理由から、ご住職との対面に対して不安やためらいを感じている方もいるかと思います。しかし、墓じまいを進めるためには、寺院とのコミュニケーションは避けて通れません。では、もしご住職に直接会いたくない場合、どのように進めて行けば良いのでしょうか?この記事では、なぜ墓じまいを検討する際に住職に会いたくないと感じる方がいるのか、そして、ご住職に直接会わずに意向を伝えるための具体的な代替手段とその際の注意点について、分かりやすく解説します。1.ご住職に直接会いたくないと感じる主な理由お客様からお話をお聞きしていると、墓じまいをご検討される際に、ご住職に会うことに抵抗を感じる理由として、以下のような話を伺うことがあります。普段からの付き合いがない、関係性が希薄お盆やお彼岸、法事などで年に一度会うか会わないか程度で、個人的な関係性がほとんどないため、改めて重要な話をする場を持つことに気まずさや戸惑いを感じる。ご住職の態度や性格への苦手意識以前のやり取りで無愛想だと感じた、話を聞いてくれなさそう、威圧感があるなど、ご住職の性格や態度からくる苦手意識があり、対面で話すことに気が引ける。金銭的なことばかり話されるというイメージや経験過去にお布施や寄付の話題が多く、今回墓じまいの話を切り出したら、高額な費用(特に離檀料)を請求されるのではないかという不安が強く、お金に関するデリケートな話をするために対面を避けたい。離檀料に関する詳しい考え方や、高額な請求をされた場合の具体的な対処法については、こちらの記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?で詳しく解説していますのでご参照ください。緊張してうまく話せない、反論できない不安ご住職を前にすると緊張してしまい、伝えたいことを正確に話せないのではないか、あるいは想定外の反応をされた場合に適切に返答したり、自分の意見を伝えたりすることができないのではないか、という不安。このように、単に面倒だという理由だけでなく、過去の経験や関係性、あるいは具体的な不安(特に費用面)から、ご住職との直接的な対面を避けたいと感じている方が多くいらっしゃいます。ポイント墓じまいそのものの理由(遠方、承継者不在など)と、ご住職に会いたくない理由は異なります。この記事では、後者の「会いたくない理由」に焦点を当てています。墓じまいをご検討される具体的な理由については、こちらの記事:改葬する理由と最初に行う事で詳しく解説していますので併せてご参照ください。2.直接会わずに意向を伝える具体的な方法(代替手段)ご住職に直接会うことに抵抗がある場合でも、墓じまいの意向や相談があることを伝えるための、いくつかの代替手段があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、ご自身の状況や寺院との関係性に応じて検討することが重要です。(1) 手紙で丁寧に伝えるご自身の気持ちを落ち着いて整理し、感情的にならずに伝える方法として、手紙は有効な手段の一つです。特に、直接話すのが苦手な方や、緊張してうまく説明できるか不安がある方にとって、冷静に、そして正確に意向を伝えることができます。①手紙に含めるべき内容冒頭の挨拶と感謝長年にわたりお世話になっていることへの感謝の気持ちを丁寧に述べます。「〇〇家△△(氏名)と申します。日頃より、先祖代々のお墓をお守りいただき、心より感謝申し上げます。」といった丁寧な言葉遣いを心がけましょう。墓じまいを検討している理由なぜ墓じまいを考え始めたのか、具体的な理由を誠実に伝えます。「高齢になり、遠方のお墓参りが難しくなってきたため」「私の代で承継する者がいなくなるため、無縁になるのを避けるため」など、前向きでやむを得ない理由を中心に述べましょう。今後のご相談のお願い一方的な通知ではなく、あくまで「ご相談したい」という姿勢を示します。「つきましては、今後のことについてご相談させて頂きたく、一度お時間を頂戴できますでしょうか。」といった形で、話し合いの場を持ちたい意向を伝えます。②手紙を送るタイミング墓じまいを本格的に検討し始め、最初の相談をしたいと考えた初期段階が良いでしょう。寺院のお盆やお彼岸といった忙しい時期を避ける配慮も大切です。③送った後の対応手紙が寺院に届いたか確認のため、数日後に電話で連絡してみるのが丁寧です。「先日、お墓に関するご相談のお手紙をお送りさせて頂いた〇〇家の△△ですが、お手元に届きましたでしょうか。」と尋ね、手紙を読まれた上でのご住職の反応や、今後の相談の機会について話を進めます。④メリット・デメリットメリットご自身のペースで落ち着いて意向を伝えられる、感情的にならずに済む、事前に内容を推敲できる。デメリット気持ちが十分に伝わらない可能性、一方的と捉えられるリスク、返信が来ない場合がある。(2) 家族・親族に代わりに会ってもらう(代行)ご自身がどうしても会いたくない場合や、遠方に住んでいるなどで訪問が難しい場合に、信頼できる家族や親族に代わりに寺院と話してもらう方法です。寺院と家族・親族の間に関係性がある場合などに検討しやすいでしょう。誰に依頼するか寺院との関係性が深い家族、あるいは墓じまいに最も関わる親族(例:祭祀承継者となる人、子供など)が適任でしょう。依頼する際は、墓じまいを検討している理由や、ご住職に伝えたいことなどをしっかりと共有しておくことが重要です。寺院への伝え方寺院へ連絡する際に、「体調が優れないため」「遠方に住んでいるため」など、本人が直接伺えない理由を丁寧に伝え、「代わりに〇〇(氏名・続柄)が伺ってもよろしいでしょうか」と許可を得ます。家族が話す際の注意点本人からしっかりと情報や意向を聞いておく、寺院への敬意を忘れない、その場で即答できないことは「一度本人に確認します」と持ち帰る、といった点を心がける必要があります。メリット・デメリットメリット本人の精神的な負担を軽減できる、家族間の連携を深めるきっかけになる、寺院との既存の関係性を活用できる場合がある。デメリット依頼された家族に負担がかかる、本人と家族の間や、家族と寺院の間で意思疎通の誤りが生じるリスク、家族だけで対応しきれない難しい問題が発生する可能性がある。(3) 専門家(弁護士など)に依頼する(代行・サポート)ご自身や家族・親族による対応が難しい場合や、寺院との間に複雑な事情がある場合などに、専門家(弁護士など)にサポートを依頼する方法です。「会いたくない」という理由が強い場合や、冷静な第三者に入って欲しい場合に特に有効です。専門家が対応できる範囲行政書士:墓じまいに必要な改葬許可申請の手続き代行、寺院との連絡調整のサポート(日程調整、必要書類の確認など)、手続きに関する様々なサポートが可能です。ただし、行政書士は寺院との代理交渉権(離檀料の減額交渉など)は出来ません。弁護士:寺院との間の代理交渉(離檀料、修繕費、境内整備費など)、法的なトラブルが発生した場合の対応(訴訟対応など)が可能です。「会いたくない」理由が、寺院との間に既にある金銭的トラブルや法的な紛争が背景にある場合は、弁護士に依頼する必要があります。どのような場合に有効かご住職に会いたくない理由が非常に強い、寺院との間に既にある程度の摩擦がある、手続きが複雑で自身での対応が難しい、遠方で訪問が困難、冷静な第三者の視点からアドバイスやサポートが欲しい、といった場合に専門家への依頼が有効です。メリット・デメリットメリットプロの知識・経験に基づいた適切な対応が期待できる、ご自身や家族の負担を大幅に軽減できる、冷静な第三者が入ることでスムーズに進む場合がある、法的なトラブル対応が可能になる(弁護士の場合)。デメリット専門家への費用が発生する、専門家によって対応範囲や費用が異なる。専門家選びの注意点墓じまいや改葬に関する実績が豊富か、費用の説明が明確か、相談しやすいか、などを確認して選びましょう。専門家(行政書士や弁護士など)の詳しい選び方や依頼できる範囲については、こちらの記事:お墓の改葬(引越し)は、どこに頼めば良いか?選び方は?で詳しく解説しています。法的な問題に関する注意点石材店などの業者が「離檀交渉を代行します」などと謳っている場合がありますが、代理交渉は弁護士法に抵触する可能性が高い違法行為です。手続きのサポートと代理交渉は全く異なりますので、専門家を選ぶ際は注意が必要です。離檀料に関する交渉や法的なトラブルについては、こちらの記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?(交渉に関する部分)や こちらの記事:墓じまいのトラブル例をまとめて解説。で詳しく解説していますのでご参照ください。3.各代替手段の比較ポイントここまでご紹介した「手紙」「家族・親族」「専門家」という代替手段には、それぞれ異なる特徴があります。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選ぶための比較ポイントをまとめました。手紙で伝える方法の比較ポイントメリット自分のペースで落ち着いて内容を考えられる感情的にならずに済む事前に内容をじっくり考えて確認・修正できるデメリット気持ちや微妙なニュアンスが伝わりにくく、冷たい印象を与えかねない一方的な連絡と捉えられ、誤解や反発を招くリスクがある返信が来ない場合、次のアクションに進めないこの様な人におすすめ: 話すのが苦手、緊張しやすい、じっくり言葉を選びたい、できるだけ費用を抑えたい方家族・親族に代わりに会ってもらう方法の比較ポイントメリット本人の精神的な負担を軽減できる寺院との既存の関係性を活用できる場合がある本人では伝えにくい事情を、家族であれば伝えやすい場合があるデメリット依頼された家族に精神的・物理的な負担がかかる本人と家族の間、または家族と寺院の間で意思疎通の誤りが生じるリスク家族だけで対応しきれない難しい問題に発展する可能性があるこの様な人におすすめ:協力的な家族がいる、家族と寺院の間に関係性がある、本人がどうしても会えない・話せない理由がある方専門家(行政書士)に依頼する場合の比較ポイントメリットプロの知識・経験に基づいた適切な対応が期待できるご自身や家族の負担を大幅に軽減できる冷静な第三者が入ることでスムーズに進む場合があるデメリット専門家への費用が発生する専門家によって対応範囲や費用が異なる費用の目安: 各事務所の料金体系によるこの様な人におすすめ:遠方または、ご自身で手続きを行うことが困難な方専門家(弁護士)に依頼する場合の比較ポイントメリット法的な代理交渉が可能法的なトラブルに発展した場合に対応できるご自身や家族の負担を大幅に軽減できるデメリット他の手段に比べ費用が高め法的な手続きという印象が強くなるこの様な人におすすめ:既に寺院とトラブルになっている、高額な離檀料を請求されている、法的な交渉が必要な方4.直接会わない場合でも「誠意」を伝える重要性ご住職に直接会わずに墓じまいの意向を伝える手段を選んだとしても、長年にわたりご先祖様やご自身のお墓をお守り頂いたことへの感謝と、墓じまいを検討する理由に対する「誠意」を伝えることは非常に重要です。一方的な連絡や失礼な態度は、不要な誤解や反発を生み、その後の手続きを滞らせる原因となります。手紙の文面、家族からの言葉、専門家からの説明、いずれの手段を用いたとしても、寺院への敬意を忘れず、誠実な姿勢を示すことが、円満な解決に向けた鍵となります。ご住職も、その背景にある事情や気持ちを理解しようとして下さるはずです。寺院との間で不要な揉め事を避け、円満に墓じまいを進めるための全体的な心構えや戦略については、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイント や こちらの記事:改葬手続きで寺院と円滑に進めるためのポイント で詳しく解説していますので併せてご参照ください。5.墓じまいで住職に会いたくない まとめ「寺院のご住職に直接会って墓じまいの話をすることに抵抗がある」というお悩みは、多くの方が抱えています。しかし、墓じまいを進める上で、寺院とのコミュニケーションは不可欠なステップです。幸いにも、ご住職に直接会わずに意向を伝えるための代替手段がいくつか存在します。「手紙で丁寧に伝える」「信頼できる家族・親族に代わりに会ってもらう」「専門家(行政書士や弁護士)に依頼する」といった方法の中から、ご自身の状況や寺院との関係性を考慮して、最適な方法を検討することが可能です。どの代替手段を選んだとしても、今までお世話になった寺院への感謝と、墓じまいをする理由に対する誠実な気持ちを丁寧に伝えることが最も重要です。一方的な対応ではなく、相談という形で敬意をもって接することで、円満な墓じまい、そして気持ちの良い区切りをつけることに繋がるでしょう。ご自身でどの方法が良いか判断に迷う場合や、手続きの進め方に不安がある場合は、墓じまいの専門家である行政書士にご相談ください。ご自身の状況に合わせた最適な方法の選択や、手続き全般のサポートが可能です。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか? »»«« 前の記事:墓じまいのお布施|相場・渡し方・封筒の書き方・注意点 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
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  • 離檀料
    高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)を進める中で、最も不安に感じることの一つが、寺院から「高額な離檀料を請求されるのではないか」という心配ではないでしょうか。テレビやインターネットで高額請求の事例を目にすると、「もし自分もそうなったらどうしよう」と不安に感じるかもしれません。このページでは、高額な離檀料を請求された場合にどうすれば良いのか、その理由や背景、具体的な対処法、そして弁護士や国民生活センターなどの専門機関への相談時期と方法について、行政書士が詳しく解説いたします。冷静に対応し、後悔しないためのポイントを把握しましょう。1.離檀料とは?なぜ高額請求されるのか?ここでは、離檀料の基本的な意味合いと、寺院が高額な離檀料を請求する背景について解説します。(1)離檀料の基本的な考え方離檀料とは、檀家として長年お世話になった寺院に対し、これまでの感謝の気持ちや寺院の維持・運営への協力金として支払う金銭を指します。法律で定められた費用ではなく、あくまで慣習や感謝の気持ちとして渡されるものです。(2)なぜ高額な離檀料が請求されることがあるのか① 寺院の経済的状況檀家数の減少などにより、寺院の経営が厳しい場合、離檀の際に経済的な補填を求めることがあります。② 寺院の維持費用墓地の管理や本堂の維持など、寺院にかかる費用を檀家が負担しているという考えから、離檀に際してその負担分を求めることがあります。③ 檀家側の態度離檀の意思を一方的に伝えたり、寺院への配慮が不足していたりすると、関係性がこじれて高額な請求につながるケースもあります。④ 情報不足・誤解離檀料に関する正しい知識がないまま、寺院の提示する金額をそのまま受け入れてしまうケースもあります。これらの理由から、時に予期せぬ高額な離檀料が請求されることがあります。2. 離檀料の一般的な相場と法的根拠ここでは、離檀料の相場に関する目安と、その法的性質について解説します。(1)離檀料の一般的な相場離檀料には明確な相場は存在しません。寺院の考え方や地域、檀家であった期間などによって大きく異なります。一般的には10万円から20万円程度が目安と言われることが多いですが、中には50万円以上、あるいは数百万円といった高額な離檀料を提示されるケースも稀にあります。相場に幅がある主な理由として、以下の点が挙げられます。寺院の規模や格式檀家であった期間や寺院への貢献度地域による慣習の違いトラブルの有無や話し合いの進め方これらの要因が複合的に絡み合い、離檀料の金額が決定される場合があります。(2)離檀料に法的根拠はない離檀料は、法律によって支払いが義務付けられている費用ではありません。そのため、法外な金額を請求されたとしても、その金額を支払う義務は基本的にありません。ただし、長年お世話になった寺院へのこれまでの感謝の気持ちや、円満な解決を望むのであれば、話し合いを通じて双方納得できる解決策を探ることが重要です。3. 高額な離檀料を請求された場合の具体的な対処法実際に高額な離檀料を請求された際に、どのように対応すべきか、具体的な手順と専門家への相談について解説します。(1)まずは冷静に、金額と内容を確認する高額な離檀料を伝えられた場合でも、その場で安易に承諾せず、冷静に対応することが大切です。どのような理由で、なぜその金額になるのか、内訳を含めて寺院に説明を求めましょう。お墓の撤去費用などが含まれていないかなども確認してください。「一度、家族と相談させてほしい」と伝え、その場での即答は避け、冷静に検討する時間を持ちましょう。この段階で焦りは禁物です。・ご住職との円満な話し方については、墓じまいする際のご住職への話し方 に関する記事も参考にしてください。(2)金額交渉の可能性を探る提示された金額に納得できない場合は、冷静に、具体的な根拠を挙げて交渉を試みることも可能です。寺院の維持・運営への感謝の意は伝えつつ、無理のない範囲での支払いを提案してみましょう。もし寺院が交渉に応じない、あるいは高圧的な態度を取る場合は、ご自身だけで抱え込まず、次のステップを検討する時期が来ています。(3)専門機関への相談と適切な対処話し合いが困難な場合や、依然として法外な金額を請求されたなど個別具体的な交渉が必要な場合は、弁護士や国民生活センターなどの専門機関にご相談ください。国民生活センター・消費生活センター消費者トラブルに関する一般的な相談を受け付けており、離檀料に関する相談事例も蓄積されています。まずは気軽に相談できる窓口の一つです。弁護士寺院との直接的な交渉や、法的な紛争解決が必要な場合は、弁護士にご依頼いただくことになります。弁護士は、法律に基づいてあなたの代理人として交渉を進めることができます。行政書士の役割行政書士は、離檀や改葬に関する手続き書類の作成、および行政手続きに関する一般的なご相談は承れます。しかし、個別の交渉や紛争の仲裁を行うことはできません。 ※当事務所では、行政書士の業務範囲を超える場合、お客様のご希望により、ネットワークのある弁護士をご紹介させて頂きます。4. 高額な離檀料を請求されたら まとめ高額な離檀料の請求は不安を伴いますが、過度に心配する必要はありません。離檀料は寺院によって請求の有無や金額が異なり、必ずしも高額ではありませんし、法的に支払いが義務付けられているものでもありません。まずは、寺院と直接話し合い、提示された金額が納得できるものか、あるいは交渉の余地があるかを冷静に見極めることが大切です。もし提示された金額が高額で、ご自身での解決が難しいと感じた場合は、早めに国民生活センターや弁護士などの専門機関へご相談ください。離檀の全体的な進め方や離檀料に関するより詳細な情報は、離檀料と離檀の進め方|相場・支払い方法・注意点で解説していますので、そちらも併せてご覧ください。※改葬手続きに関する行政上の手続きや書類作成は、行政書士の専門業務です。近年、お墓の撤去から改葬先の紹介、さらには離檀交渉まで行うと記載されている石材店や業者のサイトを見かけることがあります。しかし、そのような業者には直接交渉の権限がありません(弁護士法・行政書士法に抵触する可能性があります)。依頼を検討する際は、まず会社の情報や、どの専門家(弁護士など)が、どのような業務範囲で関わるのかをしっかりと確認して下さい。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから最近の離檀料の状況は?(令和7年現在)お墓じまいで離檀料をご心配される方は今も非常に多いですが、一部の寺院を除き、高額な離檀料を請求されるケースは以前よりも少なくなっている傾向にあります。離檀料は法的に支払う義務がないと広く知られるようになりましたが、もし請求された場合、頑なに一銭も払わないという対応がご自身のプラスになるかを考える必要もあります。納得できる範囲であればお布施をお渡しする方が、結果的に時間や労力の節約につながることもあります。現在よく聞かれる相場は10万円~30万円程度が最も多く、それ以上で200万円~300万円程度になるケースも稀に存在します。離檀料が心配な場合は、まず寺院に直接金額を確認し、高額だと感じたら値下げ交渉を試みましょう。それでも応じてもらえない場合は、国民生活センターや弁護士などの専門家に相談する流れが適切です。»» 次の記事:「墓じまい」と「終活」について »»«« 前の記事:墓じまいで住職に会いたくない!どうすれば良いか? ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
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  • 指をさす子供
    墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイント|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいや離檀を考え始めた際、多くの方が最初に直面するハードルの一つが「寺院のご住職に、その意向をどう伝えるか」という点です。特に、これまであまり深い付き合いがなかったり、費用面での不安があったりする場合、どのように切り出せば良いのか、揉め事にならないかと心配される方も多いでしょう。この最初の相談がいかにスムーズに進むかが、その後の墓じまいプロセス全体に大きく影響します。この記事では、「墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイント」として、ご住職に墓じまいや離檀の意向を初めて伝える際の、揉め事を避けるための戦略と重要な注意点について、分かりやすく解説します。1.最初の相談に臨む前の準備(内容整理のポイント)ご住職に墓じまいの意向を伝える最初の相談に臨む前に、いくつかの準備をしておくことが非常に大切です。中でも最も重要なのが、「なぜ墓じまいを行いたいのか」という理由を自分の中で明確に整理しておくことです。寺院は、古くから檀家の方々に支えられて成り立っています。そのような背景がある中で、理由も曖昧なまま「墓じまいをしたいです」「お墓を撤去します」といった一方的な連絡を、特に電話などで唐突にに行ってしまうと、ご住職は驚き、感情を害され、その後の話し合いや手続きが滞ってしまう可能性があります。ご住職に納得・ご理解いただくためには、墓じまいを検討せざるを得なくなった具体的な事情や背景を、誠実にお伝えすることが重要です。理由をきちんと説明することで、ご住職も状況を理解しようとしてくださり、話し合いが円滑に進みやすくなります。何も理由を言われなければ、ご住職も「なぜだろう?」と不信感を抱いてしまうかもしれません。まずは、ご自身の胸の内にある、墓じまいを検討するに至った具体的な理由を整理し、ご住職にお話しできるよう準備しておきましょう。墓じまいをご検討される具体的な理由そのもの(遠方で管理が難しい、承継者がいない、経済的な負担など)については、こちらの記事:改葬する理由と最初に行う事で詳しく解説していますので併せてご参照ください。2.最初の相談方法を選ぶ際のポイント(対面、手紙、誰が?)ご住職へ初めて墓じまいや離檀の意向を伝える際、「どのように伝えるか」という方法の選択も、最初のコミュニケーションを円滑に進める上で重要な戦略となります。一般的には、お墓のことで重要な相談をする場合は、寺院にご住職を訪ねて直接お話しすることが、最も丁寧で誠意が伝わりやすい方法とされています。長年にわたりお世話になった感謝の気持ちや、墓じまいに至ったやむを得ない理由などを、直接顔を見てお伝えすることで、ご住職も状況を理解しようとしてくださり、建設的な話し合いに進みやすくなります。対面で相談する場合の基本的な言葉遣いやマナーについては、こちらの記事:墓じまいする際のご住職への話し方で詳しく解説しています。しかし、様々な理由から、ご住職に直接会って話すことが難しい、あるいは抵抗がある、と感じる方もいらっしゃるでしょう。そのような場合でも、意向を伝えるための代替手段は存在します。手紙で伝える、家族や親族に代わりに話してもらう、専門家にサポートを依頼するといった方法です。ご自身の状況や寺院との関係性、ご自身の気持ちの負担などを考慮し、どの方法で最初の意向を伝えるのが最も適切か、慎重に検討することをお勧めします。ご住職に直接会わずに墓じまいの意向を伝える具体的な代替手段(手紙、家族代行、専門家など)とその際の注意点については、こちらの記事:墓じまい で住職に会いたくない!どうすれば良いか?で詳しく解説していますので併せてご参照ください。3.最初の相談で心得るべき点と心構えご住職への最初の相談の場では、どのような心構えで臨むか、そしてどのような態度や話し方を心がけるかが、その後の展開を左右します。円滑なコミュニケーションのために、以下の点を心に留めておきましょう。誠実さと敬意を第一に長年に渡りお墓をお守り頂いたことへの感謝の気持ちを忘れず、誠実な態度で臨みます。たとえ寺院に対して不満や苦手意識があったとしても、敬意を欠いた言動は避けるべきです。正直に、しかし丁寧に理由を伝える事前に整理した墓じまいの理由を、ご住職に分かりやすい言葉で丁寧に伝えます。感情的にならず、落ち着いて話すことを心がけましょう。ご住職の話に耳を傾ける一方的に要望を伝えるだけでなく、ご住職の考えや寺院の事情にも真摯に耳を傾ける姿勢が大切です。対話を通じて相互理解を深めることを目指します。その場で結論を急がない最初の相談で、すべてのことがすぐに決まるわけではありません。ご住職の反応が想定と違ったり、難しい話をされたりした場合でも、慌てたり、その場で言い争いになったりせず、一度持ち帰って検討する、という姿勢も重要です。冷静さを保つ費用や手続きについて不安がある場合でも、感情的にならず、常に冷静に対応することを心がけましょう。ご住職との具体的な話し方や、より具体的な言葉遣いの例については、こちらの記事:墓じまいする際のご住職への話し方で詳しく解説しています。もし、最初の相談の場でご自身だけでの対応が難しいと感じたり、話がこじれてしまいそうだと感じたりした場合は、無理をせず、その後の対応について家族や専門家に相談することも検討しましょう。専門家に相談できることやその選び方は、こちらの記事:お墓の改葬(引越し)は、どこに頼めば良いか?選び方は?で、法的なトラブル全般や具体的な事例、対処法は、こちらの記事:墓じまいのトラブル例をまとめて解説。で詳しく解説していますのでご参照ください。4.まとめ寺院のお墓の墓じまいを円滑に進めるためには、ご住職への最初の相談が非常に重要なステップです。この最初のコミュニケーションでつまずかないためのポイントは、事前の準備と、誠実な対応にあります。墓じまいをする具体的な理由を自分の中で明確に整理し、ご住職に伝わる言葉にしておくことが準備の第一歩です。そして、対面での相談を基本としつつも、状況に応じた代替手段も検討しながら、最も適した方法を選びます。相談の場では、ご住職への感謝と敬意を忘れず、正直かつ丁寧に理由を伝え、ご住職の話にも耳を傾けるという、誠実な態度で臨むことが何よりも重要です。感情的にならず、冷静な対話を心がけましょう。この「最初の相談」の段階を丁寧に進めることで、ご住職の理解や協力を得やすくなり、その後の墓じまいプロセス全体をよりスムーズに進めることに繋がります。ご自身でどのように最初の相談を進めれば良いか判断に迷う場合や、ご不安がある場合は、墓じまいの専門家にご相談ください。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:墓じまいトラブル例をまとめて解説いたします。 »»«« 前の記事:お墓を撤去する石材店は、自由に選べるのか? ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
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    墓じまいトラブル例をまとめて解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    「墓じまい」は、ご先祖様のお墓を撤去し、供養の形を変えるという人生において非常に重要な決断です。少子高齢化や核家族化の進行、そして供養に対する価値観の多様化が進む現代において、墓じまいは、ますます身近な選択肢となっています。しかし、どの様に進めれば良いか分からない事も多く、特に費用に関する問題、寺院との関係性、そして親族間の意見の相違などにより、墓じまいに不安を持たれる方もおります。この記事では、トラブル事例を基に、墓じまいの過程で起こり得る様々な問題とその対策について詳しく解説します。事前にトラブルの可能性を理解し、適切な準備と対応を行うことで、後悔のない墓じまいを実現し、心の負担を軽減するための完全ガイドとしてお役立てください。1.墓じまいで起こりやすいトラブルの背景と種類墓じまいとは、現在所有している墓地を撤去し、更地に戻して管理者に返還することを指します。遺骨が埋葬されていない場合は、墓地撤去後に墓じまいが完了します。ご遺骨が埋葬されている場合は、事前に新しい埋葬先(永代供養墓、納骨堂など)を決めておき、墓じまい完了後に改葬を行うことになります。改葬には、自治体に改葬許可申請を行い改葬許可を取得しておく必要があります。この一連のプロセスの中で、様々なトラブルが発生することがあります。特に寺院墓地の場合には、墓じまいの際に離檀することになるため、寺院に提出する離檀届等の書類をご住職に確認しておくことも重要です。主なトラブルの種類は以下の通りです。寺院とのトラブル: 離檀料やこれまでの関係性に関する問題、感情的な対立など。親族・兄弟間のトラブル: 墓じまいへの同意、新しい供養方法の選択、費用負担に関する意見の相違など。費用に関するトラブル: 墓石撤去費やその他の費用が高額になる、不透明な追加費用を請求されるなどの問題。行政手続きに関する問題:必要書類の不足や手続きの遅延による計画の停滞。2.寺院とのトラブル事例と対策:離檀交渉のポイント寺院墓地の場合、墓じまいを行う際には「離檀」が必要となり、この過程でご住職との間でトラブルが生じることが少なくありません。寺院側は、檀家の離檀を寺院運営の基盤を揺るがす問題と捉えることもあり、感情的な対立に発展する場合もあります。(1) 主なトラブル事例寺院とのトラブル事例としては、以下のようなケースがあります。・高額な離檀料の請求「戒名や法事などで高額請求をされ、今後払うことができないと思った」という理由で墓じまいを検討する方もいます。請求額は「十数万円から、百万円、二百万円以上など様々で、一千万円以上求められたケースも」・精神的な圧力や強要「高額な戒名をつけないと先祖代々祟られるなど言われた」、「法事のお布施を渡したら、こんな額でできると思っているのかと言われた」、「費用が払えないなら親戚からでも借りたらどうかと言われた」といった発言で精神的負担を強いられるケース。・手続きの拒否や妨害「お布施が払えないなら納骨させないと言われ遺骨を持ち帰った」、あるいは墓じまいそのものを認めない、改葬証明書の発行を遅延させるといった形で手続きを妨害されるケース。(2) トラブル対策寺院とのトラブルを避けるためには、以下の点が重要です。・誠実な事前相談と感謝の気持ち墓じまいを一方的に通告するのではなく、まずは「相談」というかたちでご住職に丁寧に意向を伝えることが大切です。長年にわたる供養への感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。「今までお世話になっているお礼」とともに話を進めることが重要です。・理由の明確化と整理なぜ墓じまいを行いたいのかという具体的な理由(承継者不在、遠方で管理が困難、経済的負担の増大など)を整理し、誠意をもって説明します。何も理由を言われなければ、ご住職も不信感を抱く可能性があります。・離檀料の確認と交渉離檀料は法律で定められたものではなく、請求された金額を必ず支払う義務はありません。事前に地域の相場やご自身の経済状況を調べ、ご自身が納得できる金額であれば支払う意思を示し、納得できない高額な場合は、その理由を丁寧に説明し、妥当な金額での交渉を試みましょう。・その場での即決を避ける最初の相談で全てを決めようとせず、「一度持ち帰って検討する」という姿勢も重要です。これにより、感情的な対立を避け、冷静な判断時間を確保できます。・専門機関への早期相談「最初から高額な費用を請求されそう」など不安がある場合や、ご自身での交渉が難しいと感じた場合は、弁護士や国民生活センター、消費生活センターなどの専門機関へ早めに相談することをお勧めします。3. 親族・兄弟間のトラブル事例と対策:全員が納得する供養のために墓じまいは、家族・親族にとってデリケートな問題であり、意見の相違からトラブルに発展することも少なくありません。特に、先祖代々のお墓に関わる場合は、感情的な側面も大きく影響します。(1) 主なトラブル事例・墓じまいへの同意が得られない「お墓じまいは、墓地を撤去することになります。お子さんがいる場合は、将来、お子さんの入る墓地を新規に購入することになりますので、ご家族で良く話し合い理解を得て於く必要が有ります」。特に先祖代々のお墓を墓じまいする場合、ご兄弟や親族の理解が得られないことがあります。・新しい供養方法の選択散骨、樹木葬、永代供養墓など多様な選択肢がある中で、どの方法を選ぶかについて親族間で意見がまとまらないケース。・費用負担の不公平感墓じまいにかかる費用負担をめぐって、兄弟間で意見が対立することがあります。誰が、いくら負担すべきかという点で揉めることがあります。・遺骨の所有権問題ご両親が亡くなり、相続の際に兄弟間で揉めてしまい、お墓に埋葬されている遺骨の所有権について争うケースや、ご遺骨の分骨に関する問題など。(2)トラブル対策親族間のトラブルを避けるためには、以下の点が重要です。・十分な話し合いの場を設ける墓じまいを決める前に、家族全員でじっくり話し合い、それぞれの意見や気持ちを共有することが不可欠です。感情的にならず、冷静な対話を心がけましょう。必要であれば、中立的な第三者(親戚の年長者や専門家)を交えて話し合うことも有効です。・理由の共有と理解の促進なぜ墓じまいが必要なのか、具体的な理由を丁寧に説明し、親族の理解と納得を得るように努めます。将来的な負担(管理の困難さ、経済的負担など)を具体的に伝えることで、理解を深めてもらいやすくなります。・合意形成の書面化墓じまいや改葬、遺骨の分骨などについて合意が得られた場合は、後々のトラブルを防ぐために、その内容を記した合意書(承諾書)を作成し、関係者の署名・捺印を得ておくことをお勧めします。これにより、言った言わないの争いを避けることができます。・祭祀承継者の明確化遺言書を作成し、財産問題と併せて祭祀承継者を指定しておくことは、将来的な承継に関するトラブルを未然に防ぐ有効な方法です。遺言書等による祭祀承継者の指定がない場合、家庭裁判所の判断に委ねる方法もあります。4. 費用に関するトラブル事例と対策:不透明な請求を避けるために墓じまいには様々な費用が発生するため、費用の見積もりや追加請求をめぐってトラブルになることがあります。相場が分かりにくいことも、不安を大きくする要因です。(1) 主なトラブル事例・墓石撤去費用に関する追加請求「お墓の撤去に追加費用を請求された」、見積もりにはなかった費用を後から求められた。・サービスの不履行「サービスと言っていた改葬手続や遺骨の運搬をしてくれなかった」など、口頭での約束が守られないケース。・相場との乖離墓石の撤去費用や離檀料など、相場が分かりにくいため、不当に高額な請求に気づかないケース。・見積もりの不透明さ見積書の内訳が不明瞭で、何にいくら費用がかかるのかが分かりにくい。(2)トラブル対策費用に関するトラブルを避けるためには、以下の点が重要です。・複数社からの見積もり取得と徹底比較墓石の撤去は石材店に依頼することになりますが、費用は石材店によって差が出ることがあります。指定石材店がない場合は、必ず複数の石材店から見積もりを取得し、内容と金額を徹底的に比較検討しましょう。数十万円の差が出ることも珍しくありません。・見積書の内容詳細を確認見積書に「遺骨の取り出し費用」や「閉眼供養の立ち会い」などが含まれているか、追加費用が発生する可能性がないかなど、詳細まで確認します。不明な点は、必ず確認し可能であれば書面で回答を求めましょう。・契約内容の書面化の徹底口頭での約束だけでなく、費用内訳、作業範囲、追加費用の有無、サービス内容などをすべて契約書に明記してもらい、書面で残しておくことが大切です。なかには「担当者が勝手に言ったことで、会社ではそのようなサービスは行っていない」と言われたケースもあるため、書面での確認は極めて重要です。・予算の明確化墓じまいにかかる費用の相場(例: 一般的な墓じまい+改葬で二百万円~三百万円程度が相場)を事前に調べ、ご自身で予算総額を設定しておくことが大切です。永代供養墓等への改葬であれば、百万円以内に抑えることも可能です。・専門機関への相談石材店との契約等に問題発生した場合、国民生活センターや消費生活センターなど、消費者トラブルの相談窓口へ相談することを検討しましょう。法的な紛争に発展する可能性がある場合は、弁護士にご相談ください。5.行政手続きに関する問題と対策改葬には、自治体への申請や証明書の取得など、行政手続きが伴います。これらの手続きの不備や遅延もトラブルの原因となります。(1) 主なトラブル事例・必要書類の不足改葬許可申請に必要な書類(墓地使用許可証、埋葬証明書、受入証明書、戸籍謄本など)が揃わず、手続きが滞る。・手続きの遅延各種書類の申請や発行に時間がかかり、予定していた墓じまいの日程が遅れる。・手続き方法の誤解自治体や霊園によって手続きの順序や必要書類が異なることを理解しておらず、二度手間になる。(2) トラブル対策行政手続きに関するトラブルを避けるためには、以下の点が重要です。・事前確認の徹底墓地管理者や改葬先の霊園、そして管轄の自治体(市区町村)に、必要書類、手続きの正確な流れ、所要期間を事前に必ず確認しましょう。・書類の取得と管理墓地返還、改葬等に必要となる公的書類(印鑑証明書、住民票、戸籍謄本など)は、有効期限に注意しながら早めに取得し、紛失しないよう管理しましょう。・専門家への依頼手続きに不安がある場合は、専門家へ代行を依頼することで、スムーズかつ確実に手続きを進めることができます。6. まとめ:トラブルを回避し、後悔のない墓じまいを実現するために墓じまいは、人生で何度も行うことではないため、わからないことが多くて当然といえます。しかも、お墓の撤去費や離檀料など相場が分かりにくく、全体でいくら掛かるのか把握しづらい面があるでしょう。しかし、事前にトラブルの可能性を知り、適切な対策を講じることで、多くの場合、円滑に進めることが可能です。トラブル回避の重要ポイント事前の情報収集と周到な計画墓じまいを考え始めたら、まずはご自身で情報収集を行い、大まかな流れや費用、選択肢を把握しましょう。特に、新しい供養の形や、それに伴う費用は多岐にわたるため、ご自身の希望と予算に合った選択肢を検討することが重要です。関係者との丁寧なコミュニケーションと合意形成ご住職や親族に対しては、誠実さと敬意をもって早めに相談し、全員の合意形成に努めることが何よりも重要です。合意内容は書面で残し、後々の不要な争いを防ぎましょう。費用の透明性の確保石材店や業者からの見積もりは複数取得し、その内容を徹底的に確認すること。不明な点があれば、納得できるまで質問し、取り決めを契約書に明記してもいましょう。専門機関への適切な相談「高額な費用を請求されそう」「親族間の意見がまとまらない」「行政手続きが複雑で不安」など、ご自身での解決が難しいと感じた場合は、弁護士等の専門家へ早めに相談することで、問題が深刻化する前に解決の糸口を見つけられる可能性があります。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:なぜ、墓じまいが年々増加しているのか? »»«« 前の記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイント ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
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  • お参り
    離檀料と離檀の進め方|相場・支払い方法・注意点|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいや改葬(お墓の引っ越し)を検討する際、寺院にお墓がある方にとって「離檀(りだん)」、そしてそれに伴う「離檀料(りだんりょう)」は大きな懸念事項の一つです。「離檀料って、いくらくらいが相場なの?」「お寺との関係を円満に終えるにはどうすればいいの?」「高額な離檀料を請求されたらどうすればいい?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。このページでは、離檀料の基本的な意味から、その相場、適切な進め方、支払い方法、そしてトラブルを避けるための具体的な注意点まで、行政書士が徹底解説いたします。円満な離檀を実現し、安心して次の供養へと進むための参考にして下さい。1. 離檀(りだん)とは?離檀料の基本的な考え方(1)離檀とは離檀とは、特定の寺院の檀家(だんか)をやめることを指します。寺院にお墓を建てる場合、その寺院の檀家となることが前提となることが多く、檀家は寺院の維持・運営を支える役割を担っています。墓じまいを行う場合、寺院との縁も無くなりますので、離檀することになります。(2)離檀料とは離檀料とは、檀家として長年お世話になった寺院に対し、これまでの感謝の気持ちとして、また寺院の維持・運営への協力金として支払う金銭を指します。法的に支払いが義務付けられているものではなく、あくまで慣習や感謝の気持ちとして渡されるものです。(3)離檀料とお布施の違い離檀料は、法要やお墓の供養に対する「お布施」とは性質が異なります。お布施は仏事に対する感謝の気持ちを表すものですが、離檀料は檀家関係を解消する際に、これまでの感謝の意を込めて渡す金銭と理解されています。ただし、離檀料という明確な項目を設けず、「お布施」という形で渡すよう指示される場合もあります。2. 離檀料の相場と費用の考え方(1)離檀料の一般的な相場離檀料には明確な相場がなく、寺院の考え方や地域、檀家であった期間、寺院への貢献度などによって大きく異なります。一般的には、10万円から20万円程度が目安と言われることが多いですが、最高金額は多くても20万円くらいが妥当と言われています。中には50万円以上、あるいはそれ以上の高額な離檀料を提示されるケースもあります。相場に幅がある理由寺院の規模や格式檀家であった期間や寺院への貢献度地域による慣習の違いトラブルの有無や話し合いの進め方(2)離檀料は必ず請求されるのか?離檀料は必ず請求されるものではなく、寺院により請求される場合・されない場合があります。当事務所でこれまでに、お聞きしたケースでは、約半数程度の方が請求され、残りの半数の方が請求されていない状況です。請求される場合は、離檀の話をした際に、最初に金額を伝えられる場合が多いようです。(3)離檀料に法的根拠はない?離檀料は法律で定められた費用ではないため、その金額に法的な拘束力はないと思われます。しかし、長年お世話になった寺院への感謝の気持ちとして、円満な関係を保つために支払う方が多いようです。3. 円満な離檀の進め方と離檀料の支払い方法円満に離檀を進めるためには、寺院への配慮と丁寧な対応が不可欠です。(1)離檀の理由を丁寧に説明するまずは相談として話す墓じまいや改葬を決めてから報告するのではなく、早い段階で「相談」としてご住職に意向を伝えましょう。具体的な理由を伝える「自宅から墓地が遠くお参りに不便なため」「承継者がいないため永代供養墓に埋葬したい」など、具体的な理由を丁寧に説明することが大切です。金銭的な理由を前面に出すより、やむを得ない事情であることを理解してもらう方が、円満な話し合いにつながりやすいです。・墓じまいする際のご住職への話し方については、墓じまいする際のご住職への話し方に関する記事 も参考にしてください。(2)必要な費用や書類を確認する離檀の意向を伝えた後、ご住職から離檀に関する話(離檀届等の書類、お墓の撤去に関する石材店のこと、閉眼供養の時期など)が出ることがあります。この際に、離檀料の有無や金額についても確認しましょう。改葬許可申請書に寺院(墓地管理者)の記名押印が必要になりますので、その書類についても確認しておきましょう。(3)閉眼供養と離檀完了書類の準備が整い、ご住職・石材店と調整の上、閉眼供養日を決めます。供養完了後にご遺骨を取り出し、改葬先に埋葬を行います。お墓は後日、石材店により撤去されます。通常の場合、閉眼供養日を持って離檀完了となります。(4)離檀料の支払い方法離檀料を支払う場合は、一般的に現金で、白無地の封筒に入れるか、のし袋に入れて渡します。表書きは「御布施」「御懇志」「御礼」などとし、下段には氏名を書きます。渡すタイミングは、閉眼供養の前後や、お世話になったことへの感謝を伝える場など、寺院の指示に従うのが良いでしょう。(5)離檀届・墓地返還届について寺院から離檀する際には、「離檀届」や「墓地返還届」といった書類の提出を求められる場合があります。これらは寺院が檀家関係の終了や墓地の返還を正式に記録するためのものであり、寺院が独自に定めていることがほとんどです。・これらの書類の書き方や、ひな形(テンプレート)について詳しく知りたい方は、離檀届・墓地返還届(ひな形)について解説 の記事をご覧ください。4. 離檀料を巡るトラブルと対処法離檀料は法的な根拠がないため、その金額や支払いについてトラブルになるケースも少なくありません。(1)高額な離檀料を請求された場合相場を著しく超える高額な離檀料を請求された場合は、以下のような対処法が考えられます。冷静な話し合いまずは冷静に、請求された金額の根拠や内訳について、寺院に説明を求めましょう。専門家への相談話し合いが困難な場合や、法外な金額を請求されたなど個別具体的な交渉が必要な場合は、弁護士などの専門家や国民生活センターにご相談ください。お客様のご希望により、当事務所から弁護士をご紹介することも可能です。・高額な離檀料を請求された場合の具体的な対処法は、高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?で詳しく解説しています。(2)離檀料を支払わないとどうなる?離檀料の支払いは法的義務ではないため、支払いを拒否しても罰則はありません。しかし、寺院との関係がこじれると、改葬に必要な書類(改葬許可申請書への記名押印、埋蔵証明書など)の発行を拒否されるなど、手続きが滞る可能性もあります。円満な解決が最も望ましいと言えます。5. まとめ寺院から離檀することは、あまり経験することではないため、不安を感じる方もいらっしゃるかと思います。テレビ等で高額な離檀料の請求事例が紹介され、「我が家も請求されたら、どうしよう?」と更に不安が増すこともあるかもしれません。しかし、離檀料は必ずしも請求されるわけではなく、また高額な請求をされるケースもそれほど多くないと言えます。請求されるがままに支払う義務があるわけでもありません。ですので、まずはご住職に失礼のないよう、きちんとすべきことを行い、誠意を持って対応することが重要です。高額な費用を言われた場合も、まずは冷静に話し合いをしてみましょう。それでも聞き入れられない場合や、最初からご自身での対応に自信がない場合は、弁護士や国民生活センター・消費生活センターなどの専門機関に相談することも一つの方法となります。※当事務所は、お墓の手続きを専門としている行政書士事務所です。これまで100件以上のお墓じまいや改葬などをお手伝いしてまいりました。墓じまい・改葬に関する各種手続きのご相談、書類作成、行政上の手続きなど、幅広くサポートさせて頂いております。お墓のことでお困りのことなどありましたら、当事務所にお気軽にご相談ください。お客様のご希望により、当事務所から弁護士をご紹介することも可能です。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから【追記】離檀料の近年状況(令和7年現在)この記事を作成してから年月が経ちましたが、現在でも離檀料についてご心配される方が非常に多い状況です。インターネットなどでは「離檀料を支払う義務はない」という記事もよく見かけますが、実際のところ、昔のような法外な高額離檀料を請求する寺院は、一部を除き少なくなっている傾向にあります。最近よくお聞きするのは、10万円~30万円程度が最も多く、それ以上でも200万円~300万円程度のケースがあるかと思います。(現在でも一部の寺院では、数百万円の離檀料を請求するケースも存在します。)これらの金額はあくまで請求された場合の例であり、請求されない寺院も多く存在します。また、宗派が同じでも、寺院によって金額が異なるのが実情です。(近年、ご住職の代替わりが進み、お布施等の金額が変わったというお話も伺うことがあります。)なお、離檀料を請求されない場合でも、通常は閉眼供養を行っていただき、これまでの感謝としてお布施をお渡しします。この金額は3万円~5万円程度が現在でも一般的です。離檀料が心配な方は、まずは寺院に直接、墓じまいを行った場合の金額を確認してみるのが良いでしょう。もし伝えられた金額が高額だと感じたら、値下げの交渉を試みたり、それでも応じてもらえない場合は、国民生活センターや弁護士などの専門家にご相談する流れが適切です。»» 次の記事:改葬後の永代供養墓選び|手続きと注意点 »»«« 前の記事:お墓の改葬(引越し)で知っておきたい5つのこと。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらから改葬関連TOP・改葬関連ののトップページは、こちらから
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  • 住職への話し方
    改葬手続きで寺院と円滑に進めるためのポイント|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいや改葬を進める上で、寺院のご住職から最初の相談でご理解や同意を得ることは最初の大きなステップです。しかし、同意を得られた後も、実際に改葬の手続きを進めて完了させるまでの間、寺院との連携や調整は続きます。この手続きが進行している段階においても、寺院との円滑なコミュニケーションを保つことが、スムーズな改葬全体の完了には不可欠です。この記事では、「改葬手続きで寺院と円滑に進めるためのポイント」として、ご住職の同意を得て改葬の手続きを開始した後、完了までの間に、寺院と円滑に進めるための具体的なポイントについて、分かりやすく解説します。1.改葬手続き開始後の寺院への連絡と確認事項ご住職から墓じまい・改葬の基本的な同意を得られたら、いよいよ具体的な手続きを開始することになります。この手続きをスムーズに進めるためには、寺院側にも協力していただく必要があります。手続きを開始した後、改めて寺院に連絡を取り、以下の点を丁寧に確認・連携していくことが重要です。改葬手続きに必要な寺院の書類について自治体への改葬許可申請には、寺院が発行する「受入証明書」や「埋葬証明書」などの書類が必要になる場合があります。どのような書類が必要か、発行してもらうにはどうすれば良いか、いつ頃発行可能かなどを確認します。寺院における改葬手続きの慣習や流れ寺院によっては、離檀にあたって特定の書類提出が必要であったり、手続きの順序や慣習があったりします。寺院側の進め方や要望について丁寧に確認し、可能な範囲でそれに沿うようにします。閉眼供養のタイミングや関連費用墓石の撤去前には閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。供養の希望日時、ご住職の都合、供養料(お布施)について確認します。その他、寺院側から依頼される確認事項手続きの途中で、ご住職から墓地に関する最終確認や、過去の書類の確認などを求められる場合があります。これらに対しても誠実に対応します。ご住職へ最初の相談を行い、同意を得るまでのポイントについては、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイントで詳しく解説しています。また、改葬手続き全体の詳細な流れについては、こちらの記事:改葬(お墓の引越し)マニュアル。遠方の場合の特別な流れや注意点については、こちらの記事:遠方のお墓を改葬(引越し)する流れと手順 で詳しく解説しています。2. 石材店との連携と寺院との調整墓石の撤去は、改葬手続きにおける主要な工程の一つであり、この際に寺院との連携が特に重要になります。墓石撤去を行う石材店の選定と寺院への報告墓石の撤去は石材店に依頼します。寺院墓地の場合、寺院が指定する石材店があるかを確認します。指定がない場合はご自身で石材店を選びますが、その場合も、どの石材店に依頼するかを事前にご住職に報告し、了承を得ておくのが丁寧です。指定石材店がある場合の対応指定石材店がある場合は、原則としてその石材店に依頼するのが、その後の寺院とのやり取りをスムーズに進める上で最も無難な方法です。指定石材店から必ず墓石撤去の見積もりを取得し、内容をしっかり確認しましょう。もし、見積もり金額が明らかに不当に高額であると感じる場合は、その旨を丁寧にご住職に相談し、価格について再検討してもらえるか、あるいは他の石材店に依頼することの可否を改めて話し合えるか確認してみましょう。石材店全般の選び方や、指定石材店がある場合の注意点については、こちらの記事:石材店の選び方と注意点について解説いたします。 や こちらの記事:お墓を撤去する石材店は、自由に選べるのか? で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。石材店と寺院、施主(依頼者)の三者間での連携墓石撤去の日程、作業時間、工事車両の乗り入れ、寺院内の通路や他の墓地への配慮などについて、石材店と寺院、そして施主の間で密に連携を取り、寺院に迷惑がかからないように調整を進めます。墓石撤去費用の確認と支払い石材店から取得した見積もりに基づき、費用を確認します。一般的なお墓の撤去費用は、お墓の面積が広い場合や作業が難しい場所では高くなる傾向があります。墓石撤去費用の相場や詳細については、こちらの記事:墓じまいの費用を安くするには?解説いたします。で詳しく解説しています。3. 閉眼供養と遺骨取出しに関する寺院との調整改葬手続きの重要な要素である閉眼供養と遺骨の取出しは、通常、ご住職が立ち会われる中で行われます。この際の寺院との調整も円滑に進めるポイントです。閉眼供養の日程調整ご住職のご都合を最優先に、閉眼供養の日程を調整します。石材店の作業日や、改葬先の受け入れ日なども考慮に入れる必要があります。お盆やお彼岸、年末年始など、寺院の繁忙期を避けるのがマナーです。供養に関する寺院の要望の確認閉眼供養の方法や、必要な準備物(お供え物など)について、寺院側の要望を確認します。供養料(お布施)の確認と支払い閉眼供養に対するお布施の目安や、いつ、どのような形でお渡しすれば良いかを確認します。遺骨取出しの立ち合いと連携閉眼供養後に、石材店によって墓から遺骨が取り出されます。この際、ご住職や石材店と連携し、失礼のないように立ち会います。取出した遺骨が湿っている場合の乾燥方法や、移動中に骨壺が割れない様に骨壺を包む布・タオルなどを準備しておくといった、取り扱いに関する実務的な注意点も、必要に応じて石材店等に確認しておきましょう。4. 墓地返還と手続き完了の確認墓石の撤去と遺骨の取出しが完了したら、最後に寺院に墓地を返還する手続きを行います。墓地が更地になったことの確認石材店による撤去作業が完了したら、寺院側と一緒に墓地が契約通りに更地になっているかを確認します。墓地返還に関する書類の提出・受領寺院によっては、墓地返還に関する書類(例:墓地返還届)の提出が必要な場合があります。また、寺院側から改葬が完了したことの証明書などが発行される場合もありますので、必要な書類のやり取りを行います。寺院との最終確認これまでの手続きで未払いとなっている費用(離檀料や閉眼供養料の残金、墓地管理料の精算など)がないか、最終的な確認を行います。感謝の気持ちを再度伝えるすべての手続きが完了し、墓地を返還する際にも、これまでの感謝の気持ちを改めて丁寧に伝えます。※一般的には、閉眼供養日までに墓地返還に関する書類等の提出や未払金の支払いを完了させておき、墓地撤去の確認は石材店にお任せすることが多いです。なお墓地撤去後の写真を送るよう石材店にお願いしておけば、写真を郵送してくれます。5. 手続き進行中の寺院との関係維持のための心構え改葬手続きは、最初の相談から完了まである程度の期間を要します。この手続きが進行している間も、寺院との良好な関係を維持するために、以下の心構えが大切です。丁寧かつ迅速な対応寺院からの連絡や確認事項に対しては、丁寧な言葉遣いを心がけ、できるだけ迅速に対応します。手続きを円滑に進めるためには、施主側の協力も不可欠です。寺院の立場への配慮改葬は寺院側からすると檀家が一人減ることを意味し、必ずしも歓迎されることばかりではありません。手続きを進める上で、寺院側の感情や事情にも配慮し、一方的にならないように心がけましょう。報連相(報告・連絡・相談)手続きの進捗状況(例:改葬許可証が取得できた、石材店と日程を調整しているなど)について、寺院側にも適宜報告・連絡・相談を行うことで、寺院も状況を把握でき、安心して手続きを進められます。冷静さを保つ手続き中に予期せぬ問題や確認事項が発生する可能性もゼロではありません。そのような場合でも感情的にならず、冷静に事実を確認し、誠実に対応することが重要です。手続き中に万が一トラブルが発生した場合の対処法については、こちらの記事:墓じまいのトラブル例をまとめて解説。で詳しく解説していますのでご参照ください。ご住職への最初の相談に関する心構えについては、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイントで詳しく解説しています。6. まとめ寺院のお墓の墓じまい・改葬は、ご住職への最初の相談だけでなく、その後の改葬手続きが進行している間も、寺院との円滑な連携と丁寧な対応が非常に重要です。手続きを開始した後、必要な書類や寺院の慣習を確認し、石材店の選定や日程調整、閉眼供養の実施など、各段階で寺院との密な連携が求められます。墓地返還を終える最後まで、報告・連絡・相談を丁寧に行うことが大切ですす。手続き進行中も、寺院への敬意を忘れず、誠実な態度で臨むことで、円滑な手続きの完了だけでなく、寺院との関係性を穏やかに終えることに繋がります。これらの手続き中のポイントをしっかりと押さえることが、円満な墓じまい・改葬全体の成功に不可欠です。ご自身でこれらの手続き中の寺院との連携を進めるのが難しい、あるいはご不安がある場合は、墓じまいの専門家にご相談ください。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:改葬(引越し)の費用と相場について解説いたします。 »»«« 前の記事:改葬する理由と最初に行う事について解説。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらから改葬関連TOP・改葬関連ののトップページは、こちらから
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  • 笑顔の高齢夫婦
    お墓の承継トラブルQ&A|事例と解決策|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    近年、ご自身の「終活」の一つとしてお墓じまいを検討される方が非常に多くなっています。「お墓の承継者がいないため無縁墓になってしまうのではないか」「子供にお墓を継がせることで負担をかけてしまうのではないか」といった理由から、元気なうちに、ご自身でご先祖様のお墓をきちんと整理しておきたいと考える方が増えています。この記事では、お墓の承継に関する具体的なトラブル事例やよくある疑問について、Q&A形式で分かりやすく解説します。お墓専門の行政書士が、皆様の疑問を解消し、円満な解決へ導くための実践的なアドバイスを提供いたします。1. 【Q&A】お墓の承継者問題:具体的な事例と解決策Q1: お墓を承継する人(祭祀承継者)は誰がなれるの?A1: お墓の承継者(祭祀承継者)は、主に以下の3つのパターンで決定されます。①被相続人(故人)による指定お墓を所有していた故人が生前に特定の人物を承継者として指定していた場合、その方が承継者となります。この指定は口頭でも遺言書でも可能ですが、後々のトラブルを避けるためには遺言書による書面での指定が推奨されます。承継者は必ずしも配偶者や親族である必要はありませんが、寺院や霊園によっては親族以外の承継を認めていない場合もありますので、事前確認が重要です。②家族や地域の慣習による上記の指定がない場合、「慣習」によって承継されることになります。「慣習」とは一般的に通用している「しきたり」などを指し、多くの場合、長男が承継するという慣習が主流です。しかし、地域や家庭によっては異なる慣習がある場合もあります。③家庭裁判所による決定上記いずれにも該当せず、話し合いでも承継者が決まらない場合は、最終的に相続人などが家庭裁判所に「調停や審判の申立て」を行い、裁判所が適切と判断する人物が承継者となります。→ 詳しくはこちら:「お墓の承継|基礎知識と法的側面」をご参照ください。Q2: お墓を承継するための手続きはどうすればいい?A2: お墓の承継自体に行政上の特別な手続きはありませんが、所有する墓地の管理者に「墓地使用者の変更届」などの手続きを行う必要があります。① 公営霊園の場合知事などへの「承継者の変更による承認申請」を行い、使用許可証の書き換えが必要になる場合があります。(詳細は霊園を管理する自治体に確認が必要です。)→都立霊園の手続き等については、《都立霊園》の墓じまい・改葬手続代行 をご覧ください。②民営霊園の場合各霊園の管理事務所に連絡し、所定の承継手続きを行う必要があります。必要な書類や手続きは霊園によって異なりますが、一般的には使用許可証や承継者の印鑑証明書などが求められます。③寺院墓地の場合一般的には、承継者が檀家としての地位を承継するものとみなされ、檀家としての義務(維持管理費用など)も負担することになります。ただし、法的には祭祀承継者が必ずしも檀家の地位を引き継ぐ義務はないとされています。しかし、寺院墓地では檀家となることを前提に墓地の使用を認めていることが多いため、檀家となることを拒否した場合、墓地の使用を拒否される可能性もあるので注意が必要です。※墓地の承継手続きには、故人の墓地使用許可証の提出を求められる場合があり、承継手続き完了後、使用許可証が再発行された場合は紛失しないように保管しておくことが重要ですです。将来、納骨や墓地返還などを行う際に必要になります。Q3: 姉弟で承継を希望。長男以外でも承継は可能ですか?A3: 法律的には、長男以外の方でもお墓を承継することは可能です。故人が遺言書などで承継者を指定していた場合はその指定に従い、指定がない場合は家族や地域の慣習によって決まりますが、多くの場合、ご家族や親族間で話し合いで決められることが多いかと思います。最も大切なことは、ご家族でよく話し合うことです。この世で生きている子孫たちが笑顔で仲良く暮らしていることを、何よりも故人やご先祖様が望んでいるはずです。十分な話し合いを行い、円満に解決することを目指しましょう。Q4: 嫁いだ娘でもお墓を承継できますか?A4: はい、嫁いだ娘さんでもお墓を承継することはできます。墓地の管理者(寺院や霊園)に相談すると良いでしょう。近年では、お墓の承継に対する考え方も多様化しており、嫁いだ娘さんが実家のお墓を承継するケースも増えています。承継後、娘さんの実家のお墓を改葬して同じ敷地内に2基の墓石を建てたり、「両家墓」を作ったりするなどの工夫が必要になるかもしれません。Q5: 兄弟間で意見が合わない場合、どうしたらよいですか?A5: 兄弟間でお墓の承継者が決まらない、または管理方法などで意見が合わない場合は、以下の点を検討してください。話し合いの場を設ける家族全員で集まり、それぞれの意見や希望を共有することが第一歩です。感情的にならず、冷静に話し合うために、中立的な第三者(親戚等)を交えることも有効です。経済面や距離を考慮する承継後の維持費や管理の負担について現実的に検討し、納得のいく分担案を提示することも解決の糸口になります。専門家への相談話し合いで解決が難しい場合や、法的な手続きが必要になる段階では、適切な専門家にご相談いただくことで、必要な情報やサポートを得られる場合があります。家族・兄弟等で揉めてしまい仲が悪くなるのは悲しいことです。お互いに傷つけあうよりも第三者(弁護士、あるいは家庭裁判所の調停)に任せた方が良い結果になることもあります。Q6: 承継者がいない場合、お墓はどうなるのでしょうか?A6: 承継者がいない場合、お墓は将来的には「無縁仏」として扱われる可能性があります。このような事態を避けるために、生前に以下のような選択肢を検討する方が非常に多くなっています。永代供養墓への改葬現在のお墓を撤去し、寺院や霊園が永続的に供養・管理してくれる永代供養墓に移す方法です。承継者が不要なため、後世に負担をかけません。樹木葬、納骨堂、散骨これらも承継を前提としない新しい供養の選択肢です。それぞれの特徴や費用、メリット・デメリットを理解し、ご自身の希望に合った供養方法を選ぶことが大切です。Q7: 遠方に住んでいるため、定期的にお墓参りに行けないのですが、承継する意味はありますか?A7: 遠方に住んでいてもお墓を守っていくことは、ご先祖様の供養になります。管理がきちんとされている寺院・霊園であれば、お墓も清潔に保たれていますので、たまにしかお参りに行けなくても安心です。もし、距離が大きな負担になるようでしたら、墓じまいをしてご自宅の近くに改葬することも一つの方法です。永代供養墓などの合葬墓であれば、多くの方がお参りに来ますので、故人も寂しくないのではないでしょうか。→ 関連記事:遠方のお墓を「墓じまい」する流れ や 遠方の お墓を改葬(引越し)する流れと手順もご参照下さい。Q8: 生前にお墓の承継について決めておくことは可能ですか?A8: はい、生前にお墓の承継について決めておくことは可能ですし、強く推奨されます。民法897条で定められているように、祭祀承継者は、故人の意思によるものが最優先にされています。その意思を明確にするには、遺言書を作成して祭祀承継者を指定しておくことが最も確実な方法です。また、後で揉めないように、生前に家族で十分に話し合い、合意形成をしておくことが非常に重要です。終活の一環として、墓じまいの具体的な希望や、墓じまい後のご遺骨の最終的な供養方法などもエンディングノートに整理して記載しておくことで、残された家族が迷うことなく、ご自身の意思を尊重した対応が可能になります。→ 関連:「墓じまい」と「終活」について解説いたします。Q9: お墓を承継したくない場合、どのようにすれば良いですか?A9: お墓の承継を望まない場合も、放置せずに早めに検討・行動することが重要です。家族で話し合い、事前にお墓じまいする承継者がいない、または承継したくないという状況であれば、元気なうちに墓じまいを検討し、永代供養や散骨など、ご自身や家族が納得できる新たな供養方法を選ぶのが良いでしょう。お墓の承継を他の親族等にお願いする承継者がいるにもかかわらず、個人的な事情で承継したくない場合は、他の親族に承継を依頼することも考えられます。その際は、管理費などお墓の維持に関する費用を分担する方法も検討できます。お墓の承継は、維持管理費用などの義務も負担する場合が多く、また、墓地区画を転売し換金することも原則出来ません。 そのため、承継を拒否したい場合は、早期に家族と話し合い、専門家にも相談して解決策を探ることが大切です。2.まとめ:お墓の承継トラブルを避けるためにお墓の承継に関する問題は、現代社会において避けて通れない課題の一つです。承継者の決定、具体的な手続き、そしてそれに伴う費用や税金など、様々な側面で疑問や不安が生じることは少なくありません。家族間の感情的な対立や、将来的な負担を避けるためには、早めに家族や親族で話し合い、具体的な承継方法や供養のあり方を検討することが非常に重要です。祭祀承継者の指定や、承継を前提としない供養方法の選択など、選択肢は多様です。このQ&Aで解説した具体的な事例と解決策が、皆様のお墓の承継に関するお悩みを解消し、円満な解決への一助となれば幸いです。»» 次の記事:夫婦の「お墓問題」について解説。 »»TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
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  • 散骨
    海外から日本への遺骨埋葬トラブル例と対策|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・海外で亡くなられたご家族のご遺骨を日本に埋葬したい、あるいは海外在住の方が日本のお墓を整理したいとお考えの際、通常の国内手続きとは異なる特有のトラブルに直面する可能性があります。言語や文化の違い、国際的な書類の準備、現地の法律・慣習など、予期せぬ問題が手続きを複雑にし、お客様の大きな負担となることも少なくありません。この記事では、当事務所がこれまで数多くのご相談から得た知見をもとに、海外から日本への埋葬手続きで起こりがちな具体的なトラブル事例とその効果的な対策について詳しく解説します。事前に問題点を理解し、適切な準備を行うことで、スムーズかつ円満に手続きを進めるためのヒントとしてご活用ください。1.海外からの遺骨埋葬における主なトラブルと対策海外で火葬されたご遺骨を日本に埋葬する際、多くの方が直面する具体的なトラブルとその解決策をご紹介します。(1)「改葬許可」申請における書類トラブル・日本の霊園等に遺骨を納骨するためには「改葬許可証」の取得が必須ですが、海外からの申請には特有の課題が存在します。トラブル事例:必要書類の不足や不備による手続きの停滞最も多いトラブルの一つが、必要書類の不足や不備による手続きの停滞です。海外で発行された死亡診断書や火葬証明書は、改葬許可申請の重要書類とされていますが、これらは外国語で書かれているので日本語訳の添付も必要です。特定の国や地域によっては、日本で求められる書類が取得できないケースも発生しますが、書類の不備や不足があると申請が受理されず許可が大幅に遅れる原因となってしまいます。対策:事前確認と代替策の検討まず管轄自治体(日本のご自宅や滞在先など)への徹底した事前確認が不可欠です。管轄の市区町村に対し、改葬許可申請に必要な書類を具体的に問い合わせましょう。もし、死亡診断書や火葬証明書など、現地の行政機関等で取得できない書類がある場合は、まず現地でどのような書類なら取得できるかを確認してください。その上で、日本の行政機関(市区町村)に事情を説明し、取得可能な代替書類で申請が認められるか、事前に確認・交渉する必要があります。海外から電話等にて、書類の確認を行うのは難しいものがあるため、できれば日本の親族等に協力して頂いた方が手続をスムーズに進めることができます。もし、協力者がいない場合は、お墓の手続き専門の当事務所にご相談下さい。(2)埋葬先の確保に関するトラブル海外から日本へ遺骨を埋葬する際、事前に埋葬先を決めておくことになります。しかし、この「埋葬先の選び方」や、霊園・寺院の方針によっては思わぬ問題が生じることがあります。トラブル事例:埋葬先の選定難航や、霊園・寺院側の条件遠方からの情報収集や、日本のお墓の種類・慣習への不慣れから、希望に合う埋葬先をなかなか見つけられないことがあります。また、改葬許可申請には埋葬先の記入を求められる場合があります(未定と記入で申請可能な場合もあります。)ので、なるべく埋葬先を決めておく方が良いかと思います。但し、霊園等により、お墓の承継者の有無、宗教・宗派、日本での連絡者が必要などの条件が定められている場合があります。この条件にあてはまらない場合、契約自体も出来ない事になります。もし改葬許可申請時に埋葬先を記載して許可証を取得した場合、その記載先の霊園等に埋葬出来ない場合は、再度、改葬許可申請が必要になります。対策:事前の情報収集と計画的な選定事前にインターネットなどを利用して十分な情報収集を行いましょう。ご自身の条件で契約できるのか、費用は幾らになるのかなどを確認します。いくつかの候補が絞れたら、現地を確認して一番希望にあう霊園と契約を行いましょう。海外からの遺骨を埋葬する場合、基本的には承継者が不要な永代供養墓や樹木葬を選択する方が手続きがスムーズに進むといえます。ご自身が海外から来日できない場合は、親族等に契約手続きをお願いすることになります。外国人の方の日本でのお墓選びの注意点については、こちらの「【在日外国人向け】日本のお墓選び:重要ポイントと注意点」の記事をご覧ください。(3)遺骨の日本への移動・搬送におけるトラブル海外で火葬された遺骨を日本へ持ち込む際にも、物理的な問題や予期せぬ状況に直面することがあります。トラブル事例:手荷物制限や不測の事態具体的なトラブル事例として、手荷物制限や不測の事態が挙げられます。遺骨は破損の恐れがあるため、多くの場合、手荷物として機内に持ち込むことが推奨されますが、航空会社の手荷物制限(個数、大きさ、重量)により、特に遺骨が複数ある場合などは持ち込めない可能性があります。さらに、空港からの日本国内での移動手段も事前に考慮しておく必要があります。対策:事前の情報収集と万全の準備この問題への対策は、事前の情報収集と万全の準備に尽きます。利用する航空会社に対し、遺骨の機内持ち込みに関する規定(サイズ、重量、容器の制限など)を事前に詳細に確認しましょう。遺骨の量が多い場合は、骨壺から別の容器に移し替えるなど、手荷物として持ち込めるよう工夫することも検討すると良いでしょう。また、改葬許可証の原本と、その英訳文を必ず手荷物として携帯することで、空港での確認の際にスムーズに対応できます。空港から埋葬先までの日本国内での移動手段についても、遺骨の量や移動のしやすさを考慮して事前に計画を立てておくことが重要です。2.海外から日本の墓を「墓じまい」する際のトラブルと対策海外に在住しながら日本の墓を管理することが困難になり、「墓じまい」を検討される方も増えています。しかし、この過程でも様々なトラブルに遭遇することがあります。(1)親族間・費用に関するトラブル墓じまいは家族や親族全体に関わる重要な決定であり、事前の相談なしに進めるとトラブルに発展する可能性があります。トラブル事例:親族との意見の相違や協力不足トラブル事例として、親族との意見の相違や協力不足が挙げられます。海外在住のため、日本にいる親族の協力が不可欠となる場合でも、協力体制が十分に整わないことや、費用負担に関する意見の相違が生じることがあります。対策:十分な話し合いと費用負担の明確化この問題への対策は、十分な話し合いと費用負担の明確化です。墓じまいを進める前に、必ず家族や親族全員の了解を得ることが最も重要になります。墓じまいには、墓石の撤去費用、閉眼供養のお布施、改葬先への永代使用料、納骨事務手数料など、様々な費用が発生します。これらの費用を誰が、どのように負担するのか、事前に話し合い、明確な合意を形成しておくことがトラブル回避につながります。(2)墓地管理者・石材店との手続きトラブル海外からの墓じまいは、墓地管理者や石材店との連携が不可欠ですが、遠隔地ゆえの課題が生じます。トラブル事例:連絡の遅延や書類手続きの複雑さ、そして来日の必要性具体的なトラブルとして、連絡の遅延や書類手続きの複雑さが挙げられます。墓地管理者(寺院など)への連絡や、墓地返還手続き、石材店との契約など、海外からのやり取りでは時間がかかり、複雑化しがちです。特に、印鑑証明書の添付を求められる場合、海外在住者では取得が難しいケースもあります。実のところ、海外からの墓じまいを親族の協力なしで、かつ本人が一度も来日せずに完結させるのは、非常に困難な場合がほとんどです。遺骨の改葬を伴う場合は物理的な移動も伴い、お寺の永代供養墓への改葬であっても、書類のやり取り、金銭の支払い、現地の立ち会いなどが課題となります。対策:委任状の活用と専門家による代行(来日や親族協力が難しい場合)この問題への対策は、委任状の活用と専門家による代行が有効です。日本に協力してくれる親族がいる場合、委任状を作成し、その方に手続きを代行してもらうことが可能です。印鑑証明書が取得できない場合、サイン証明書や在留証明書等で代替可能か、事前に墓地管理者や自治体に確認しましょう。海外在住の方が日本のお墓を墓じまいする具体的な方法については、こちらの【 海外在住者向け 】日本のお墓を墓じまいする方法 の記事で詳細をご確認ください。3.まとめ:海外からの遺骨の埋葬について上記の様に、海外にある遺骨を日本へ埋葬する場合、海外からご自身1人で行には難しい問題があります。もしご自身で行うには、霊園等の契約、改葬許可申請、ご遺骨の納骨までいかにスムーズに行うかが重要になります。また関係機関に提出する書類の収集なども準備しておく必要もあります。親族等の協力も得られれば、比較的スムーズに納骨まで進む可能性がありますが、日本の親族の方も改葬許可申請者や霊園の選定・契約などはじめての方も多く、相互が密に連絡を取りながら進めて行かないと、そこでトラブルになる可能性もありますので慎重に進めて下さい。当事務所は、お墓の手続きを専門としておりまして、これまでに海外の遺骨を日本で埋葬する手続(改葬許可証)を何度も行っており豊富な経験と知識があります。また霊園選びのアドバイスも可能ですので、不明点がありましたら当事務所までお気軽にご相談下さい。日本の埋葬手続・お墓選びなど、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!海外からの遺骨の埋葬手続・納骨・お墓選など、お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから・当事務所の海外からの日本への埋葬(改葬)手続代行に関するサービスは、こちらをご覧ください!!在日外国人・在外日本人の方 お墓サポートTOP»» 次の記事:先祖代々のお墓を継ぐ人がいない。どうすれば良いか? »»«« 前の記事:独身者(独り身)と「お墓の問題」について解説。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
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  • 合掌する住職
    ご住職との口約束で注意することは?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
    お墓を建立する際に、ご住職との話で「将来、無料で 永代供養墓に改葬してくれる。」、「安く永代供養墓に入れて貰える。」という口約束をしたとの話をお聞きする場合があります。詳しくお聞きすると・・先代の住職と父(亡)がその様な話をしたと聞いている。先代の住職と父(亡)が知り合いで特別な条件で墓を建てた。など。しかし、この様な場合、当事者が既に亡くなっている為、具体的な事がわかりません。証明する事も出来ません。もし、その様な約束をする場合、どの様にすれば良いか?ここで解説いたします。1.大事な約束は書面で残しておきましょう。①寺院との約束先代のご住職が亡くなり、先代のお子さんが住職を継ぐ場合もありますが、他の寺院等から住職が来る場合もあります。その様な場合、何か記録が残されていれば良いですが、口約束の場合では、何も残されていないことも考えられます。結局、当事者がいない状況では、約束が曖昧になってしまいますので、大事な事は書面で残しておく事が大切です。「書面を下さい。」というのは言いずらいかもしれませんが、後で、お互いに嫌な思いをしない為に、大事な約束は書面で残しておきましょう。「子供に渡しておきたいので、申し訳ありませんが一筆書いて頂けませんか?」など、丁寧に説明すれば理解を得られるかと思います。もし寺院に、その様な書類がなかったとしても、状況に応じてご自身で作成し、その書類を持参した上で押印等を頂く方法もあります。お願いする際は、ぶっきらぼうに書面を下さい。などという言い方は失礼です。「信用できないのですか?」と言われるかもしれません。ですので、お願いをする場合は、あくまでも丁寧に、ご自身のお気持ちを話すことが大切です。もし、頑なに拒否された場合、その様な寺院と継続してお付合いできるか?考えた方が良いかもしれません。今後、もし家族が亡くなった場合、葬儀、戒名、お墓の埋葬等、その寺院にお願いすることになります。最初の段階で気持ちよくお付合いできるか?考えてから墓の建立を決められた方が良いかと思います。②石材店との約束お墓を購入する石材店と特別な条件のもと契約する場合も同様です。お墓を購入する際に、改葬手続、ご遺骨の移動等をサービスで行うと言われ、それならばと契約したが担当者が退職し会社に確認したところ、その様なサービスは行っていないと言われ、結局当事務所に改葬手続等をご依頼された方もおります。ここでも口約束の為、どこまでサービスで行うと言われたのか?なども当事者しかわからない為、言った言わないの水掛け論になってしまいます。特定の条件のもとに契約するのであれば、やはりその条件をきちんと書面に残しておくことが大切です。2.ご住職に確認しておいた方が良いと思うこと。寺院にお墓を建立する場合、通常、その寺院の檀家になる事が前提です。万が一家族が亡くなった場合、葬儀供養、戒名、納骨供養等をお願いすることになります。寺院よっては、お布施の金額が定められている場合もありますので、檀家になる前に確認しておいた方が良いかと思います。こちらも確認しにくい事ではありますが、檀家になった後に、葬儀等で高額なお布施を要求され驚くよりも最初に確認された方が良いかと思います。お気持ちで結構ですと言われた場合、一般的な相場のお布施をお渡しすれば失礼にあたらないと思います。お布施等の費用については最初に確認した方が双方嫌な思いをしないで済みますので、一通り確認された方が良いかと思います。出来れば将来なんらかの理由により墓じまい(離檀)することになった場合もお布施はどの様になるか?確認しておきたいところです。お墓は代々承継してい行く訳ですが、承継者がいない、子供に負担を掛けたくない、お墓を自宅近くに移動したい。などの理由により墓じまいを考えることになる場合もあります。もしご自身が亡くなった場合、承継して行くのは子供・孫になります。その場合、お墓の維持が出来ない事情が発生するかもしれません。ですので、墓を建立する前に「将来的な事ですが、万一改葬(お墓の引越し)を行う場合、費用はどの様になるのでしょうか?」と確認しておいた方が良いかと思います。3.実際におきたトラブル例(参考)亡くなった 父が、建立した墓を永代供養墓すると言う約束で、先代のご住職に お布施を払ったはずだが・・・。結局、確かな資料もなく内容も不明確な為、お客様ご自身で判断をされた結果、寺院の墓地を墓じまいし、霊園の永代供養墓に改葬をされました。もし領収書などがとあれば、お墓はそのまま永代供養になっていたかもしれません。こちらの場合も、当時者が亡くなり何年も経過している為、真相がわからないまま改葬することになりました。お布施などの領収書は、寺院により 頂ける場合と頂けない場合があります。領収書を頂きたい場合は、こちらで領収書を用意してご住職に押印してもらう方法も考えられます。この場合も、ご住職に説明をされてからお願いした方がよりスムーズに進むかと思います。4.書類作成例(参考)口約束も契約になり法律上は有効になります。但し、後々問題が発生した場合、証明できる書類等がないと水掛け論で終わってしまうことにもなりかねません。ではどの様な書類を作成すれば良いか?念書、覚書、承諾書、同意書、契約書など様々な書き方がありますが、大切なことは誰と誰がいつ、どの様な内容で合意したのか?明確に記載することです。下記に参考例を掲載します。①覚書覚 書(参考)令和〇年〇〇月〇〇日甲:〇〇 〇〇乙:〇〇 〇〇甲乙は以下の内容について合意する。一、甲の所有する〇〇家墓地は、本日から永代供養墓とし、乙が住職を務める〇〇寺院にて永代に渡り供養を行うこととする。二、甲は、〇〇家墓地の永代供養料として、乙に金〇〇万円をお布施として本日支払うこととする。三、〇〇〇〇〇・・・・四、〇〇〇〇〇・・・・甲乙は上記合意の証として下記に署名捺印する。令和〇年〇〇月〇〇日甲住所:氏名:〇〇 〇〇 ㊞乙住所:氏名:〇〇 〇〇 ㊞※参考例として掲載しております。状況に応じて内容を追記して下さい。②受領書(領収書)令和〇年〇〇月〇〇日〇〇 〇〇 様受領書お布施 金〇〇萬円上記お布施受領致しました。住所 :法人名:代表者名:           ㊞※こちらから持参する場合の受領書(参考)例になります。〇〇様はご自身の名前を記入。あくまでも参考例です。状況に応じて書類を作成してください。合意書等の場合は、ご住職と内容の確認しておきましょう。何も言わずに一方的に提出するのは失礼にあたります。5.ご住職との口約束で注意すること まとめご住職に限らず大事な約束ごとは書面で残しておくことが基本です。特に金銭が絡む問題については必ず書面で残してきましょう。口約束では時間と共にきおく薄れ、お互いの行き違いを生む原因にもなりますのでご注意下さい。当事務所は、お墓に関する手続を専門に行っておりますので、改葬(お墓の引越し)等をお考えの場合はお気軽にお問合せ下さい。平成21年開業の実績・経験豊富な事務所ですので、安心してご相談下さい。専門行政書士が対応させて頂きます。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:寺院にお墓を持つメリット・デメリットについて解説。 »»«« 前の記事:先祖代々のお墓を継ぐ人がいない。どうすれば良いか? ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
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  • 墓と花
    寺院に埋葬拒否された!その理由は?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
    ・例えば、母親が亡くなり、父親(故人)が埋葬されている寺院に連絡したが、お宅は埋葬出来ないと言われてしまった。どうしてその様になるのか?ご自身が所有(承継)する寺院墓地に埋葬しようとした際に、ご住職に埋葬を拒否されるケースについて解説させて頂きます。いざという時に慌てない様、参考にご覧ください。1.寺院に埋葬を拒否される理由葬儀供養、戒名を他の寺院の住職にお願いし、いざ埋葬しようと墓地を所有(承継)する寺院に連絡し断られるケースがあります。特に遠方にお墓が有る場合など、急な不幸で寺院に連絡することを忘れ、葬儀社等に紹介された住職にお願いしてしまう方もおります。しかし、本来は埋葬を行う寺院に供養・戒名をお願いすることが基本です。特に戒名は、埋葬する寺院が授け、その寺院の仏弟子となり埋葬を行うという考え方があります。従って他の寺院(住職)が付けた故人は、埋葬できないと言われることがあります。この様な話は、特別ことではなく一般的な寺院において共通の考え方といえます。他の寺院等で戒名を付ける事は、檀家である寺院への侮辱であり、その様な方は他の寺院に移って貰いたい。又は、うちの寺院に埋葬する場合は、戒名を付け直してほしい。など住職から言われた方もおります。寺院側からすると、こちらは最低限、檀家の方に守って頂きたいルールとも言えます。2.不幸があった場合に最初にすることは?急な不幸があった場合、精神的に不安定な状態で埋葬のことまで気が付かない場合も有りますが、もし、埋葬する墓地を所有(承継)されている場合は、最初に、その寺院に連絡をして下さい。寺院が遠方の場合は、葬儀供養はこちらで行い、戒名をお願いする形で良いか?等、寺院のご住職に最初に相談して下さい。そこで、どの様に進めるか?ご住職に相談することで、納骨までスムーズに行う事が出来ます。ある寺院のご住職は、葬儀社等に依頼する前に、最初に相談してほしい。とお話をされていました。参考まで。3.もし、埋葬を拒否されたら?上記の戒名等の問題で埋葬を拒否されたら、まずは、失礼があったことを謝罪された方が良いかと思います。そのうえで、どの様にすれば良いか?ご住職に相談して下さい。もし戒名を付け直してほしいと言われ、納得できる様でしたら、その指示に従う事になります。もし離檀をする様に言われ、こちらも納得できる様でしたら、墓じまい→別の寺院・霊園等に改葬ということになります。もし納得で出来ない場合は、弁護士等に相談するという事になります。但し、弁護士に相談し仮に埋葬が出来たとしても、ご住職との関係が気まずくなることが予想できます。もし。その様な関係になった寺院にお墓を持ち続けることは、お墓参り等にもストレスを感じることになり、両者にとっても気持ちの良いものではありません。従って①まずは謝罪する→②どの様にすれ納骨できるか確認→③それでも難しい様であれば、墓じまい等について家族で話合ってみる。(状況により弁護士に相談)という流れになるかと思います。(参考)墓地、埋葬等に関する法律、第十三条墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当な理由がなければこれを拒んではならない。(正当な理由に該当するかどうかの判断は、最終的には裁判所の判断になります。)4.不幸があった場合の流れ①不幸が発生・万が一不幸があった場合、檀家となっている寺院のご住職に早目に連絡をしましょう。②ご住職との打合せ・葬儀供養等をどの様にすれば良いか?相談しましょう。又、寺院が遠方の場合、葬儀供養をこちらで行い、戒名をお願いする形で良いか?などもご自身の状況に併せて相談してみましょう。③葬儀供養・戒名ご住職をお呼びした場合は、葬儀供養等を行って頂きます。又、戒名については、ランクによってお布施の相場が変わる事が一般的です。戒名のランクについても事前に確認しておきましょう。④ご納骨四十九日、一周忌後に寺院へ伺い納骨を行います。お墓を建立した場合は、開眼(魂入れ)供養、既に所有するお墓に埋葬逸れる場合は、納骨供養を行います。一般的には、この様な流れに沿って行われます。知人のご住職とお話を際に、遠方の場合でも早めに連絡だけは頂きたいとお話をされていました。又、戒名を他の寺院と付けられた場合は、納骨も厳しいとも言っておられました。急な不幸に気が動転してしまい、この様なことに気づかない場合もあるかと思いますが、寺院とのトラブル防止の為にも、この様なことを把握しておき、万が一場合は、早めにご相談する必要があるかと思います。5.もし、ご住職をお呼びしたくない事情がある場合は・・ご住職をお呼びしたくない、葬儀を行ってほしくない等の事情がある場合は、事前に関係を整理しておいた方が良いかと思います。関係の整理とは、墓じまい+離檀することです。離檀後に、新たな霊園等に埋葬する場合、別のご住職をお呼びし供養をお願いする事になりますが、檀家にならずに供養を行う寺院もあります。もし檀家になっている寺院のご住職を葬儀に呼ばずに、ご遺骨も別の場所に埋葬する、お墓じまいも同時に行う等の場合、檀家の寺院とトラブルになる可能性もあります。それならば、時間的に余裕がある今の内に、きちんと整理しておいた方が、心にも余裕が持てるのではないでしょうか?実際に不幸がおき、全て同時に行う事は大変です。6.戒名のお布施問題皆様が気にされる戒名のお布施問題。どれくらいお渡しすれば良いのか?戒名にはランクがあり値段が異なります。一般的には20万円~100万円程度になるかと思いますが、寺院によってそれ以上の場合があります。戒名にあまりお金を掛けたくない場合は、ご住職に事前に相談されておいた方が良いかと思います。ちなみに、戒名はいりません。とご住職にお話をすると、大抵の場合お叱りを受けます。檀家となっている場合は、その寺院から戒名を受けることがマナーと言えますのでご注意下さい。もし、寺院の檀家となっていない状況で、戒名だけ付けておきたい考えた場合は、お坊さん紹介センター等を利用することも考えられます。センター紹介の住職に戒名をお願いした場合、一般的な戒名料と比べ割安になる場合もあります。7.納骨供養のお布施問題寺院墓地の場合、基本的には、ご遺骨の納骨供養を行います。お布施の相場としては、3万円~5万円程度が相場と言えます。供養前にお渡しする方もいれば、供養後にお渡しする方もおります。順番は特に気にされなくても大丈夫です。後、封筒等の書き方についても、良くご質問を頂きますが、基本的には白い無地の封筒に「お布施」と書いてお渡しします。しかし宗派によりお布施と書かない場合もありますので、不明の場合は、出入りの石材店等にも確認された見ては如何でしょうか。ちなみに、当事務所でお布施をお預かりしてお渡しする場合もありますが、その場合、間違いが無いよう無地のまま、何も書かずにお渡しさせて頂いております。(現在まで、ご住職から何か言われたことはありません。)どちらかと言うと、封筒の書き方よりも中身(お金)を忘れない様に確認してお渡しする方が大切だと思います。寺院に埋葬拒否される理由 まとめ最初に寺院に連絡をし住職に確認しておけば特に問題になることではありません。問題になるのは、全て終わった後に連絡することです。寺院側からすれば、なんの連絡もなく、いきなり納骨の話になり、戒名は他の寺院(住職)に授けられている。これでは、納骨を反対されるのも仕方がないと思われます。ですので、もし不幸があった場合、まずは寺院に連絡と考えておきましょう。又、お呼びすることに抵抗がある方は、事前にきちんと整理しておきましょう。(急な不幸があり、落ち着かない状態でいくつもの問題を抱えることは避けた方が良いと思います。)実際に、墓じまい(離檀)することになった場合には、お墓の撤去費用、お布施、埋葬されている遺骨の改葬先の費用とお金も掛かる事にもなります。万が一の不幸があった場合、どの様に対応すれば良いか?事前に家族と良く話し合っておいた方が良いかと思います。可能であれば、葬儀、戒名等の負担につても家族間等で話合っておきましょう。相続財産で揉め、祭祀に関する費用の負担でも揉めるケースがあります。費用の負担は、誰が行うのか?分担するのか?こちらも事前に話し合っておきましょう。※葬儀費用等の負担は、一般的には喪主が負担するべきものと考えられています。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:手元供養の注意点と知っておくべきこと。解説いたします。 »»«« 前の記事:寺院にお墓を持つメリット・デメリットについて解説。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
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