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  • 遺骨の埋葬先
    改葬先の選び方と注意点について解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
    ・お墓じまいをする場合、埋葬されている遺骨をどこに改葬するか?考えておく必要があります。お墓じまいは、費用も掛かりますので、改葬先選びに失敗したからと言って、簡単に別の場所に移すことは出来ません。今回は、改葬先を決めるのに後悔しない様な選び方とその注意点等について解説いたします。これから墓じまいをお考えの方は参考にご覧ください。1.遺骨の改葬先は、どこが良いか?最初に墓じまいをする理由を考えますと、①お墓の承継者がいない。②子供にお墓の管理費や寄付などお金の迷惑を掛けたくない。等の理由で墓じまいをされる方が多いかと思います。この場合、ご遺骨の「永代供養」が可能で最初の契約費以外の費用が掛からないことが理想ではないでしょうか?上記の要件を満たすのは、霊園等が運営する永代供養墓になりますが、永代供養墓と言いましても①通常の墓地(個別葬)形式、②永代供養塔等に合祀する形式、③納骨堂、④樹木葬など様々な種類があります。現在人気があるのは、納骨堂や樹木葬などの個別に埋葬する お墓になります。費用も通常の お墓を建てるより割安といえます。(十数万円~百万円程度)個別葬にこだわらない場合は、永代供養塔等に合祀する形式も選択範囲になります。こちらは、さらに費用が安く、数万円~十数万円程度の範囲内で選ぶことも可能です。先祖代々のお墓で、ご遺骨数が多い場合は、ご両親の ご遺骨を納骨堂へ埋葬し、その他、ご先祖の ご遺骨を 永代供養墓へ合祀される方もおります。(永代供養墓や納骨堂は、納骨できる遺骨数に限りがありますので、この様な検討も必要になります。)※合祀埋葬を行う場合は、よくご親族にお話をされ理解を得てからの方が良いかと思います。合祀された遺骨は 元に戻すことは出来ません。同様の意味では、散骨も同じになります。こちらも、遺骨を元に戻すことは出来ませんので、よく検討されてから行う必要があります。遠方のお墓を「墓じまい」し、近くの霊園にお墓を建てる方もおります。この場合、①お参りの行きやすさ(交通の便の良さ)、②永代使用料及び墓石購入費用等の費用総額をそれぞれ検討していく必要があります。折角、「墓じまい」をして、近くに お墓を建てる訳ですから、何よりも、お参りに行きやすいことが大切ではないでしょうか?特に、ご自身が高齢になられてからも通い易い場所へ決められた方が良いかと思います。又、距離の他にも立地が問題になる場合もあり、斜面や階段続く場合は、ご高齢になってからの お参りが大変になりますので、この点も考えて決められた方が良いかと思います。次に、「費用の総額は、幾らになるのか?」、「管理費等は、年間 幾らになるのか?」など ご自身の予算に応じた霊園等を選択する必要があります。お墓じまいには、お墓の撤去費用も発生しますので、撤去費と購入費を併せて考えて行く必要があります。2.改葬先選びの注意点墓じまい後に、埋葬されている遺骨を 他の場所に改葬する必要があります。永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨など、様々な埋葬先が選択可能です。どの様な形式で埋葬されるか?は、ご自身のご希望に合う条件と予算により選択することになります。但し、お墓の撤去費用の他、お布施、遺骨の取出し・移動費用、埋葬等の費用も掛かる場合がありますので、総額で幾らになるのか?確認し予算の範囲内で改葬先を選ばないと予算オーバーになってしまう事があります。順番としては、墓地撤去費用の見積もり、その他掛かる費用、お布施等の金額の確認を行った上で、改葬先を決めましょう。①石材店との契約石材店との契約をする前に、必ず見積書を取りましょう。撤去費用の金額及び内訳書(どこまでの範囲が含まれているか?)を確認し、疑問点があれば事前に聞いておきましょう。お客様からお聞きした話になりますが、石材店から墓石を購入する際に、サービスで改葬手続や遺骨の運搬を行ってくれると担当者に言われ、その石材店と契約したが、後日連絡したところ「担当者が勝手に言ったことで、当社では、その様なことは行っておりません。」言われた方もおります。ちなみにその担当者は既に退職。上記の様な石材店のサービスも含めて契約しようと思われた場合、その内容について書面で頂いた方が良いかと思います。又、状況により石材店の会社に連絡し、その様なサービスも行っているのか?確認しましょう。口約束は後々のトラブルのもとになりますので注意して下さい。②改葬先について確認しておくこと希望の霊園等が、ある程度決まりましたら実際に霊園に行き、その担当者に疑問点など確認しておきましょう。その際、①親切に対応してくれるか? ②霊園の雰囲気はどうか? ③石材店は指定石材店か? ④管理規約等は明確になっているか? 細かいところまで確認していきましょう。実際に契約する前に、ご自身で霊園に行かれて良い印象を持たれたら、念のためインタ―ネットなどで、その霊園などの評判なども調べておきましょう。特に石材店が、短期間でコロコロ変わっている場合などは、問題がある場合がありますので、注意が必要です。全て問題が無いようでしたら、ご自身の希望にあった霊園等に改葬することになります。※散骨や合祀は、親族やご兄弟などの理解を得られた方が良いかと思います。状況により、同意書なども作成しておきましょう。③改葬先との契約は、いつすれば良いか?「墓じまい」を決められた段階で契約をされる方が 多くおりますが、少し考えてみましょう。お墓が、お寺にある場合など、ご住職の反対や費用面などの問題で、墓じまいを断念される方もおります。このような場合、契約したお墓が無駄になってしまいます。通常の場合、「墓じまい」を断念することは、ありませんが、状況によっては、この様なことも可能性があると言うことです。当事務所に、ご相談に来れられた場合、 寺院のご住職の了解を得られてから、契約をされた方が良いですよ。とアドバイスさせて頂きます。つまり、ある程度、進んだ段階で契約しても、特に問題がないのです。先に契約してしまうと、「墓じまい」を必ずしなければと心理的なプレッシャーも掛かります。お布施など高額な費用を言われてしまった場合や 墓じまいを反対され、ご住職と揉めてしまった場合など、墓じまいを考え直すこともあります。まずは、①お寺のご住職など管理者の了解、②お布施など費用、③お墓の撤去費用(石材店より見積書取得)など確認し、問題がないようでしたら、ご希望の納骨先と契約をされたほうが良いかと思います。予算的にも、まずは、総額を決めておくことで、そこから、「お寺等に掛かる費用・墓石撤去費」を除き、残りの費用を、「ご遺骨の改葬先との契約費用」にすることが可能です。先に契約し、後で思わぬ費用が 発生した場合、予算オーバーになる可能性もありますので、注意が必要です。3.改葬先の選び方と注意点 まとめ「墓じまい」を決められた段階で、先に契約をされる方が 多くおりますが、少し考えてみましょう。寺院墓地の場合等、ご住職の反対や費用面などの問題で墓じまいを断念される方もおります。このような場合、契約したお墓が無駄になってしまいます。通常の場合、「墓じまい」を断念することはありませんが、状況によっては、この様なことも可能性があると言うことです。当事務所に、ご相談に来れられた場合、 「ご住職の了解を得られてから、契約をされた方が良いですよ。」とアドバイスさせて頂きます。つまり、ある程度、進んだ段階で契約しても特に問題がないのです。先に契約してしまうと「墓じまい」を必ずしなければと。心理的なプレッシャーも掛かります。お布施等の高額な費用を言われてしまった場合や 墓じまいを反対され、ご住職と揉めてしまった場合など、墓じまいを考え直す方もおります。まずは、①寺院のご住職等の管理者の了解、②お布施等の費用、③お墓の撤去費用(石材店より見積書取得)など確認し問題がない様でしたら、ご希望の改葬先と契約をされた方が良いかと思います。予算的にも、まずは、総額を決めておく事で、そこから「お寺等に掛かる費用・墓石撤去費」を除き、残りの費用を「ご遺骨の改葬先費用」にする方が良いかと思います。先に契約し、後で思わぬ費用が 発生した場合、予算オーバーになる可能性もありますので、注意が必要です。追 記改葬先の選び方など、お墓のことでわからない事があれば ご相談下さい。当事務所は行政書士事務所ですので特定の業者をお勧めする事はありません。今までお客様からお聞きした失敗談など元にお話をさせて頂きます。特に特定の業者が決まっていないので紹介してほしい。というお客さには、ネットワークのある石材店・散骨業者等をご紹介させて頂くことも可能です。後で失敗したと思わない様に、話しだけでも聞いてみて頂ければと思っております。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:お墓の改葬(引越し)で知っておきたい5つのこと。 »»TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
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  • 小平霊園(永代供養墓)
    改葬後の永代供養墓選び|手続きと注意点|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・現在のお墓を墓じまいしたいが、その後の遺骨をどうしたら良いか」「遠方にあるお墓を近くに移したいけれど、新しい供養先として永代供養墓を考えている」このようなお悩みをお持ちの方へ。このページでは、この改葬後の新たな供養先として永代供養墓を選ぶ際の具体的な手続きや、知っておくべき注意点に焦点を当てて行政書士が解説します。特に、お墓から改葬する際に発生しやすいトラブルを避け、スムーズに永代供養墓へ納骨するためのポイントをご紹介いたします。※墓じまいをして、新しい場所に遺骨を納骨することを「改葬(かいそう)」といいます。1. 改葬後の永代供養墓が選ばれる理由とメリット墓じまいや改葬の後の受け入れ先として、近年永代供養墓を選ぶ方が増えています。その主な理由とメリットは以下の通りです。(1)承継者や管理負担の心配が不要永代供養墓は、寺院や霊園が永代にわたって供養と管理を行うため、お墓の承継者がいない場合でも安心です。残された家族に管理や費用の負担をかける心配がありません。(2)費用が明確で比較的安価通常のお墓を新たに建立するよりも初期費用が抑えられる傾向にあり、年間管理費もかからない場合が多いため、経済的な負担を軽減できます。(3)多様なニーズに対応核家族化や少子高齢化、ライフスタイルの変化により、従来の「家のお墓」の維持が困難になるケースが増えています。永代供養墓は、このような現代社会の多様な供養ニーズに対応できる柔軟性があります。2. 改葬後の永代供養墓選びの具体的な流れと手続き既にお墓がある方が永代供養墓へ改葬する際には、改葬許可申請をはじめとする手続きが必要です。一般的なお墓選びとは異なる確認事項もありますので、順を追って進めましょう。(1)まずは永代供養墓の情報収集と検討希望条件の明確化: 永代供養墓の形式(合祀、個別埋葬、納骨堂、樹木葬など)、費用、場所、宗派の有無などを検討します。情報収集と見学: 複数の永代供養墓の資料を取り寄せ、実際に現地を見学し、雰囲気や管理状況、交通の便などを確認します。・永代供養墓の種類や詳細な選び方については、永代供養墓の基礎知識と選び方の記事で詳しく解説しています。(2)既存のお墓の管理者(寺院・霊園)への相談と理解改葬手続きの中で最も重要かつ慎重に行うべきステップです。① 丁寧な説明墓じまいや改葬の意向を、現在の墓地管理者(寺院のご住職など)に直接、丁寧に説明しましょう。突然の通知ではなく、事前にアポイントを取り、理解と協力を求める姿勢が大切です。② 離檀(りだん)問題寺院墓地の場合、離檀料を請求されるケースや、話し合いが難航する場合があります。離檀料は法的な支払い義務はないものの、これまでの寺院へのお礼として、円満解決を目指す姿勢が重要です。ご自身の状況を正直に伝え、話し合いで解決を図ることが原則です。・離檀料の一般的な相場や詳しい進め方については、離檀料と離檀の進め方|相場・支払い方法・注意点で詳しく解説しています。③ ご住職に会いたくない場合・こちらの記事、墓じまいで住職に会いたくない!どうすれば良いか?で解説しています。④ 高額な離檀料を請求された場合こちらの記事、高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?で解説しています。(3)改葬許可申請の手続きご遺骨を別の場所に移す(改葬する)際には、現在の墓地がある市区町村役場での改葬許可申請が必要です。必要書類改葬許可申請書現在、お墓がある場所管轄する役場で取得します。墓地管理者の記名押印が必要になります。(埋葬事実証明)受入証明書または永代供養墓使用許可証改葬許可申請時に添付が求められる場合あります。改葬先の永代供養墓の管理者から発行してもらいます。その他ご遺骨者の死亡記載のある戸籍、家系図など自治体により求められる場合があります。詳細は管轄に自治体にご確認下さい。手続きの流れ必要書類を揃え、役場に申請し、改葬許可証を受け取ります。この許可証がないと、遺骨を移すことができません。・詳しくは、改葬許可申請書の取得・記入方法と手続きの流れ、必要書類 の記事をご覧ください。(4)遺骨の取り出しと永代供養墓への納骨改葬許可証が発行されたら、現在の墓地から遺骨を取り出します。閉眼供養(魂抜き)墓石から故人の魂を抜き、単なる「石」に戻す儀式です。寺院の僧侶にお願いするのが一般的です。・この際の「お布施」については、墓じまいのお布施|相場・渡し方・封筒の書き方・注意点で詳しく解説しています。石材店による撤去工事お墓の撤去は、原則として墓地が指定する石材店が行います。永代供養墓への納骨事前に永代供養墓の管理者と相談して決めた日時に納骨を行います。この際、必ず改葬許可証(または埋葬許可証)が必要です。・納骨時の具体的な手順や注意点は、納骨の基礎知識と手順に関する記事も参考にしてください。3. 改葬に伴う永代供養墓の費用と相場改葬して永代供養墓に納骨する場合、永代供養墓自体の費用に加えて、墓じまいに関する費用が発生します。(1)永代供養墓自体の費用合祀タイプ: 5万円~50万円程度(最も安価)個別埋葬タイプ(永代供養塔、樹木葬、納骨堂の一部): 10万円~200万円程度・永代供養墓の費用相場については、永代供養墓の基礎知識と選び方|種類・費用・注意点をご覧ください。(2)墓じまい(改葬元)で発生する費用① 離檀料寺院墓地の場合、お寺との関係を清算する際に支払う費用。お布施という形で渡すことが多く、明確な相場はありませんが、トラブルになりやすい費用でもあります。(必ず請求される訳ではありません。寺院により異なります。)・離檀料の考え方や対処法は、離檀料と離檀の進め方|相場・支払い方法・注意点で詳しく解説しています。② お墓の撤去費用墓石の解体・撤去、基礎の撤去、整地などにかかる費用。墓地の広さや石材の種類によって異なりますが、数十万円から100万円以上かかることもあります。③ 閉眼供養のお布施墓石から魂を抜く儀式にかかるお布施。・このお布施の相場や渡し方は、墓じまいのお布施|相場・渡し方・封筒の書き方・注意点で詳しく解説しています。4. 改葬先の永代供養墓選びで注意すべきポイント以下の点に特に注意して永代供養墓を選びましょう。(1)親族への十分な説明と合意形成墓じまいや改葬は、親族にとって感情的な問題となることが多いため、事前に十分な話し合いを行い、理解と合意を得ておくことが重要です。特に、永代供養墓への合祀は、後から遺骨を取り出せないため、トラブルを避けるためにも、承諾を得ておきましょう。(2)新しい管理者の信頼性改葬後の永代供養墓は、その後の管理・供養を完全に任せることになります。そのため、運営母体(寺院、民間事業者、自治体など)の経営状況、過去の実績、管理体制、担当者の対応などをしっかりと確認し、信頼できる場所を選ぶことが重要です。(3)永代供養の期間と供養内容の確認「永代」という言葉に惑わされず、具体的に何年間、どのように供養・管理されるのかを契約書で確認しましょう。13回忌、33回忌など何年後に期間満了ななるのか。その際に、どこに合祀されるのかなども重要です。また、個別の法要の可否や費用も事前に確認しておくと良いでしょう。5. まとめ墓じまいや改葬は、多くの方にとって一生に一度あるかないかの大きな決断であり、複雑な手続きや関係者との調整が伴います。永代供養墓は、現代のライフスタイルに合った有効な選択肢ですが、特に改葬を伴う場合は、通常の墓地探し以上に慎重に進める必要があります。当事務所は、お墓の手続きを専門とする行政書士事務所です。改葬や墓じまい、そしてその後の永代供養墓選びまで、豊富な経験と実績を持つ行政書士が、書類作成から関係者との調整、現地立会まで一貫してサポートいたします。お墓じまいや改葬のお悩み、行政手続きなど、ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。東京都葛飾区より全国対応、無料相談を受け付けております。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:石材店の選び方と注意点について解説いたします。 »»«« 前の記事:離檀料と離檀の進め方|相場・支払い方法・注意点 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらから改葬関連TOP・改葬関連ののトップページは、こちらから
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  • 石材店
    石材店の選び方と注意点について解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    お墓の引越しである改葬〔改葬(お墓の引越し)相談・手続代行〕や、新しいお墓の建立を検討する際、石材店の選定は非常に重要です。しかし、「どのように選べば良いのか?」「信頼できる石材店の見分け方は?」といった疑問や不安を抱える方も少なくありません。この記事では、お墓の石材店選びに共通する全般的な注意点と、改葬プロセスにおいて石材店とどのように関わっていくべきか、その具体的なポイントをお墓専門の行政書士が分かりやすく解説いたします。1.改葬(お墓の引越し)における石材店の役割改葬は、現在のお墓を撤去し、新しい供養先へご遺骨を移す一連の手続きを指します。このプロセスにおいて、石材店は主に以下の二つの場面で重要な役割を担います。(1)現在のお墓の撤去お墓じまいを伴う改葬の場合、墓地を更地にして返還するために、現在のお墓の墓石を撤去する作業が発生します。この撤去作業は石材店が専門的に行います。※墓じまいに伴う石材店選びは、お墓を撤去する石材店は、自由に選べるのか?解説いたします。の記事で詳しく解説しています。(2)新しいお墓の建立または納骨作業改葬先で新たに一般墓を建立する場合、その設計・施工を石材店に依頼します。また、永代供養墓や納骨堂などに改葬する場合でも、ご遺骨を既存の納骨室へ納める作業(納骨作業)を石材店が担うことがあります。2.石材店選びの全般的なポイントと注意点ここでは、お墓に関する様々な作業を依頼する際に共通する、石材店選びの重要なポイントと注意点について解説します。(1)複数社から見積もりを取得し比較する石材店が提供するサービス(墓石建立、撤去、納骨作業など)の費用は、依頼内容やお墓の状況、そして石材店によって大きく異なります。適正な費用で質の高いサービスを受けるためには、必ず2~3社以上の石材店から見積もりを取得し、その内容を詳細に比較検討することが重要です。数社の見積もりを比較することで、適正な費用相場を把握でき、不当に高額な請求を避けることができます。(2)見積もり内容の詳細を確認する見積もり書を受け取ったら、単に総額だけでなく、内訳を細かく確認しましょう。工事内容の明確さ: どの作業がどこまで含まれているのか。追加費用の有無: 基本費用以外に発生する可能性のある費用は何か。廃材の処分費: 撤去の場合、撤去した墓石の処分費用が含まれているか。保証内容:建立や撤去後の保証について明確な記載があるか。不明な点は遠慮なく質問し、全ての作業内容と費用について納得した上で契約を結んでください。(3)石材店の信頼性と実績を確認する費用だけでなく、石材店の信頼性も非常に重要です。過去の実績: 設立年数、施工実績、特に依頼内容に合致する実績が豊富か。対応の丁寧さ: 問い合わせや見積もり時の対応が丁寧で、説明は分かりやすいか。許認可の有無: 産業廃棄物処理業の許可など、必要な許認可を持っているか。アフターフォロー: 万が一のトラブルの際の対応体制はどうか。インターネット上の口コミや評判も参考にし、可能な限り直接担当者と話し、疑問点を解消しましょう。比較的、大手の石材店の方が安心できると考える方もいるでしょう。3.霊園の種類ごとの石材店選びの注意点お墓を建てる場所によって、石材店の選び方には特有の注意点があります。(1)公営墓地の場合公営墓地では、原則として石材店の指定はありません。そのため、ご自身で自由に石材店を選ぶことができます。自由に選べる分、どこに依頼すれば良いか迷うかもしれませんが、霊園の管理事務所が数社の石材店を紹介してくれる場合もあります。複数の石材店から見積もりを取り、会社の評判などもよく調べた上で契約されることをお勧めします。(2)民営墓地の場合民営霊園の場合、多くは霊園と提携している石材店が決められています。霊園の販売から墓石の建立まで、指定された石材店に依頼するのが一般的です。複数の提携石材店がある場合は、それらの中から比較検討することも可能です。ご自身の希望に合う石材店が見つからない場合や、費用に不満がある場合は、他の霊園を検討するのも一つの方法です。(3)寺院墓地の場合寺院墓地の場合も、特定の石材店が指定されていることがあります。指定石材店が1社なのか、複数社なのかをまず確認しましょう。1社のみ指定されている場合で、提示された費用が高いと感じる際は、寺院のご住職に相談し、他の石材店の利用が不可能か丁寧に確認してみることも考えられます。この際、お墓の写真を持参し、他の石材店から概算見積もりを取得することで、おおよその相場を把握する参考にもできます。4.改葬に伴う石材店選びのその他の注意点改葬は、現在のお墓の撤去と新しいお墓の建立や納骨が同時に進行することが多いため、石材店との連携において注意すべき点があります。(1)全体的な流れと連携の確認改葬は、現在の墓地の管理者、新しい供養先の管理者、行政機関、そして石材店と、複数の関係者が関わる複雑な手続きです。石材店が、これらの関係者との連携をスムーズに行えるか、全体の流れを理解しているかを確認しましょう。※改葬の手続き全体については、改葬(お墓の引越し)マニュアル の記事もご参照ください。(2)遺骨の取り扱いと運搬ご遺骨の取り出し作業や、新しい供養先までの運搬も石材店が担うことがあります。ご遺骨は非常にデリケートなものですので、丁寧な取り扱いができるか、運搬方法について明確な説明があるかを確認することが重要です。(3)契約と支払いのタイミング石材店によっては、料金が先払いとなるケースと、作業完了後に支払うケースがあります。契約前に支払い条件を明確に確認し、納得した上で契約を結びましょう。5.まとめ:最適な石材店を選び、安心の改葬をお墓の引越しである改葬は、ご遺骨の供養の形を変える大切なプロセスです。この複雑な手続きを円満に進めるためには、信頼できる石材店との協力が不可欠となります。石材店選びにおいては、複数見積もりの取得、見積もり内容の確認、石材店の実績や対応の丁寧さを見極めることが、後悔のない選択をするための鍵となります。もし、改葬における石材店選びや費用、手続きに関してご不安な点があれば、どうぞお気軽にお墓専門の当事務所までご相談ください。お客様のご状況に合わせた的確なアドバイスと、手続きのサポートを通じて、安心して改葬を完了できるようお手伝いいたします。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:遠方の お墓を改葬(引越し)する流れと手順。 »»«« 前の記事:改葬後の永代供養墓選び|手続きと注意点 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらから改葬関連TOP・改葬関連ののトップページは、こちらから
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  • 遺骨の埋葬先
    納骨堂とは?選び方から注意点まで解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・近年、核家族化や少子高齢化が進む中で、お墓のあり方も多様化しています。従来の「家のお墓」の維持が難しい、承継者がいない、子供に負担をかけたくないといったお悩みから、屋内型で管理のしやすい納骨堂を選ぶ方が増えています。当事務所でも、墓じまい後の改葬先として、また生前の準備として納骨堂をご希望される方が多くいらっしゃいます。このページでは、納骨堂とは何かという基本的な知識から、その選び方、かかる費用、注意点、そして契約までの流れまで、お墓専門の行政書士が分かりやすく徹底解説いたします。納骨堂への収蔵をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。1. 納骨堂とは?近年人気のある納骨堂ですが、そもそも納骨堂とはどのような施設を指すのでしょうか。納骨堂は、建物等の収容施設内に骨壺のままで遺骨を収蔵する施設を言います。(厳密には、地面より上の施設に納骨することを収蔵、地面より下の施設等に納骨することを埋蔵と言います。)民間主体の納骨堂では永代供養を行っている場合が多く、契約時に必要な費用を支払い、その後の維持管理費が発生しないシステムになっていることが一般的です。通常、納骨時には遺骨の洗浄乾燥が義務付けられているため、お墓じまいをして納骨堂へ改葬する際には、事前にご遺骨の洗浄乾燥が必要になります(ご遺骨一体につき1万円~3万円程度が相場です)。一方、寺院等の運営する納骨堂では内容が様々で、檀家になることや維持管理費を毎年支払うことなどが条件になっている場合もあります。納骨堂への収蔵をご検討の場合は、事前に内容をきちんと確認してから契約を行ってください。2. 納骨堂の永代供養について永代供養を行う納骨堂は近年非常に人気が高まっています。これは、お墓の承継者がいない、子供にお墓のことで迷惑をかけたくない、といった現代のニーズによるものと考えられます。しかし、納骨堂の永代供養には、皆様が意外とご存じない重要な点があります。永代供養と言っても、個別に収蔵されている期限が設けられており、その後、他の場所へ合祀(合同で埋葬)される形式が一般的です。これは民間の納骨堂の多くで採用されており、その期限は13回忌、33回忌、50回忌など様々ですが、33回忌が最も一般的です。したがって、通常の場合は、永代に渡り同一の場所に供養されるわけではないため、契約書などを確認してから契約する必要があります。※維持管理費を毎年支払う納骨堂もあります。その場合は、維持管理費を支払っている期間は、同一の場所に収蔵されます。3. 納骨堂の選び納骨堂を選ぶ大きな理由の一つは、最初に必要な費用を支払い、その後の維持管理費が発生しない点ではないでしょうか(ただし、維持管理費が毎年必要な納骨堂もありますので、事前確認が必要です)。都内近郊の納骨堂は、交通の便が良い場所にあるケースが多く、施設も清潔で利便性が非常に高いお墓と言えます。まずは、ご希望の場所や形式を検討し、いくつかの納骨堂を候補として選ぶことから始めましょう。希望の納骨堂が決まりましたら、一度見学に行き、公共交通機関でのアクセス、施設の清潔度、売店、トイレ、休憩所なども確認しておきましょう。特に問題がなければ、契約内容や費用の総額を確認します。複数の納骨堂を見学し比較検討することで、冷静に判断し、後悔のない選択ができるでしょう。4. 納骨堂 選びで注意すること納骨堂選びで特に注意すべき点は、以下の3つです。(1)運営会社の信頼性納骨堂の運営は、基本的に宗教法人が行っていますが、実際には石材店などが主体となって管理していることがほとんどです。そのため、運営している宗教法人と管理会社の両方を確認する必要があります。近年、無許可で運営していた納骨堂が問題になったケースも報道されており、安心できる運営主体であるかを慎重に確認することが重要です。(2)費用の総額納骨堂に納骨する際には、納骨費用が別途請求されることがほとんどです。その他、プレートへの名前彫刻費用や会場使用料などもかかる場合があります。納骨堂の契約費用だけでなく、納骨するまでに総額でいくらかかるのかを必ず確認しておくことが大切です。契約費が安くても、付随費用が高ければ、結果的に他の納骨堂の方が安かったというケースもあります。総額をきちんと明示されない場合は、他の納骨堂も検討することをお勧めします。(3)契約内容契約書には、納骨期間や費用に関する事項が具体的に明記されていることが当然です。内容が不明確な場合、後でトラブルに発展する可能性があります。通常、具体的な内容が記載された契約書が用意されており、事前に確認させてくれるはずです。このような対応ができない場合は、何らかの問題があると考えるべきでしょう。※これらの3つの要件に問題がなければ、ご家族と話し合われた上で決めても良いかと思います。納骨堂の契約は、人生で何度も経験することではありませんので、是非、数カ所の納骨堂を比較検討し、早々に決めて後悔しないようにしてください。5. 納骨堂契約までの流れ納骨の契約までの流れについて整理して行きたいと思います。(1)納骨堂の場所を選ぶ何処の納骨堂にするか? まずは、希望の納骨堂を何箇所か決めておきます。ご高齢になっても、お参りに行きやすい様に、ご自宅の近くで交通の便が良い場所が理想と言えます。(2)納骨堂の見学希望の納骨堂を数カ所選んで見学に行きましょう。その際に、職員の対応、施設の充実度、契約内容、費用の総額を確認します。その場ですぐに契約せず、一度持ち帰って冷静に考えることが重要です。(3)納骨堂の調査数カ所の納骨堂を見学したら、その中で契約したいと思う納骨堂の評判を可能な限り調べてみましょう。インターネットなどで納骨堂や運営・管理会社の評判、実績、規模なども確認しておくことをお勧めします。(4)契約上記に問題がない場合は、一番ご希望に合う納骨堂と契約することになります。契約時には、再度契約内容を確認し、疑問点があれば契約前に解消しておきましょう。納骨の期間や費用なども併せて確認することが大切です。(5)納骨契約完了後に実際に納骨することになります。いつから納骨ができるのか事前に確認し、納骨日にご住職や親族を呼ぶかどうかなども検討しておきましょう。既存の墓地を墓じまいして納骨する場合は、墓地の撤去、改葬手続き、ご遺骨の洗浄乾燥期間などが必要になりますので、事前に準備しておく必要があります。6. 納骨堂が なぜ選ばれているのか?近年、納骨堂が非常に人気を集めている理由は、主に以下の点が挙げられます。立地の良さ:駅近など交通の便が良い場所に建てられていることが多い。費用の明確さ: 最初に費用を支払い、その後の維持管理費が発生しないプランが多い(ただし、毎年維持管理費が必要な場合もあります)。承継者不要:永代供養を前提としているため、子供や親族に維持管理の負担をかけない。遺骨の個別管理: 骨壺のまま納骨するため、住居の移転などで遺骨を別の場所へ改葬(引っ越し)することも可能。これは、一度合祀されると改葬が不可能になる永代供養墓(合祀タイプ)との大きな違いです。これらの理由から、利便性が高く、費用も抑えられる納骨堂が、現代のニーズに合った新しいお墓の形として広く選ばれています。※近年、お墓が売れずに納骨堂等の永代供養墓に人気が出てきた為、中には問題がある納骨堂もありますので、慎重に事を進める必要があります。7. まとめ当事務所はこれまで、多くの納骨堂の収蔵(埋蔵)に立ち会ってまいりました。納骨堂と一言で言っても、従来の寺院等にあるものから、民間主体で近未来的な施設まで様々です。テレビCMなどで目にすることも増えた納骨堂ですが、結局のところ、お墓を購入することと同じように、一度契約するとそこがご自身のお墓となり、毎年お参りに行く場所となります。ですので、契約される際には、将来に渡って利用することを念頭に、慎重に検討して頂ければと思います。もし、納骨堂選びでご不安な点がありましたら、当事務所にお気軽にご相談ください。お墓専門の行政書士として、お客様が納得できるお墓選びをサポートいたします。追 記(令和7年7月 現在)経営破綻した納骨堂がニュースで取り上げられた例もあります。納骨堂は人気が高く、建てる寺院や霊園も増えていますが、建物等の維持管理には費用がかかるため、今後も経営破綻する可能性が考えられます。このような問題に巻き込まれないためにも、納骨堂を選ぶ際には、どこが運営・維持管理を行っているのかを必ず確認してから契約することが重要です。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:永代供養墓の基礎知識と選び方|種類・費用・注意点 »»«« 前の記事:お墓の契約(購入)の時期・費用・墓地見学のポイント ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓選び 関連TOP・お墓選び 関連のトップページは、こちらから
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    永代供養墓の基礎知識と選び方|種類・費用・注意点|大塚法務行政書士事務所|東京葛飾区
    ・近年、核家族化や少子高齢化が進む中で、お墓のあり方も大きく変化しています。従来の「家のお墓」を代々継承していく形が難しくなり、「承継者がいない」「子供に負担をかけたくない」といったお悩みから、永代供養墓を選ぶ方が増えています。当事務所でも、墓じまい後の改葬先として永代供養墓をご希望される方が最も多く、注目度の高さが伺えます。このページでは、永代供養墓とは何かという基本的な知識から、その歴史、納骨・供養方法、種類、費用、そして後悔しないための選び方や注意点まで、行政書士が分かりやすく徹底解説いたします。永代供養墓への埋葬や改葬をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。1. 永代供養墓とは?その定義と現代のニーズ永代供養墓とは、親族や祭祀承継者に代わり、寺院や霊園が永代にわたって供養と管理を行うお墓のことを指します。一般的な寺院や霊園では、お墓の承継者がいない場合、お墓の購入が難しいことがありますが、永代供養墓はそのような条件を問わないため、独身の方やお子さんのいない方、または「子供にお墓のことで迷惑をかけたくない」と考える方が利用されています。費用面でも、通常のお墓を建立するよりも比較的安価に済む傾向にあります。(1)永代供養墓が注目される理由現代社会では、以下のような課題に対応できる点が永代供養墓の大きな魅力となっています。管理負担の軽減:墓地の掃除や供養の手配など、遺族の手間が大幅に軽減されます。費用の明確さ:初期費用や維持費が従来のお墓に比べて低く設定されており、金銭的な負担を抑えられます。多様な選択肢:宗教や形式を問わない供養方法が増え、個人の希望や価値観に応じて選べる柔軟さがあります。(2)永代供養と永代使用権の明確な違い「永代供養」と「永代使用」は似た言葉ですが、その意味は大きく異なります。・永代使用権と永代供養の違いについて、さらに詳しく知りたい方は、永代使用権と永代供養の違いを徹底解説の記事をご覧ください。① 永代使用権とは?寺院や霊園などにお墓を建てる「場所を借りる権利」を指します。お墓を建てると、子孫がそのお墓を承継していくため、永代にわたってその土地を使用することになります。 「お墓を買う」という表現がされますが、土地自体は借りている状態です。永代使用権は転売が禁止されており、返還についても期限が設けられ、その期間内でないと返金されない場合がほとんどです。② 永代供養とは?ご遺骨を埋蔵(埋葬)し、その遺骨を永代にわたって管理・供養してもらうことを言います。 「永代」と聞くと永久をイメージするかもしれませんが、実際には一定の契約期間(13回忌、33回忌など)が設定されていることが多く、期間満了後は合祀墓に移されるのが一般的です。2.永代供養墓の歴史と社会における役割永代供養の考え方自体は、昔から日本の仏教文化に根付いていました。しかし、現在のような永代供養墓が注目されるようになったのは、約30年前からと言われています。当初は「家の墓を守る」という伝統的な価値観が強く、永代供養墓への抵抗感も存在しました。また、初期の永代供養墓は管理システムも未整備で、「無縁塔」との区別も曖昧な部分がありました。(1)社会問題と永代供養墓の発展しかし、少子化や核家族化といった社会問題が深刻化するにつれて、従来の「家のお墓」に頼らない供養の形として永代供養墓の需要が急速に高まりました。これに応える形で、永代供養墓の質も向上し、デザイン性の向上や、契約期間や供養の頻度など利用者が安心できる管理システムの構築が進んでいます。(2)現在の永代供養墓の役割現在では、永代供養墓は単なる供養の手段に留まらず、現代社会に適した供養スタイルとして広く受け入れられています。これにより「死後も安心できる場所」としての信頼性が高まり、従来の墓地に代わる選択肢として定着しつつあります。3. 永代供養墓の主な種類と形式永代供養墓には様々な形式があり、それぞれに特徴と費用相場が異なります。ご自身の希望や予算に合わせて選択することが重要です。(1)お墓を建てるタイプ(一般墓型永代供養墓)通常のお墓より規模は小さいですが、個別に墓石を建てるタイプです。カロート(遺骨を納める場所)も比較的小さく、骨壺2~3個程度まで埋葬可能です。個別にお墓を持つため、費用は他のタイプに比べて割高になる傾向があります。 「他の遺骨と一緒になることに抵抗がある」「〇〇家としてお墓を持ちたい」と考える方に向いています。(2)永代供養塔タイプ(合葬・個別埋葬)シンボル的な供養塔の下に遺骨を埋葬するタイプで、永代供養墓と聞いて多くの方がイメージする形式です。① 個別タイプ供養塔の下の棚などに骨壺ごと埋蔵(埋葬)します。十数万円程度が相場と言えます。② 合祀タイプ記念碑などの大きなカロートに、他の方の遺骨と一緒に埋葬されます。骨壺から取り出して埋葬する形式や骨袋に移し替えて埋葬する形式があります。他の遺骨と一緒になるため、後から改葬することはできません。費用は個別タイプより安価な場合が多く、NPO法人が運営する合祀タイプではご遺骨一体につき3万円程度で納骨可能なケースもあります。承継者がいないため無縁墓になることを避けたい方が選択することが増えています。(3)納骨堂タイプ承継者不要で永代にわたり供養されることが一般的であり、納骨堂も永代供養墓の一種と言えます。土地をあまり必要としないため、都心部の建物内に設けられていることが多く、交通の便が良い場所にあることが人気の理由です。ロッカー形式など、家族単位で納骨できるタイプもあります。費用は永代供養塔タイプより高額ですが、十数万円から百万円程度が相場です。屋内であるため、雨天でもゆっくりとお参りできます。近年では、ペットと一緒に埋葬可能な納骨堂も人気があります。・納骨堂についてより詳しく知りたい方は、納骨堂とは?選び方から注意点まで解説 をご覧ください。(4)樹木葬タイプ樹木葬も永代供養墓の一種です。近年、自然なイメージが持てることから人気が高まっています。シンボル的な記念樹の元に埋蔵(埋葬)するタイプが現在では主流になっています。骨壺のまま埋蔵するタイプと、骨壺から遺骨を取り出して埋蔵するタイプなど、様々な形式があります。基本的には永代供養塔の個別埋葬と同様の形式となります。費用は10万円から80万円程度が相場です。・樹木葬の基礎知識や選び方の詳細については、樹木葬の基礎知識と選び方 で解説しています。4. 永代供養墓にかかる費用とその内訳永代供養墓にかかる費用は、その形式や運営主体(寺院、民間霊園、自治体)によって大きく異なります。(1)永代供養墓の形式ごとの費用相場永代供養墓の形式費用(相場)従来のお墓を建立するタイプ100万円~300万円程度一般的な永代供養墓(個別埋葬)20万円~100万円程度一般的な永代供養墓(合祀)5万円~50万円程度樹木葬10万円~80万円程度納骨堂20万円~200万円程度(2)その他、発生する費用項 目費用相場墓誌・プレートの彫刻費用(希望する場合)2万円~10万円程度入会費・年会費・維持管理費(契約内容による)0円~2万円程度事務手数料・納骨手数料(霊園により異なる)0円~5万円程度お布施(納骨供養を行う場合)3万円~5万円程度寺院墓地の場合永代供養墓使用料は寺院により大きく異なります。ご遺骨一体につき数万円から50万円程度まで様々です。同寺院内の墓地を墓じまいして永代供養墓へ改葬する場合は、既存のお墓の撤去費や、離檀料を請求される場合もあります。民間霊園の場合様々な形式がありますが、永代供養塔タイプの個別葬は十数万円程度、合祀タイプでは数万円程度が相場と言えます。納骨堂タイプでは、十数万円から百万円程度になります。自治体の運営する霊園の場合費用は比較的安価で、数万円程度から利用可能です。ただし、居住要件など様々な条件が設定されていることが多いため、事前に各自治体へ確認が必要です。5. 永代供養墓を選ぶ際のポイントと注意点永代供養墓は一度契約すると長く付き合うことになるため、慎重な検討が必要です。後悔しないために、以下のポイントを確認しましょう。(1)契約時期と流れ初めて納骨する場合場所、形式、費用を検討し、実際に寺院・霊園を見学します。管理規約や使用規則も確認し、問題がなければ納骨時期に合わせて契約を進めます。契約から納骨まで数ヶ月かかる場合もあるため、事前確認が重要です。墓じまい後に納骨する場合(改葬)墓じまいをして永代供養墓に埋葬することを「改葬」と言います。改葬には自治体の改葬許可申請が必要です。特に寺院にお墓がある場合は、ご住職に墓じまいや改葬の理由を丁寧に説明し、理解を得ることが大切です。管理者の了解を得てから永代供養墓を契約しないと、後でトラブルになり、永代供養墓が無駄になる可能性もあります。・改葬時の永代供養墓選びや手続きの注意点については、改葬後の永代供養墓選び|手続きと注意点で詳細を解説しています。(2)墓地管理会社の確認霊園を管理する会社はどこか、評判はどうかを確認しましょう。(実際の管理は石材店などが行っている場合もあります。) 事前にインターネットなどで情報を集め、現地で管理事務所の対応なども確認することをお勧めします。(会社の規模・経営状況なども併せて確認)(3)交通の便と立地霊園までの交通の便は非常に重要です。ご自身が高齢になった際に、車の運転をやめる可能性も考慮し、公共交通機関でのアクセスが良い場所を選ぶと良いでしょう。 「遠方だと年々お参りに行くのが大変になる」という声も多く聞かれます。(4)霊園内の設備・バリアフリー休憩施設、トイレ、売店などの設備の充実度や清潔さを確認しましょう。特にご自身が高齢になった際に、これらの設備が充実していると、お墓参りが快適になります。園内の階段や段差の多さも確認が必要です。(5)契約書・使用規則の確認事項契約時には、詳細な見積書をもらい、永代供養墓使用料以外の費用(プレート代、納骨手数料、お布施など)も含めた総額を必ず確認してください。永代供養の期間、その後の遺骨の扱い(合祀される時期、場所など)、維持管理費の有無など、使用規則や管理規約の内容を事前にしっかり把握することが重要です。寺院によっては規則があまり具体的に記載されていない場合もあるため、不明点はご住職に質問し、明確な説明を受けましょう。6. 納骨・供養の方法と期間永代供養墓における納骨・供養の方法は、大きく分けて2種類あります。① 合葬(個別埋葬)永代供養墓として用意された区画に、個別のスペースを設けて骨壺のまま、または骨壺から取り出して埋葬する形式です。樹木葬や一部の納骨堂もこのタイプに含まれます。通常、安置期間が定められており、13回忌や33回忌を区切りとすることが多いです。期間経過後、遺骨は合祀墓に移されるのが一般的です。埋葬可能な遺骨数は通常3~4体程度までですが、骨袋に移せば増える場合もあります。②合祀シンボル的な記念碑等の地下にある大きなカロート(埋葬スペース)に、他の方の遺骨と一緒に埋葬される形式です。骨壺から取り出して埋葬する、または骨袋に移して埋葬する形式があります。一度合祀されると、後から遺骨を別の場所に移す(改葬)ことはできません。費用は合葬タイプより安価な場合が多いです。(1)永代供養の期間とその後の遺骨の扱い個別に埋葬するタイプや納骨堂の場合、一定期間の経過後に管理者によって他の遺骨と合祀されることになります(例外もあります)。期間については、13回忌まで、33回忌までなど、霊園などにより様々ですので、事前に契約書等にて確認しておきましょう。永代供養墓と言いましても、契約した場所に永代に埋蔵(埋葬)されているわけではありませんので注意が必要です。中には、維持管理費を毎年支払う永代供養墓もありますが、そのような墓地は、維持管理費が支払われている限り継続してその場所に埋蔵(埋葬)されることになります。(2)納骨の具体的な手順ご希望の永代供養墓のある寺院・霊園等に見学に行く事から始めます。予め予約した日時に納骨を行います。ご住職をお呼びして納骨供養を行うか、霊園管理者または石材店の進行により納骨を行うかを決めておきます。納骨の際には、埋葬許可証または改葬許可証が必ず必要になりますので、忘れずに持参しましょう。納骨時の服装は、近年では夏場など無理に礼服を着る必要はなく、地味な服装であれば問題ありません。7. よくある質問Q1: お墓を選ぶ際に、どのような点に注意すれば良いですか?A:費用と場所が最も重要になります。費用面については、パンフレットなどで費用を確認します。場所は、公共の交通機関で行きやすいか、将来免許を返納する可能性も考慮して確認しておく必要があります。Q2: 良い霊園と良くない霊園の違いは?A: 一言では言えませんが、比較的人気のある霊園は、お参りに来る方も多く、いつも花などが供えられ清潔感もあります。逆に、お参りに来る人もあまりいない非常に寂しい霊園もあります。供養されるなら、お参りに来る人が多い霊園の方が気分的にも良いでしょう。Q3: どのような永代供養墓を選ぶのが良いですか?A:現在、様々な形式のお墓がありますので、まずは希望の形式を選択し、次に予算に合うお墓を選びます。個別埋葬、合祀など予算に応じて埋葬形式を選択できますので、ご家族とよく相談された上で決めると良いでしょう。Q4: 納骨の際に、ご住職をお呼びして供養した方が良いですか?A:ご自身の気持ち次第になります。霊園などで納骨する際に、ご住職をお呼びしないで納骨される方も多くおります。Q5: 遠方より近くのお墓を選んだ方が良いですか?A: 金額にもよりますが、将来的なことも考えて近くの霊園等を選ばれた方が良いでしょう。遠方だと年々お参りにいくことも大変になります。もし、将来引越し等を行う可能性がある場合は、骨壺で保管してもらえる永代供養墓を選択しておけば、将来、居住地が変わった場合、お墓の引越し(改葬)も可能になります。8. まとめ「お墓を守る継承者がいない」、「子どもたちにお墓のことで負担をかけたくない」、「独身で亡くなった後のことが心配」――こうした現代の多様なニーズに応えるのが永代供養墓です。永代供養墓は管理の利便性や費用の明確さから多くの人々に支持されており、寺院や霊園でも様々な形式が提供されています。従来の形にとらわれない永代供養墓は、利便性が高く、費用も比較的抑えられるため、現代の社会状況に適した新しいお墓の形といえます。今後も需要がさらに増えることが予想されます。最後に当事務所のご紹介をさせて頂きます。当事務所はお墓の手続きを専門としている行政書士事務所になります。これまで100件以上のお墓じまい等を行わせて頂きました。近年、お墓じまい後に遺骨を埋葬する先として永代供養墓を選ばれる方が多くなっております。お客様の中には、永代供養墓を紹介してほしいと言われる方も多く、当事務所ではNPO法人等が運営する永代供養墓をご紹介させて頂いております。もしお墓の事でお困りのことなどありましたら、当事務所にお気軽にご相談下さい。お墓に関するアドバイスから手続代行まで幅広い範囲でサポートさせて頂きます。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:樹木葬の基礎知識と選び方を分かりやすく解説 »»«« 前の記事:納骨堂とは?選び方から注意点まで解説 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓選び 関連TOP・お墓選び 関連のトップページは、こちらから
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    樹木葬の基礎知識と選び方を分かりやすく解説|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・近年、核家族化や少子高齢化が進む中で、お墓のあり方も多様化しています。従来の「家のお墓」の維持が難しい、承継者がいない、子供に負担をかけたくないといったお悩みから、自然志向の樹木葬を選ぶ方が増えています。当事務所でも、墓じまい後の改葬先として、また生前の準備として樹木葬をご希望される方が多くいらっしゃいます。このページでは、樹木葬とは何かという基本的な知識から、その歴史、種類、選ばれる理由、メリット・デメリット、具体的な選び方、法的位置づけ、よくある質問まで、お墓専門の行政書士が分かりやすく徹底解説いたします。樹木葬をご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。1.樹木葬の歴史樹木葬は、1999年に岩手県の祥雲寺(臨済宗)から生まれました。この樹木葬は、遺骨をそのまま土中に埋葬し、その上に土を被せ低木なヤマツツジ等を植樹する形式で行われいます。ここでのポイントは①骨壺から遺骨を取出し土に直接埋葬する。②樹木を植樹する。になります。遺骨を土に還し、人工構造物を使わずに樹木を墓標とする。環境にも配慮したお墓、これが樹木葬の基本の形式になると思います。上記の形式をもとに、ここから様々な樹木葬の形式が広がっていく事になります。2.樹木葬の種類樹木葬の種類は様々なものがありますが、代表的な形式を挙げて行きたいと思います。(1)シンボル的な樹木(大木)のもとに埋葬する形式シンボル的な樹木のもとにご遺骨を埋葬する形式になります。樹木の根元は芝生で覆われ、個々の区画に分けられています。その一つの区画を購入し、骨壺から遺骨を取出し埋葬(合葬)します。埋葬出来る遺骨数は1体から4体程度になります。契約期間経過後に、場所を移され、他の遺骨と一緒に埋葬される場合とそのまま永代使用できる場合があります。その他、最初から他の遺骨と一緒に埋葬される(合祀)形式もあります。個別の区画を購入するよりも合祀の方が費用は安くなります。(2)個々に低木を植樹し埋葬する形式個々の区画で土を掘り、遺骨を骨壺から取出し埋葬し、遺骨埋葬後に土を被せ低木を植樹する形式です。上記の「1.樹木葬の歴史」で述べた、最初に行われた樹木葬の形式になります。こちらは、個々に植樹する形式ですので、区画単位での購入になります。納骨できる遺骨数、契約期間による他の場所への埋葬等については、上記と同様になります。都心部の樹木葬では、あまり見にない形式であり、地方の方がこの様な形式を採用している樹木葬を見つけやすいと思います。(3)芝墓地+花壇(垣根)形式芝墓地を一区画を個々の区画に区切り、契約した区画に遺骨を納める形式です。芝墓地の周囲を垣根又は花壇等の樹木か囲んでいます。東京近郊で樹木葬といえば、この形式が一番多くなります。又、この様な形式で最初から他の遺骨と一緒に埋葬する合祀形式の樹木葬もあります。本来であれば永代供養墓に近い形式と言えますが、樹木葬は人気が高い為、この様な形式で樹木葬と名付けられたものと考えられます。以上が樹木葬の代表的な形式になりますが、その他霊園等により様々な樹木葬があります。中には、これで樹木葬なのか?と思うようなものもありますので現地を見学を行った上で決められた方が良いかと思います。3.なぜ、樹木葬が選ばれるのか?なぜ今、樹木葬が人気があるのか?考えられるポイントを挙げてみたいと思います。(1)自然なイメージで環境にも良い樹木葬が多くの人に選ばれる理由として、自然との調和が考えられます。樹木葬では無機質な石材を使用せずに、樹木や花が墓標として使われる為、自然環境に優しい埋葬形式であり、環境意識の高い方々から選ばれています。遺骨は、骨壺から取出し直接土に埋葬する形式が取られますので、カロートに骨壺のまま安置されるより自然の一部に還りたいという方から注目されています。又、樹木葬を行う霊園等は、緑豊かな環境が整備されている場合が多く公園のような雰囲気が漂います。その自然環境豊かな空間は、お墓参りに行く方の癒しの空間にもなります。(2)承継者が不要樹木葬は永代供養墓の一種であり、承継者が不要という点が大きな魅力です。一般的な墓地では承継者が維持管理を引き継ぐことになりますが、樹木葬では霊園が供養を引き継ぐことになります。この為、家族等に負担を掛けることなく、永続的に供養をすることができます。特に現代では遠方に住む親族が墓地を管理するは、難しいことが多い為、樹木葬ではその悩みが解消できます。又、子供・家族に負担を掛けない埋葬方法としても人気が高まっています。(3)お墓建立よりも費用が安く済む樹木葬は、従来の墓地と比べ費用を抑えることが出来る為、多くの人にとって魅力的な選択肢といえます。通常のお墓を建立するには、永代使用料、墓石購入費、維持管理費等が掛かります。樹木葬では、墓石が不要で代わりに樹木や花を墓標として使用する為、初期費用を削減することが出来ます。さらに樹木葬の多くは永代供養料が含まれており、維持管理費等の費用も掛からない為、従来の墓地と比べ長期に渡る維持管理コストも削減することができます。後継者に負担を掛けることなく、長い期間にわたり管理が行われるのも樹木葬の特徴といえます。又、樹木葬は、埋葬形式やプランに応じて柔軟な料金設定がされている為、予算に合せた選択が可能です。この様に樹木葬は費用面でも経済的で安心して選べる埋葬方法となっています。4.樹木葬のメリット・デメリット(1)メリット①環境に配慮した埋葬形式従来の墓地のような墓石やコンクリートを使用せず、樹木や花を墓標とする為、事前環境に優しい埋葬形式である。②費用が安く済む墓石の購入が不要で、初期費用や維持管理費が従来のお墓に比べて安価に抑えられる。③承継者が不要樹木葬は基本的には永代供養墓の一種であり、供養は霊園が引き継ぐ為、承継者に負担を掛けずに永続的な供養が可能。④自然の一部に還る遺骨は直接土に埋葬される為、自然の一部に還るという感覚が得られる。⑤柔軟な料金設定個別埋葬・合葬埋葬又は、霊園のプラン等に応じて料金がが柔軟に設定されている為、予算に合せた選択が可能。(2)デメリット①埋葬場所に誓約がある勝手な場所に埋葬することは出来ません。霊園の指定された樹木葬区画に埋葬される為、自由に場所を選べない。②宗教的な制約宗教的な儀式を重視する方には向かない場合がある。③墓標が変化する可能性がある樹木や花が自然環境の影響で変化又は枯れる場合がある。④地域によっては選択肢が少ない樹木葬を行っている霊園が地域によっては少ない場合があり、選択肢が少ない場合がある。⑤景観が伴っていない場合がある区画の僅かな一部に樹木が植えられ、樹木葬としての景観が成立していない場合がある。5.樹木葬の選び方ここでは、樹木葬の選び方について解説させて頂きます。樹木葬をお考えの方は参考にご覧下さい。(1)霊園の選択の流れ①資料請求樹木葬形式の埋葬を希望する場合、最初に樹木葬を行っている霊園から探すことになります。ある程度の地域範囲を決めて、霊園情報を掲載しているサイトから樹木葬を行っている霊園を選択します。次にいくつかの霊園に絞りパンフレット等の資料請求を行います。②霊園の選択パンフレ等の資料が届きましたら、樹木葬区画(面積)、プラン費用など確認し、その中から希望の条件にあう樹木葬を行っている霊園を数候補選び現地漢学を予約しましよう。(1箇所ではなく、数か所の霊園を見学し比較した方が、失敗が少なくなります。)③現地見学現地で実際に埋葬する樹木葬区画を確認します。個別埋葬、合葬埋葬など、どの様に埋葬が行われるのか?確認し、一番希望の条件とあう霊園を選択することになります。④契約現地見学で問題がない場合、霊園との契約を行うことになります。契約を行う際には、施設の規則確認や埋葬日時の予約も行っておきましょう。その他、お供え物の制限等を行っている霊園もありますので、こちらも確認しておきましょう。⑤埋葬埋葬日時を予約して行うことになります。ご供養を行う場合は、ご住職の予定も確認した上で予約を行いましょう。当日は、お花・お酒等の供物、お線香等を用意し、ご遺骨と埋葬許可証、霊園発行の使用許可証を持参して埋葬を行います。(2)樹木葬選びのポイント①管理会社の確認お墓は長期に渡りお参りに行く場所です。管理会社の廃業・倒産が起きた場合は、その後のお墓がどうなるのか?気になるところになります。特に樹木葬は樹木・花を主としたお墓の為、管理が充分でないと樹木が枯れ雑草が生い茂る、荒れ果てたお墓になる可能性があります。樹木葬を選ばれる際は、霊園管理会社の運営状況なども確認しておきましよう。②霊園設備の確認樹木葬を行う霊園を選ぶには、現地見学時に霊園の施設を確認しておきましょう。トイレ、休憩施設、売店など、これらの施設があると、お参りの際に便利です。特にご自身が高齢になった場合、トイレ・休憩施設が備えられていると助かります。又、売店があるとお花、お線香、飲み物など購入出来ますので、事前に用意して持ち込む必要がなくなります。③樹木葬の費用樹木葬の費用は、10万円程度~80万円程度が相場と言えます。他の遺骨を一緒に埋葬する形式(合葬)の方が、区画で購入する樹木葬より安価になります。(合葬の場合は10万円~20万円程度)その他、別途埋葬費用、事務手数料等が発生する場合もありますので、契約する際は事前に見積書を取得して確認しておきましょう。④樹木葬選びの注意点当事務所では、樹木葬を行っている霊園を色々と見てきました。樹木や花が綺麗に整備されている、美しい公園の様な樹木葬もあれば、ほんの一部に樹木が植えら、単なる芝墓地の様なものもありました。樹木葬は人気が高い為、永代代供養墓よりも樹木葬と名付けた方が販売もしやすい為、樹木葬と名付けたと思います。この様に一般の方がイメージする樹木葬とかけ離れたものになっている場合がありますので、写真のみではなく、なるべく数カ所の霊園を現地見学した上で決めて頂いた方が良いかと思います。(一箇所のみの見学で契約し、後日、他の霊園を見たら同様の内容で金額がもっと安くなっている、又は、同様の金額で、契約したり霊園より設備が充実している等の場合、後悔することになります。)6.法的位置づけ樹木葬について明確に定義された法律はありません。お墓に関することは「墓地、埋葬等に関する法律」に定められていますが、墓地や墳墓(お墓)に関する事は定義されていますが、樹木葬については記載されていません。樹木葬もお墓である事から墳墓に該当するものと思われます。又、従来のお墓は永代使用権契約を行い、区画の使用権を得た上で、お墓を建立するものですが、樹木葬の場合、区画で購入するタイプを除き、埋葬した遺骨を管理してもらう管理委託契約になります。この違いは、従来の墓地の建立したお墓は自己所有物になりますが、管理委託の場合は、単に遺骨を管理してもらう契約になりますので、樹木等は墓地管理者の所有物になります。(区画購入の場合、区画内の樹木は自己所有物になります。)7.Q&A樹木葬と永代供養墓の違いはなんですか?樹木葬は、永代供養墓の1つと考えられます。永代供養墓はシンボル的な記念碑等のもとに埋葬を行うお墓ですが、樹木葬は、その代わりに樹木等を植えることになります。どちらが良いかは、個人の好みによるものになります。樹木葬、永代供養墓、散骨は、どれが一番安く済みますか?費用を抑える場合、他の遺骨と一緒に埋葬される合葬形式から選択することになります。又、散骨については、業者委託による散骨になります。この形式で比較すると霊園・散骨業者により異なりますが、それ程の差はでないと思います。樹木葬と散骨のどちらが良いか?悩んでいます。散骨は一度行ってしまうとお参りする事が出来ません。しかし広大な海に遺骨を還したいと思う方には良いかと思います。樹木葬は、遺骨を土中に埋葬し土に還ることになります。但し、契約期間経過後に他の遺骨と一緒に埋葬される場合もあります。遺骨を埋葬しお参りに行かれるか、最初から海に還すのか、どちらが良いかは好みの問題とも言えます。樹木葬を行った後に困ることはありますか?合葬形式の場合、一度行ってしまうと他の遺骨を一緒になってしまう為、お墓の引越し(改葬)は出来なくなります。個別区画の購入の場合は、土質によっては遺骨が土に還り、こちらも改葬が出来ない可能性があります。ですので居住地が変わる場合は、遠保までお参りに来る事になる可能性があります。遺骨はどれくらいで土に還るのですか?土の性質によります。年数が経過した遺骨であっても土中からそのまま出てくる場合もあります。一方、ほぼ土に還った白い粉上の遺骨が出てくる場合もあります。但し、数年の期間で土に還ることは、あまりないと思います。数十年の期間経過後、土の性質により、遺骨が土に還る場合があると言う事になります。ちなみに骨壺に入れた遺骨は水になるという話を聞く事がありますが、これまで多くの墓じまいを行いましたが、水になっている遺骨は見たことはありません。8.将来、樹木葬は どうなるのか?従来のお墓が売れなくなってきており、一般的なお墓は不要と思われる方が増えている為と思われます。但し、お墓は将来に渡り必要なものでもあります。この為、永代供養墓、樹木葬、散骨等を選択される方が多くなっています。樹木葬は、従来のお墓と比べ費用も安く、承継者も不要、維持管理費も掛からないと、伝統的なお墓に拘る方以外は、こちらを選択される方が今後も増えると予想できます。又、永代供養墓より自然なイメージで好感を持たれやすい樹木葬は、販売も好調な霊園等が多く、墓石が売れない今、樹木葬の霊園開発に力を入れている石材店もあります。この様なことから、お客の細かいニーズに対応した樹木葬のプランなどがこれからも増えていくものと考えられます。例えば、広めの個人区画を石材で囲み、中央に植樹する樹木葬や個人区画の一面に花を植える樹木葬など、富裕層をターゲットにした樹木葬も現れるかもしれません。しかし、本来の目的である自然環境との調和に立ち返った樹木葬も忘れないでほしいものです。9.樹木葬の基礎知識と選び方 まとめここまでご覧頂きまして有難うございました。当事務所は、お墓の手続きを専門している行政書士事務所になります。当事務所のお客様の中でも墓じまいから樹木葬を行われる方も多く、これまで様々な霊園の樹木葬を見てきました。綺麗に整備されている霊園は、庭園の様になっており、従来の無機質なお墓が並べられている霊園とは趣が異なり人気がある事も納得と言った感じです。樹木葬は近年人気が高く、非常に多くの事業者や霊園が参入し、様々な形式が提供されています。しかし、中には「これで樹木葬?」と思うようなものや、情報不足で問題が生じるケースも耳にします。広告のパンフレットだけでは判断しにくいことも少なくありません。お墓は高額な買い物であり、簡単に買い替えできるものではありません。ご自身が満足してお墓参りに行ける霊園を選ぶこと、そして将来のこと(ご自身の体調、お墓を継ぐ人がお参りにいくこと)も考えておくこと、この2点が重要です。もし、樹木葬選びで迷う事があれば、当事務所に聞いてみて下さい。特定の霊園等をご紹介する訳ではなく、どういう点を考えてお墓選びをすれば良いか?お墓選びで気を付けることは?など、後悔しない選び方についてアドバイスをさせて頂きます(相談無料です。)。実際に、このような客観的なアドバイスが出来るところは、少ないかと思っております。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから各地の樹木葬(参考)・メモリアルグリーン(神奈川県 横浜市)経営・運営:横浜市|形式:樹木合葬|基本料金:20万円・体・桜葬個別墓苑(鳥取県 西伯郡大山町)経営・運営:正福寺(宗)|形式:樹木合葬|基本料金:20万円・区画 ※夫婦30万円・樹木葬墓苑(鳥取県 西伯郡大山町)経営・運営:正福寺(宗)|形式:植栽個別| 基本料金:30万円・区画 ※夫婦50万円・小牧フォーレスト霊園 桜ケ丘聖苑(長野県 上田町)経営・運営:金窓寺(宗)|形式:植栽個別|基本料金:40万円・区画 ※2体目以降=1体10万円・永遠の里・いずみメモリアル 樹木葬墓地「宙」(東京都 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