・多摩霊園は東京都府中市多磨町に位置し、大正12年に開園された公園墓地になります。海外の森林墓地を参考に作られた日本初の公園墓地であり、面積も都立霊園最大(128ha)の霊園になります。
最大の都立霊園であり、お墓の種類も多く一般埋蔵施設、合葬埋蔵施設、樹林型合葬埋蔵施設、長期収蔵施設など、様々な形式のお墓が揃えられています。
・都立霊園最大の霊園である為、管理事務所から前原町の小金井門まで歩くと約1.5km(20分程度)の道のりになります。電車の場合は、多磨霊園表門からバスに乗り、霊園南七号地、中央二十号地のバス停下車など、園内マップで確認して行かれる事をお勧めします。
この様に非常に大きな霊園ですが、園内にはアカマツの雑木林、サクラ並木もあり、お参りの道中に四季折々の花々や紅葉も楽しむことが出来ます。又、東郷平八郎(元帥)、山本五十六(元帥)、与謝野晶子(歌人)、江戸川乱歩(小説家)、向田邦子(脚本家)など、多くの著名人が埋葬されている霊園でもあります。
・多磨霊園の東側には東京都が運営する3つの広大な公園が隣接しています。
①〔 野川公園 〕
キャンプ場・バーベキュウ場・自然観察園の施設、大芝生広場などもある公園です。園内にはサクラ・イチョウの木々が植えられています。
②〔 武蔵野公園 〕
バーベキュウ場、野球場の施設、芝生広場の、苗圃(びょうほ)などがある公園です。(苗圃とは、苗木を育てる畑の様なものです。)園内にはサクラ・モミジの他、ハナミズキ、ツバキ等の植物も植えられています。
③〔 武蔵野の森公園 〕
調布飛行場が見え、野球場・サッカー場・ラグビー場等のスポーツ施設が充実が充実している公園です。園内にはアカマツ、エノキケヤキ、サクラ等が植えられています。又、正門に付近に、針葉樹(コニファー)シダレヤナギ・ヒマラスギ等が植栽された「花とコニファー園」があります。
①〔 府中の森公園 〕
府中基地跡地に作られた公園です。美しい景観の日本庭園、沢山の樹木が生い茂る武蔵野の森、300m続くサクラ並木、大きな広場など、見どころ満載の公園です。その他、野球場、テニスコート、サッカー、ホッケー場等の施設もあります。(有料)
②〔 府中市美術館 〕
2000年10月に開園された美術館。「生活と美術=美と結びついた暮らしを見直す美術館」をテーマとして、一階は創作室、市民ギャラリー、美術図書室等の施設があり、二階は、江戸時代から現代までの絵画が展示されている常設展示室とテーマにちなんだ作品が展示される企画展示室で構成されています。
● 所在地:〒183-0002
東京都府中市多磨町4-628
TEL:042-365-2079(霊園管理事務所)
・「多摩川線 」多磨駅(西口) ~ 霊園(徒歩10分)
・「JR線」武蔵小金井駅(南口)~京王バス(多磨霊園表門 下車)~ 霊園(徒歩2分)
・「京王線」多磨霊園駅(北口)~京王バス(多磨霊園表門 下車)~ 霊園(徒歩2分)
● 令和6年度の埋蔵施設の募集数・申込数は下記になります。
① 一般埋蔵施設
ⅰ)7.05~7.95㎡:募集10・申込15(1.5倍)〔使用料650万円~733万円程度〕
ⅱ)5.45~5.85㎡:募集20・申込32(1.6倍)〔使用料502万円~539万円程度〕
ⅲ)4.45~4.85㎡:募集5・申込9(1.8倍)〔使用料410万円~447万円程度〕
ⅳ)3.25~4.00㎡:募集65・申込106(1.6倍)〔使用料300万円~369万円程度〕
ⅴ)2.35~3.00㎡:募集40・申込91(2.3倍)〔使用料217万円~277万円程度〕
ⅵ)1.75~2.00㎡:募集160・申込378(2.3倍)〔使用料161万円~184万円程度〕
一般埋蔵施設の募集総数は300に対し申込みは631となり、全体倍率は2.1倍となります。一部都立霊園を除き、全体として小規模な区画で使用料が安い方に人気があると言えます。倍率は1.5~2.3倍となり、他の都立霊園と比べ競争率もそれほど高くなく当選しやすい霊園とも言えます。
多磨霊園の場合は、一定期間、骨壺のまま安置され期間経過後に他のご遺骨と合祀されます。
①遺骨の埋蔵申込
ⅰ)遺骨1体用:募集58・申込259(4.5倍)〔使用料60万円〕
ⅱ)遺骨2体用:募集31・申込135(4.4倍)〔使用料万円〕
②遺骨の埋蔵+生前申込
ⅲ)2体用(遺骨1体+申込者1名):募集50・申込397(4.5倍)〔使用料120万円〕
ⅳ)3体用(遺骨1-2体+申込者等1-2体):募集40・申込330(4.5倍)〔使用料180万円〕
③生前申込
ⅴ)1体用:募集34・申込317(9.3倍)〔使用料60万円〕
ⅵ)2体用:募集82・申込782(9.5倍)〔使用料120万円〕
ⅶ)3体用:募集34・申込325(9.5倍)〔使用料180万円〕
上記埋蔵施設は、いわゆる納骨堂の様な施設と言えますが、一般埋蔵施設(一般的なお墓)と比べ、競争率が4.4倍から9.5倍と高くなっています。近年では、お墓の承継者がいない、子供に迷惑を掛けたくない等の理由で永代供養墓、納骨堂を選択される方が多くなっており、その傾向が、多磨霊園の応募数に反映されているとも言えます。
ちなみに一番競争率が高いのは、生前申込になっており終活の1つとして申込まれた方が多いのではないでしょうか。
骨壺から骨袋に移し共同のカロートに埋葬される形式の施設です。
樹林型合葬墓地:募集640・申込5169(8.1倍)〔1体9万1千円、粉骨状態の場合は3万円〕
樹林型墓地は種類が多い為、全体総数で記載させて頂きました。こちらの形式は一般的には永代供養墓と言われている形式になります。他のご遺骨と最初から合祀される事に抵抗がある方は、合葬埋蔵施設等を選ぶことになります。費用は3種類の中で一番安くなります。
ちなみに同形式では小平霊園(31.2倍)、八柱霊園(1.6倍)と地域によって倍率も大きく異なっております。
①トイレ、②水汲み場、③下げ花置場、④桶・杓置場、⑤授乳室、⑥園内バス停2箇所
大型の霊園である事から、一般墓の募集数は八柱霊園(315)に次ぐ300数となっています。競争率は2.1倍と都立霊園の中では低い方になります。一方、合葬埋蔵施設は人気があり8.1倍と小平霊園(31.2)継ぐ競争率の高さになります。樹林型墓地については、令和6年度に募集されたのは多磨霊園のみとなっています。(3.0倍)
一般的な墓を建立される方は、場所に問題がなければ、競争率もそれほど高くない為、狙い目の都立霊園と言えます。合葬埋蔵施設は人気が高く、抽選に外れる方も多いかと思います。都立霊園の場合、募集が一年に一度になりますので、時間的余裕がない方は、民間の霊園等も検討する必要があります。ちなみに、合葬埋葬施設(樹林型含む)については、民間霊園等の選び方により都立霊園とほぼ同様の金額で選択する事も可能です。
多磨霊園の開門時間は、3月~9月は、8:00~18:30。10月~2月は、8:30~17:30。バス通り車止めは8:30~17:30になります。
みたま堂の開所時間は、3月~9月は、9:00~17:00。10月~2月は、9:00~16:30。
管理事務所・納骨堂の休日は、年末年始の12月29日~1月3日となります。
いわゆる納骨堂の一種であり、多磨霊園では、骨壺のまま地下カロートに20年間安置され、その後、遺骨を骨袋に写し共同埋蔵施設に合祀されます。尚、生前に申込が可能で承継者も不要です。
個人・夫婦・親子・兄弟など併せた申込(2体又は3体まで)も可能ですが、埋蔵予定者に申込者が含まれること、埋蔵予定者が居住要件(都内に3年以上居住)を満たすことなどの条件があります。
一般的には、樹木葬と言われる型式のお墓です。多磨霊園では一体づつ骨袋に移し変え、地下のカロートに納骨します。尚、カロートの底面は土になっている為、ご遺骨はいずれ土に帰ることにまります。
合同埋蔵施設と同様に生前申込も可能で、個人・夫婦・親子(2体又は3体まで)単位で申込可能です。但し、居住要件がありますので、ご注意下さい。
多磨霊園に用意されている、貸出用の車イスは2台となります。お墓の清掃道具の貸出しも行われておりますので、使用を希望される方は、管理事務所にその旨お伝え下さい。
都立霊園の中では、競争率もそれほど高くなく、募集数も多い霊園ですので、当選確率が高いと言えます。都立霊園の中では最大の霊園になり、様々な型式のお墓がありますので、最初に一般墓を建立し、将来的には同霊園内の合同墓に埋葬すると言ったことも考えられます。
都立霊園は、東京都が運営しておりますので、信頼性・安心性が高い霊園と言えます。
都心部から少し距離があります。(新宿から電車で40分~1時間程度)園内も非常に広い為、電車で行かれる方は、徒歩又は、園内を通行するバスを利用することになります。又、バスを利用した場合も園内2か所のバス停から、お墓まで距離がある場合は、10分程度歩くことになります。
良くお聞きすることですが、ご高齢になると足が悪くなる方も多く、広い園内を歩いて行くのは大変になります。ですので、ご自身が高齢になった場合も、お参りに行きやすいか?など考慮した上で決められた方が良いかと思います。
・当事務所は平成21年度開業の行政書士事務所になります。これまでに100件以上の墓じまい・改葬等サポートのご依頼を頂きました。
都立霊園は、申込に居住要件等があり、提出する書類も民営の霊園に比べ多くなります。又、①墓地使用者の変更(名義変更)、②墓地返還(墓じまい)、③改葬(墓じまい→新規墓地に埋葬)等を行う場合には、それぞれ規則で定める手続を行う必要があります。
当事務所では、これまでに多磨霊園のお墓を墓じまいし、民間の永代供養墓への改葬等など、多磨霊園の手続き一式(墓地使用者変更・墓地返還届、改葬許可申請等)を行わせて頂いております。又、都立霊園の手続きのみではなく、数社の石材店からの見積書の取得、改葬先の永代供養墓、散骨等のご紹介、見積書の取得、現地立会い等、墓じまいから納骨まで全てお任せ頂く事も可能です。
もし、多磨霊園の手続きでお困りでしたら、お墓の手続きに詳しい専門の行政書士にお問合せ下さい。
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