お墓の選びの基礎知識とポイント!解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
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行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

お墓選びの基礎知識とポイント!

洋型のお墓「お墓を建てる。」と言う事は、人生で何度も行うことではありません。従ってどの様に進めて行くか?わかない事が多いかと思います。

 

ここでは、契約はいつすれば良いか?墓地の種類と特徴、お墓を選ぶ時のポイントなど解説させて頂きます。

 

お墓選びの参考にご覧ください。

 

 

1. お墓の契約(購入)は、いつすれば良いか?

墓じまいを悩む女性
節税対策として、ご自身のお墓を 生前に契約される方もおりますが、一般的には、ご家族等が亡くなってから、お墓をどうするか?考えられる方が多いかと思います。

 

いつまでに埋葬しなければいけないと言う法律は特にありませんが、一般的には、「四十九日」、「一周忌」、遅くとも「三周忌」までに埋葬ということになります。

 

墓じまいを行う場合には、埋葬されている ご遺骨を 改葬することになりますので、墓じまい当日までに、新たな埋葬先を確保しておくことになります。(例外として、寺院等に 遺骨を一時預かって頂くケースもあります。)

2. 墓地の種類

墓地の種類として(1)寺院墓地、(2)民間主体の霊園、(3)自治体の運営する霊園があります。

(1)寺院墓地

寺院墓地に建てる場合は、、その寺院の檀家になることが前提になりますので、「行事」や「お布施」等、確認しておく必要ががあります。又、檀家として、気持ち良くお付き合いするには、ご住職の人柄も重要な要素になりますので、長くお付き合い出来るかどうか?一度お会いして、良く検討された方が良いかと思います。

 

寺院に お墓を建てるメリットとしては、「境内のお墓が清潔に保たれている。」、「法要等を本堂で行ってもらえる。」、「手厚く供養してもらえる。」などが有ります。

(2)霊園墓地

財団・社団法人、宗教法人から委託による、「民間の法人等が運営する霊園」になります。費用や契約内容等が明確にされておりますので、契約に際しての安心感があります。

 

ちらし広告やインターネット広告などの多くは、霊園墓地の広告なります。多くの霊園がある為、ご希望に沿った霊園を選択することも可能です。但し、「石材店が限定」されていることが多く、他社の石材店から お墓を購入出来ないケースがほとんどになります。その様な場合、お墓の値段が相場と比べてどうなのか?わかりずらい面があります。

 

従って、霊園墓地と契約する場合、運営する霊園・石材店の「会社概要」や「評判」など、ご自身で確認しておく必要があります。

(3)公営墓地

安心感があり、費用も他の霊園と比べ安く抑えられております。

 

宗教宗派も問われず、石材店の指定もありませんので、自由度が高い霊園と言えます。但し、公営墓地は、時期ごとに抽選制になっているケースが多く、人気のある場所では、競争率が高く中々当選しないという場合があります。

 

応募には、①自治体の住民であること、②遺骨があること、③契約後〇年以内に お墓を建てる。など、様々条件があります。

3. お墓を選ぶ時のポイント

説明する行政書士お墓を建てる場合には、下記のポイントを考慮して墓地を選択する事が、後々の後悔に繋がらないことになります。

 

お墓を建てるには高額な費用が掛かりますので、慎重に選んで下さい。

(1)費用

1)墓石費用

墓地
墓石の費用には、「墓石本体」、「外柵」、「工事費」の3つが含まれることになります。墓石の材質や量により金額が大きく異なります。数十万円~数千万円以上まで選択が可能です。

 

比較的多い額としては、百万円以上~三百万円未満程度になります。墓石の費用は、相場がわかりずらい面がありますので、出来れば数社から見積書を取られたほうが良いかと思います。

2)永代使用料

お墓を建てる際に必ず必要になるのが、墓石費用とともに「永代使用料」になります。永代使用権とも言いますが、土地の権利を購入する訳ではなく、あくまでも使用する権利を得ることになります。

 

寺院・霊園により使用料が異なりますが、一般的な比較をすると、公営墓地が一番安く、次に民間霊園、寺院墓地と高額になります。又、お墓を建てる場所によって使用料の相場に違いがあり、都心の人気のある墓地では、公営墓地でも一千万円以上する場合もあります。

3)管理費

お墓を建てた後に、毎年発生するのが、「維持管理費」になります。数千円~数万円程度まで様々です。相場として数千円~1万数千円程度になります。

 

近年では、管理費等を負担に感じられて「墓じまい」をするケースや お子様に維持管理で迷惑を掛けたくない。という思いで「墓じまい」をされる方が多くおります。ですので、お墓を建てる費用ばかりでなく、継続する維持管理費も含めて、お墓を決める必要があります。

4)お布施

納骨する際には、開眼供養又は納骨供養を行います。お布施の相場としては、3万円~5万円程度になります。

 

寺院・霊園により、お布施の額が決められている場合もありますので、事前に確認した方が良いかと思います。その他、石材店や霊園により納骨費用として、数万円掛かる場合がありますので、こちらも確認しておきましょう。

(2)場所(立地)

お墓を選ぶ時に注意にしなればいけない事は、お参りに行きやすいかどうか?になります。

 

「ゴミゴミした都会よりも自然豊かな生まれ故郷に。」など考えられる方もおります。ご自身が若いうちは、遠方の お墓に お参りに行くのも それ程苦痛には なりませんが、ご自身が、高齢になった場合、遠方に お参りに行く事は、大変な労力が掛かります。

 

後々、遠方の お墓を改葬して、ご自宅近くの霊園等に移される方も多くおります。

 

又、「公共機関が不便でも 自動車でお参りに行くので良い。」とお考えの方も おりますが、ご自身が高齢になり、自動車の運転を止めた場合には、公共機関を利用して お参りに行く事になります。

 

ですので、ご自身が高齢になっても お参りに行きやすいか?将来的に お墓を継ぐ子供ことも考えて場所を決める必要があります。

(3)宗旨・宗派

お坊さん
寺院墓地に お墓を建てる場合は、檀家になる事が前提になりますので、ご自身の宗旨・宗派でない場合は、「改宗」をすることになります。「改宗」に抵抗がある場合は「ご自身の宗旨・宗派にあった寺院墓地」、「宗派を問わない民間霊園」、「公共墓地」から選択することになります。

 

ちなみに寺院墓地においても「永代供養墓」については、宗旨・宗派を問わない場合が多くありますので、寺院の永代供養墓をお考えの場合は事前に確認しておきましょう。

(4)環境

墓地の「日当たり」、「水はけ」など お墓を建てる場所の確認をしておきましょう。出来れば、墓地の「地盤状況」も石材店等に確認しておきましょう。

 

その他、お墓のカロート内に「湿気で水が溜まるかどうか?」も併せて確認し、もし、溜まる場合は、骨壺を針金などで固定しておかないと、カロートに水が溜まり、骨壺が倒れて遺骨が出てしまう場合があります。

(5)管理

墓地施設内の清掃など、管理が行き届いているか?確認しておきましょう。

 

管理者がいない霊園等の場合、あまり管理が行き届かず、清潔とは言えない状況の霊園もあります。どの様な管理が行われているのか?

 

契約前に一度聞いておいた方が良いかと思います。

(6)設備

「トイレ、休憩所、お線香・お花が置いてある売店」などの設備があると、お墓参りの時に便利ではないでしょうか?又、トイレや休憩所などの設備が清潔に管理されているか? 実際に見て確認しておきましょう。

 

その他、自動車で、お参りに行く方は、駐車場の有無についても確認しておきましょう。

4. 墓地使用規則(使用規定)

説明する女性
契約前に、「墓地使用規則」を必ず確認しておきましょう。どの様な規則・制限があるか?細かい内容まで確認し、不明点があれば、管理者等に 遠慮なく質問をしましょう。

 

主に確認しておきたい点について下記に記載いたします。

(1)宗旨・宗派の制限は あるか?

「寺院墓地」の場合は宗旨・宗派の制限があります。改宗に抵抗が有る場合は、ご自身にあった 寺院を選択する必要があります。

 

「民間霊園」は、宗派等を問われない場合がほとんど言えます。「公営墓地」は、宗派等は問われません。「寺院墓地」では、ご自身・お子様(承継者)の宗派を考慮して決められた方が良いかと思います。

(2)納骨する遺骨の有無

「公営墓地」の場合、応募には様々な条件があります。ご遺骨が無いと申込みができない場合が多く、事前に「公営墓地」の管理者に確認しておく必要があります。

(3)指定石材店の有無

「民間霊園」の場合、指定石材店から墓石を購入するケースがほとんどになります。契約をする前に、指定石材店の会社概要や評判を確認しておきましょう。

 

「寺院墓地」の場合、指定石材店が有る場合と無い場合があります。有る場合は、民間霊園と同様に石材店の情報を確認しておきましょう。無い場合は、ご自身で石材店の選択が可能ですので、数社から見積書を取ることも可能です。

 

もし、石材店に心当たりがない場合は、寺院から石材店を 紹介してもらう方法もあります。数社あれば、それぞれ紹介して頂き、見積書を取得するとともに、石材店の対応等も確認しておきましょう。

(4)墓石の建立時期

「民間霊園」や「公営墓地」の場合、契約後、数ヶ月以内に お墓を建てなければいけない規則があるケースがあります。

 

使用規則を良く確認し、建立時期に制限がある場合は、ご自身の計画と併せて契約する必要があります。

(5)維持管理費

「維持管理費」は、毎月幾ら支払うのか?支払方法は?使用規則にて確認しておきましょう。

 

※数年分の維持管理費が、先払いになっている場合もあります。

(6)その他

「墓地使用権の取り消し」、「承継者の変更」、「住所変更時の連絡」等、どの様な条件や義務があるか、詳細に確認しておく必要があります。

 

「民間霊園」や「公営墓地」の場合には、使用規則が きちんと定められておりますが、寺院墓地の場合、その様な規則が用意されていない。又は、簡易な内容になっており、細かい条件が 掛かれていない場合があります。(その様な場合は、ご住職にご確認下さい。)

5. まとめ

パソコンを打つ行政書士
「お墓を建てる。」と言う事は、人生で一度あるか?ないか?の問題です。どの様に進めて良いか?わかなくて当然と言えます。

 

広告に出ている霊園や石材店に問い合わせた場合、当然に、そこの霊園との契約や石材店からの墓石購入を進められることになります。墓石の購入費用や永代使用料など相場がわかりずらいこともあり、金銭面の不安もあるかと思います。

 

当事務所では、第三者的立場として少しでも お墓の購入に役立てればと言う思いで、記事を掲載させて頂きました。もし、ご不明点等がありましたら、お気軽に当事務所までご相談下さい。

 

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