【公式】改葬・墓じまい専門|お墓の手続き相談・代行|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区

検索結果

「 寺院 」の検索結果
  • 住職への話し方
    墓じまいする際のご住職への話し方について解説|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・「お墓が遠方で管理が難しい」「子供に負担をかけたくない」「承継者がいない」…様々な理由から「墓じまい」を考え始めた方が、次に直面する不安の一つに「寺院のご住職に、この話をどう切り出せば良いのだろう?」という戸惑いがあるかと思います。高額な費用を請求されたり、反対されたりするのではないか、と心配される方も少なくありません。このような不安を少しでも和らげ、ご住職との話し合いを円満かつスムーズに進めるためには、事前の準備と、何よりもご住職にどのような話し方をすれば良いかを知っておくことが非常に大切です。今回は、墓じまいの際に、ご住職と話す際の具体的な言葉遣いや態度、会話の進め方、誠意ある伝え方に焦点を当てて、より詳しく、実践的に解説いたします。1.不安に感じる点と心構え・ご住職に墓じまいについてお話する際、多くの方が「離檀料」やそれに伴う費用について不安を感じられるかと思います。「一体いくら包めば良いのだろう?」「高額な金額を請求されないだろうか?」といった金銭的な心配は尽きないものです。離檀料は寺院によって金額が異なり、決まった相場というものがなく、提示された金額に戸惑う方もおります。実際に、比較的高額な金額を伝えられるケースがないわけではなく、法的には支払い義務がないと考えられる一方で、それが原因でトラブルになる可能性もゼロではありません。これらの費用や、もしかしたら反対されるかもしれないという寺院の対応について考え始めると、不安ばかりが募ることもあるかもしれません。しかし、不安ばかり抱えていても状況は変わりません。まずは誠意をもって相談の場を持ち、どのような話になるのか、どのような選択肢があるのかを確認することが大切です。多くのご住職は、檀家さんの状況を理解しようと努めてくださいます。離檀料の詳しい考え方や、高額な請求をされた場合の具体的な対処法については、こちらの記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?で詳しく解説していますのでご参照ください。また、閉眼供養のお布施についてもいくら渡せば良いか迷うことがありますが、お布施の目安や渡し方については、こちらの記事:墓じまいのお布施は幾ら?いつ渡す?封筒の書き方で詳しく解説しています。2.話すための事前準備ご住職との話し合いを円滑に進めるためには、事前の準備が非常に重要になります。なぜなら、 準備なく一方的に話を切り出したり、失礼な態度をとったりすることは、ご住職のお気持ちを害し、その後の手続きがスムーズに進まなくなる原因にもなりかねないからです。(1) 墓じまいをしたい理由を明確に整理するまずは、「なぜ今、墓じまいを行いたいのか」という理由を、ご住職に分かりやすく、そして誠実に説明できるよう具体的に整理しておきましょう。複数の理由がある場合は、最も重要な理由を軸に組み立てることが大切です。理由を整理する際のポイントは以下の通りです。正直であること墓じまいの理由を曖昧にせず、具体的な状況(例: 「子供が遠方に住んでおり、後を継ぐのが難しい」「私の代で承継する者がいなくなるため、このままでは無縁になってしまう」)を伝えましょう。前向きな意図を伝えるご先祖様や将来の家族への思い(例: 「ご先祖様が無縁仏になるのは避けたい」「子供に管理の負担をかけたくない」)といった、前向きな理由を強調すると理解を得やすくなります。寺院への感謝を前提とする今までお墓を守っていただいたことへの感謝の気持ちを根底に持つことが大切です。この気持ちを伝えることで、より丁寧で誠意ある姿勢を示すことができます。一方で、避けるべき理由の伝え方もあります一方的な不満「お寺の管理費が高いから」、「付き合いがないから」といった、寺院や費用への不満だけを前面に出すのは避けましょう。曖昧な表現「なんとなく大変だから」「もういいかなと思って」といった、具体的な理由を伝えないのは、ご住職に真意が伝わりにくくなります。(2) 感謝の気持ちを伝える準備をする長年にわたり、お墓を守っていただき、ご先祖様をご供養いただいたことへの感謝の気持ちは、必ず言葉にして伝えましょう。話し合いの冒頭や適切なタイミングで感謝を伝えることで、丁寧で誠意ある姿勢を示すことができます。具体的な感謝のエピソード(例: 「〇〇の際には大変お世話になりました」)などを交えると、より気持ちが伝わります。(3) 誰が、お墓の使用者・祭祀承継者か?確認しておくご自身がお墓の使用者(契約者)であり、かつ祭祀承継者であるか確認しておきましょう。お墓じまいは、お墓の使用者(祭祀承継者)の方が進めることになります。使用者以外の方が使用者の許可なく勝手に墓じまいを進めることは出来ません。もし祭祀承継者について疑問がある場合は、事前に確認しておくことをお勧めします。ちなみに、誰が墓じまいの費用を負担するのか、祭祀承継者については、こちらの記事:墓じまいの費用は誰が負担するのか?で詳しく解説しています。3. 具体的な話し方・伝え方いよいよご住職とお話する際に、具体的にどのような言葉遣いや態度を心がければ、円満な話し合いを進めることができるのか、具体的なシーン別に見ていきましょう。(1) 話を切り出す際の「第一声」は丁寧に最初の言葉は、ご住職に与える第一印象を大きく左右します。丁寧さと、一方的な通告ではなく「相談したい」という姿勢を示すことが非常に重要になります。推奨フレーズ電話でアポイントを取る場合「ご住職様、〇〇家△△(氏名)と申します。お忙しいところ大変恐縮なのですが、実はお墓の件でご相談させて頂きたいことがございまして、つきましては、お時間を頂戴できますでしょうか。」対面で話し始める場合「ご住職様、本日はお時間を頂きありがとうございます。〇〇家△△(氏名)と申します。この度、お墓の件でご相談させて頂きたく参りました。」避けるべきフレーズ「墓じまいしますから。」(一方的な通告であり、相談ではない)「遺骨を引き取りたいのですが。」(唐突であり、目的が伝わりにくい)横柄な態度やタメ口は、言うまでもなく避けるべきです。(2) 墓じまいを検討している具体的な理由を伝える次に、事前に整理した理由を、正直に、しかし丁寧な言葉遣いで説明します。声のトーンは落ち着いて、感情的にならないように注意しましょう。推奨フレーズ・「実は、私の代で後を見てくれる者がおりませんで(または、子供たちが遠方におり)、将来このお墓が無縁になってしまうのではと案じております。ご先祖様が無縁になるのは忍びなく、私が元気なうちに整理をしておきたいと考え始めました。」・「私どもも高齢になり、遠方にございますこちらのお墓になかなかお参りに来ることが難しくなってまいりました。子供に負担をかけることも考え、これを機に自宅近くへの改葬を検討しております。」・「子供たちには、将来お墓の維持管理や費用の負担をかけたくございませんで、元気なうちに私自身でお墓の整理を済ませておきたいと考えております。」避けるべき理由の伝え方・寺院の維持費や寄付への直接的な不満(例: 「管理費が高いのでもう無理です」といった、寺院経営に関する批判)・他の墓地との単純比較(例: 「別の霊園の方が安いのでそちらに移りたい」といった、寺院を値踏みするような発言)(3) 今までお世話になった感謝を伝える理由を伝えた後に、長年にわたりお世話になった感謝の気持ちを丁寧に述べましょう。推奨フレーズ・「長年にわたり、〇〇家のご先祖様を手厚くご供養いただき、また、お墓をお守りいただきましたこと、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。」・「△△の際には大変お世話になりました。その節は本当に助かりました。」(具体的なエピソードを交えることで、より気持ちが伝わります)(4) 「ご相談させて頂きたい」という姿勢を明確に示すご自身の状況と理由を説明したら、一方的に決定したことを報告するのではなく、あくまで「相談させてください」という謙虚な姿勢を示すことが、円満な話し合いには不可欠です。ご住職のお考えや、手続きの進め方についてご意見・ご教示を仰ぎたいという姿勢を示しましょう。推奨フレーズ・「このような状況なのですが、墓じまいについて、ご住職はどのようにお考えになりますでしょうか。何か良いお知恵はございますでしょうか。」・「お墓じまいをさせて頂く場合、具体的にどのような手順で進めればよろしいか、また寺院として何かご要望や取り決めなどございますでしょうか、ご教示いただけますでしょうか。」・「改葬先として〇〇(例: 永代供養墓)などを検討しているのですが、このような方向性でよろしいでしょうか。」(検討状況を伝えることで、具体的な話に進みやすくなります)(5) 費用について尋ねる際の丁寧な言葉遣い離檀料やお布施について確認したい場合も、失礼にならないよう丁寧な言葉を選びましょう。この話題はデリケートですので、タイミングを見計らうことも大切です。推奨フレーズ・「大変恐縮なのですが、今後の手続きを進めさせて頂く際に、お布施やお寺様にお納めする費用について、どのようになりますでしょうか、ご教示いただけますでしょうか。」・「もし差し支えなければ、目安としておいくらほどお納めすればよろしいか、お伺いしてもよろしいでしょうか。」・高額な金額を提示された場合(交渉の第一歩として)「大変申し訳ございませんが、正直申し上げまして、私どもの現在の経済状況では、その金額をご用意するのが難しい状況です。実は〇〇(例: 年金生活である、他に扶養家族がいる、大きな病気をしたなど)といった理由から、〇〇円ほどであれば何とかご用意できるかと考えているのですが、この範囲でお納めすることは難しいでしょうか。」(正直に状況を伝え、可能な範囲を示すことが重要です。感情的にならないように注意しましょう。)避けるべきフレーズ・「離檀料はいくらですか?」「お布施はいくら払えばいいんですか?」(尋ね方が単刀直入すぎる、失礼に当たる可能性が高い)・「インターネットには〇〇円くらいって書いてありましたけど?」(相場観を持ち出して値切るような姿勢と捉えられかねない)(6) 会話中の態度と、予期せぬ反応への心構え実際に話している間の態度も重要です。傾聴の姿勢ご住職のお話をさえぎらず、最後までしっかりと耳を傾けましょう。相槌を打ったり、頷いたりするなど、熱心に聞いている姿勢を示すことも重要です。これにより、ご住職も安心して話してくださいます。落ち着きを保つもしかしたら、想定外の反応(改葬に反対される、厳しい口調になる、高額な離檀料を求められるなど)があるかもしれません。そのような場合でも、その場で感情的になったり、言い争いになったりするのは絶対に避けましょう。事態が悪化し、その後の手続きがさらに困難になる可能性が高いです。一度持ち帰る勇気その場で結論が出せない場合や、ご住職からの話に納得がいかない場合、あるいは冷静に判断できないと感じた場合は、無理にその場で答えを出そうとせず、「一度持ち帰って家族と相談させてください」「いただいたお話について、改めて検討させていただけますでしょうか」「後日改めてご連絡(または改めてお伺い)させて頂けますでしょうか」といった形で、その場での即答を避け、検討する時間を持つことが大切です。なお、ご自身で直接お話することが難しい場合や、様々な理由でご住職に会いたくないと感じる場合の代替手段(手紙、家族代行、専門家への依頼など)については、こちらの記事:墓じまい で住職に会いたくない!どうすれば良いか?で詳しく解説していますので、こちらも参考にしてください。また、寺院との間で不要な揉め事を避け、円満に墓じまいを進めるための全体的な心構えや戦略、万が一のトラブル対応(弁護士への相談なども含む)については、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイントで詳しく解説していますので併せてご参照ください。4.墓じまいする際の話し方 まとめ墓じまいをご住職にお伝えする際は、手続きそのものよりも、**どのように「話すか」**が、その後の進行を左右する非常に重要な鍵となります。最も大切なのは、誠実さと丁寧さを尽くし、一方的な通知ではなく「相談させてください」という謙虚な姿勢で話を切り出すことです。長年にわたりお墓をお守りいただいたことへの心からの感謝を伝え、墓じまいを検討する具体的な理由を正直にお話ししましょう。会話中はご住職のお話にも真摯に耳を傾け、感情的にならず常に冷静な対応を心がけることが大切です。この記事で解説した具体的な言葉遣いや態度、会話の進め方を参考に、ご住職との話し合いに臨むことで、相互理解が進み、墓じまいを円満かつスムーズに進めることができる可能性が高まります。墓じまいする際の話し方(追記)この記事を作成してから15年以上が経ち、その間多くの方の墓じまいのご相談・お手伝い、そして様々なご住職とお会いしてまいりました。その経験から改めて言えるのは、結局のところ、墓じまいをされる方からの丁寧な説明と、状況に応じた礼節をわきまえた対応が、円満な解決のために最も重要であるということです。インターネット上の情報だけを鵜呑みにした一方的な通告や、強硬な姿勢は、ご住職のお気持ちを害し、無用な摩擦を生む可能性が高いです。まずは「相談」という姿勢で誠意をもって臨むことが、ご住職との間で信頼関係を築きながら手続きを進めるための最も有効な「話し方」のポイントだと確信しています。誠意は必ず伝わるはずです。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:改葬先の選び方と注意点について »»«« 前の記事:墓じまいで注意する点について ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
    Read More
  • お寺
    墓じまいで住職に会いたくない!どうすれば良いか?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいを考え始めたものの、「寺院のご住職に直接会って話すことに抵抗がある」「できれば会わずに手続きを進めたい」と感じている方は少なくありません。様々な理由から、ご住職との対面に対して不安やためらいを感じている方もいるかと思います。しかし、墓じまいを進めるためには、寺院とのコミュニケーションは避けて通れません。では、もしご住職に直接会いたくない場合、どのように進めて行けば良いのでしょうか?この記事では、なぜ墓じまいを検討する際に住職に会いたくないと感じる方がいるのか、そして、ご住職に直接会わずに意向を伝えるための具体的な代替手段とその際の注意点について、分かりやすく解説します。1.ご住職に直接会いたくないと感じる主な理由お客様からお話をお聞きしていると、墓じまいをご検討される際に、ご住職に会うことに抵抗を感じる理由として、以下のような話を伺うことがあります。普段からの付き合いがない、関係性が希薄お盆やお彼岸、法事などで年に一度会うか会わないか程度で、個人的な関係性がほとんどないため、改めて重要な話をする場を持つことに気まずさや戸惑いを感じる。ご住職の態度や性格への苦手意識以前のやり取りで無愛想だと感じた、話を聞いてくれなさそう、威圧感があるなど、ご住職の性格や態度からくる苦手意識があり、対面で話すことに気が引ける。金銭的なことばかり話されるというイメージや経験過去にお布施や寄付の話題が多く、今回墓じまいの話を切り出したら、高額な費用(特に離檀料)を請求されるのではないかという不安が強く、お金に関するデリケートな話をするために対面を避けたい。離檀料に関する詳しい考え方や、高額な請求をされた場合の具体的な対処法については、こちらの記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?で詳しく解説していますのでご参照ください。緊張してうまく話せない、反論できない不安ご住職を前にすると緊張してしまい、伝えたいことを正確に話せないのではないか、あるいは想定外の反応をされた場合に適切に返答したり、自分の意見を伝えたりすることができないのではないか、という不安。このように、単に面倒だという理由だけでなく、過去の経験や関係性、あるいは具体的な不安(特に費用面)から、ご住職との直接的な対面を避けたいと感じている方が多くいらっしゃいます。ポイント墓じまいそのものの理由(遠方、承継者不在など)と、ご住職に会いたくない理由は異なります。この記事では、後者の「会いたくない理由」に焦点を当てています。墓じまいをご検討される具体的な理由については、こちらの記事:改葬する理由と最初に行う事で詳しく解説していますので併せてご参照ください。2.直接会わずに意向を伝える具体的な方法(代替手段)ご住職に直接会うことに抵抗がある場合でも、墓じまいの意向や相談があることを伝えるための、いくつかの代替手段があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、ご自身の状況や寺院との関係性に応じて検討することが重要です。(1) 手紙で丁寧に伝えるご自身の気持ちを落ち着いて整理し、感情的にならずに伝える方法として、手紙は有効な手段の一つです。特に、直接話すのが苦手な方や、緊張してうまく説明できるか不安がある方にとって、冷静に、そして正確に意向を伝えることができます。①手紙に含めるべき内容冒頭の挨拶と感謝長年にわたりお世話になっていることへの感謝の気持ちを丁寧に述べます。「〇〇家△△(氏名)と申します。日頃より、先祖代々のお墓をお守りいただき、心より感謝申し上げます。」といった丁寧な言葉遣いを心がけましょう。墓じまいを検討している理由なぜ墓じまいを考え始めたのか、具体的な理由を誠実に伝えます。「高齢になり、遠方のお墓参りが難しくなってきたため」「私の代で承継する者がいなくなるため、無縁になるのを避けるため」など、前向きでやむを得ない理由を中心に述べましょう。今後のご相談のお願い一方的な通知ではなく、あくまで「ご相談したい」という姿勢を示します。「つきましては、今後のことについてご相談させて頂きたく、一度お時間を頂戴できますでしょうか。」といった形で、話し合いの場を持ちたい意向を伝えます。②手紙を送るタイミング墓じまいを本格的に検討し始め、最初の相談をしたいと考えた初期段階が良いでしょう。寺院のお盆やお彼岸といった忙しい時期を避ける配慮も大切です。③送った後の対応手紙が寺院に届いたか確認のため、数日後に電話で連絡してみるのが丁寧です。「先日、お墓に関するご相談のお手紙をお送りさせて頂いた〇〇家の△△ですが、お手元に届きましたでしょうか。」と尋ね、手紙を読まれた上でのご住職の反応や、今後の相談の機会について話を進めます。④メリット・デメリットメリットご自身のペースで落ち着いて意向を伝えられる、感情的にならずに済む、事前に内容を推敲できる。デメリット気持ちが十分に伝わらない可能性、一方的と捉えられるリスク、返信が来ない場合がある。(2) 家族・親族に代わりに会ってもらう(代行)ご自身がどうしても会いたくない場合や、遠方に住んでいるなどで訪問が難しい場合に、信頼できる家族や親族に代わりに寺院と話してもらう方法です。寺院と家族・親族の間に関係性がある場合などに検討しやすいでしょう。誰に依頼するか寺院との関係性が深い家族、あるいは墓じまいに最も関わる親族(例:祭祀承継者となる人、子供など)が適任でしょう。依頼する際は、墓じまいを検討している理由や、ご住職に伝えたいことなどをしっかりと共有しておくことが重要です。寺院への伝え方寺院へ連絡する際に、「体調が優れないため」「遠方に住んでいるため」など、本人が直接伺えない理由を丁寧に伝え、「代わりに〇〇(氏名・続柄)が伺ってもよろしいでしょうか」と許可を得ます。家族が話す際の注意点本人からしっかりと情報や意向を聞いておく、寺院への敬意を忘れない、その場で即答できないことは「一度本人に確認します」と持ち帰る、といった点を心がける必要があります。メリット・デメリットメリット本人の精神的な負担を軽減できる、家族間の連携を深めるきっかけになる、寺院との既存の関係性を活用できる場合がある。デメリット依頼された家族に負担がかかる、本人と家族の間や、家族と寺院の間で意思疎通の誤りが生じるリスク、家族だけで対応しきれない難しい問題が発生する可能性がある。(3) 専門家(弁護士など)に依頼する(代行・サポート)ご自身や家族・親族による対応が難しい場合や、寺院との間に複雑な事情がある場合などに、専門家(弁護士など)にサポートを依頼する方法です。「会いたくない」という理由が強い場合や、冷静な第三者に入って欲しい場合に特に有効です。専門家が対応できる範囲行政書士:墓じまいに必要な改葬許可申請の手続き代行、寺院との連絡調整のサポート(日程調整、必要書類の確認など)、手続きに関する様々なサポートが可能です。ただし、行政書士は寺院との代理交渉権(離檀料の減額交渉など)は出来ません。弁護士:寺院との間の代理交渉(離檀料、修繕費、境内整備費など)、法的なトラブルが発生した場合の対応(訴訟対応など)が可能です。「会いたくない」理由が、寺院との間に既にある金銭的トラブルや法的な紛争が背景にある場合は、弁護士に依頼する必要があります。どのような場合に有効かご住職に会いたくない理由が非常に強い、寺院との間に既にある程度の摩擦がある、手続きが複雑で自身での対応が難しい、遠方で訪問が困難、冷静な第三者の視点からアドバイスやサポートが欲しい、といった場合に専門家への依頼が有効です。メリット・デメリットメリットプロの知識・経験に基づいた適切な対応が期待できる、ご自身や家族の負担を大幅に軽減できる、冷静な第三者が入ることでスムーズに進む場合がある、法的なトラブル対応が可能になる(弁護士の場合)。デメリット専門家への費用が発生する、専門家によって対応範囲や費用が異なる。専門家選びの注意点墓じまいや改葬に関する実績が豊富か、費用の説明が明確か、相談しやすいか、などを確認して選びましょう。専門家(行政書士や弁護士など)の詳しい選び方や依頼できる範囲については、こちらの記事:お墓の改葬(引越し)は、どこに頼めば良いか?選び方は?で詳しく解説しています。法的な問題に関する注意点石材店などの業者が「離檀交渉を代行します」などと謳っている場合がありますが、代理交渉は弁護士法に抵触する可能性が高い違法行為です。手続きのサポートと代理交渉は全く異なりますので、専門家を選ぶ際は注意が必要です。離檀料に関する交渉や法的なトラブルについては、こちらの記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか?(交渉に関する部分)や こちらの記事:墓じまいのトラブル例をまとめて解説。で詳しく解説していますのでご参照ください。3.各代替手段の比較ポイントここまでご紹介した「手紙」「家族・親族」「専門家」という代替手段には、それぞれ異なる特徴があります。ご自身の状況に合わせて最適な方法を選ぶための比較ポイントをまとめました。手紙で伝える方法の比較ポイントメリット自分のペースで落ち着いて内容を考えられる感情的にならずに済む事前に内容をじっくり考えて確認・修正できるデメリット気持ちや微妙なニュアンスが伝わりにくく、冷たい印象を与えかねない一方的な連絡と捉えられ、誤解や反発を招くリスクがある返信が来ない場合、次のアクションに進めないこの様な人におすすめ: 話すのが苦手、緊張しやすい、じっくり言葉を選びたい、できるだけ費用を抑えたい方家族・親族に代わりに会ってもらう方法の比較ポイントメリット本人の精神的な負担を軽減できる寺院との既存の関係性を活用できる場合がある本人では伝えにくい事情を、家族であれば伝えやすい場合があるデメリット依頼された家族に精神的・物理的な負担がかかる本人と家族の間、または家族と寺院の間で意思疎通の誤りが生じるリスク家族だけで対応しきれない難しい問題に発展する可能性があるこの様な人におすすめ:協力的な家族がいる、家族と寺院の間に関係性がある、本人がどうしても会えない・話せない理由がある方専門家(行政書士)に依頼する場合の比較ポイントメリットプロの知識・経験に基づいた適切な対応が期待できるご自身や家族の負担を大幅に軽減できる冷静な第三者が入ることでスムーズに進む場合があるデメリット専門家への費用が発生する専門家によって対応範囲や費用が異なる費用の目安: 各事務所の料金体系によるこの様な人におすすめ:遠方または、ご自身で手続きを行うことが困難な方専門家(弁護士)に依頼する場合の比較ポイントメリット法的な代理交渉が可能法的なトラブルに発展した場合に対応できるご自身や家族の負担を大幅に軽減できるデメリット他の手段に比べ費用が高め法的な手続きという印象が強くなるこの様な人におすすめ:既に寺院とトラブルになっている、高額な離檀料を請求されている、法的な交渉が必要な方4.直接会わない場合でも「誠意」を伝える重要性ご住職に直接会わずに墓じまいの意向を伝える手段を選んだとしても、長年にわたりご先祖様やご自身のお墓をお守り頂いたことへの感謝と、墓じまいを検討する理由に対する「誠意」を伝えることは非常に重要です。一方的な連絡や失礼な態度は、不要な誤解や反発を生み、その後の手続きを滞らせる原因となります。手紙の文面、家族からの言葉、専門家からの説明、いずれの手段を用いたとしても、寺院への敬意を忘れず、誠実な姿勢を示すことが、円満な解決に向けた鍵となります。ご住職も、その背景にある事情や気持ちを理解しようとして下さるはずです。寺院との間で不要な揉め事を避け、円満に墓じまいを進めるための全体的な心構えや戦略については、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイント や こちらの記事:改葬手続きで寺院と円滑に進めるためのポイント で詳しく解説していますので併せてご参照ください。5.墓じまいで住職に会いたくない まとめ「寺院のご住職に直接会って墓じまいの話をすることに抵抗がある」というお悩みは、多くの方が抱えています。しかし、墓じまいを進める上で、寺院とのコミュニケーションは不可欠なステップです。幸いにも、ご住職に直接会わずに意向を伝えるための代替手段がいくつか存在します。「手紙で丁寧に伝える」「信頼できる家族・親族に代わりに会ってもらう」「専門家(行政書士や弁護士)に依頼する」といった方法の中から、ご自身の状況や寺院との関係性を考慮して、最適な方法を検討することが可能です。どの代替手段を選んだとしても、今までお世話になった寺院への感謝と、墓じまいをする理由に対する誠実な気持ちを丁寧に伝えることが最も重要です。一方的な対応ではなく、相談という形で敬意をもって接することで、円満な墓じまい、そして気持ちの良い区切りをつけることに繋がるでしょう。ご自身でどの方法が良いか判断に迷う場合や、手続きの進め方に不安がある場合は、墓じまいの専門家である行政書士にご相談ください。ご自身の状況に合わせた最適な方法の選択や、手続き全般のサポートが可能です。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:高額な離檀料を請求されたら どうすれば良いか? »»«« 前の記事:墓じまいのお布施|相場・渡し方・封筒の書き方・注意点 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから
    Read More
  • 住職への話し方
    改葬手続きで寺院と円滑に進めるためのポイント|大塚法務行政書士事務所|東京都葛飾区
    ・墓じまいや改葬を進める上で、寺院のご住職から最初の相談でご理解や同意を得ることは最初の大きなステップです。しかし、同意を得られた後も、実際に改葬の手続きを進めて完了させるまでの間、寺院との連携や調整は続きます。この手続きが進行している段階においても、寺院との円滑なコミュニケーションを保つことが、スムーズな改葬全体の完了には不可欠です。この記事では、「改葬手続きで寺院と円滑に進めるためのポイント」として、ご住職の同意を得て改葬の手続きを開始した後、完了までの間に、寺院と円滑に進めるための具体的なポイントについて、分かりやすく解説します。1.改葬手続き開始後の寺院への連絡と確認事項ご住職から墓じまい・改葬の基本的な同意を得られたら、いよいよ具体的な手続きを開始することになります。この手続きをスムーズに進めるためには、寺院側にも協力していただく必要があります。手続きを開始した後、改めて寺院に連絡を取り、以下の点を丁寧に確認・連携していくことが重要です。改葬手続きに必要な寺院の書類について自治体への改葬許可申請には、寺院が発行する「受入証明書」や「埋葬証明書」などの書類が必要になる場合があります。どのような書類が必要か、発行してもらうにはどうすれば良いか、いつ頃発行可能かなどを確認します。寺院における改葬手続きの慣習や流れ寺院によっては、離檀にあたって特定の書類提出が必要であったり、手続きの順序や慣習があったりします。寺院側の進め方や要望について丁寧に確認し、可能な範囲でそれに沿うようにします。閉眼供養のタイミングや関連費用墓石の撤去前には閉眼供養(魂抜き)を行うのが一般的です。供養の希望日時、ご住職の都合、供養料(お布施)について確認します。その他、寺院側から依頼される確認事項手続きの途中で、ご住職から墓地に関する最終確認や、過去の書類の確認などを求められる場合があります。これらに対しても誠実に対応します。ご住職へ最初の相談を行い、同意を得るまでのポイントについては、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイントで詳しく解説しています。また、改葬手続き全体の詳細な流れについては、こちらの記事:改葬(お墓の引越し)マニュアル。遠方の場合の特別な流れや注意点については、こちらの記事:遠方のお墓を改葬(引越し)する流れと手順 で詳しく解説しています。2. 石材店との連携と寺院との調整墓石の撤去は、改葬手続きにおける主要な工程の一つであり、この際に寺院との連携が特に重要になります。墓石撤去を行う石材店の選定と寺院への報告墓石の撤去は石材店に依頼します。寺院墓地の場合、寺院が指定する石材店があるかを確認します。指定がない場合はご自身で石材店を選びますが、その場合も、どの石材店に依頼するかを事前にご住職に報告し、了承を得ておくのが丁寧です。指定石材店がある場合の対応指定石材店がある場合は、原則としてその石材店に依頼するのが、その後の寺院とのやり取りをスムーズに進める上で最も無難な方法です。指定石材店から必ず墓石撤去の見積もりを取得し、内容をしっかり確認しましょう。もし、見積もり金額が明らかに不当に高額であると感じる場合は、その旨を丁寧にご住職に相談し、価格について再検討してもらえるか、あるいは他の石材店に依頼することの可否を改めて話し合えるか確認してみましょう。石材店全般の選び方や、指定石材店がある場合の注意点については、こちらの記事:石材店の選び方と注意点について解説いたします。 や こちらの記事:お墓を撤去する石材店は、自由に選べるのか? で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。石材店と寺院、施主(依頼者)の三者間での連携墓石撤去の日程、作業時間、工事車両の乗り入れ、寺院内の通路や他の墓地への配慮などについて、石材店と寺院、そして施主の間で密に連携を取り、寺院に迷惑がかからないように調整を進めます。墓石撤去費用の確認と支払い石材店から取得した見積もりに基づき、費用を確認します。一般的なお墓の撤去費用は、お墓の面積が広い場合や作業が難しい場所では高くなる傾向があります。墓石撤去費用の相場や詳細については、こちらの記事:墓じまいの費用を安くするには?解説いたします。で詳しく解説しています。3. 閉眼供養と遺骨取出しに関する寺院との調整改葬手続きの重要な要素である閉眼供養と遺骨の取出しは、通常、ご住職が立ち会われる中で行われます。この際の寺院との調整も円滑に進めるポイントです。閉眼供養の日程調整ご住職のご都合を最優先に、閉眼供養の日程を調整します。石材店の作業日や、改葬先の受け入れ日なども考慮に入れる必要があります。お盆やお彼岸、年末年始など、寺院の繁忙期を避けるのがマナーです。供養に関する寺院の要望の確認閉眼供養の方法や、必要な準備物(お供え物など)について、寺院側の要望を確認します。供養料(お布施)の確認と支払い閉眼供養に対するお布施の目安や、いつ、どのような形でお渡しすれば良いかを確認します。遺骨取出しの立ち合いと連携閉眼供養後に、石材店によって墓から遺骨が取り出されます。この際、ご住職や石材店と連携し、失礼のないように立ち会います。取出した遺骨が湿っている場合の乾燥方法や、移動中に骨壺が割れない様に骨壺を包む布・タオルなどを準備しておくといった、取り扱いに関する実務的な注意点も、必要に応じて石材店等に確認しておきましょう。4. 墓地返還と手続き完了の確認墓石の撤去と遺骨の取出しが完了したら、最後に寺院に墓地を返還する手続きを行います。墓地が更地になったことの確認石材店による撤去作業が完了したら、寺院側と一緒に墓地が契約通りに更地になっているかを確認します。墓地返還に関する書類の提出・受領寺院によっては、墓地返還に関する書類(例:墓地返還届)の提出が必要な場合があります。また、寺院側から改葬が完了したことの証明書などが発行される場合もありますので、必要な書類のやり取りを行います。寺院との最終確認これまでの手続きで未払いとなっている費用(離檀料や閉眼供養料の残金、墓地管理料の精算など)がないか、最終的な確認を行います。感謝の気持ちを再度伝えるすべての手続きが完了し、墓地を返還する際にも、これまでの感謝の気持ちを改めて丁寧に伝えます。※一般的には、閉眼供養日までに墓地返還に関する書類等の提出や未払金の支払いを完了させておき、墓地撤去の確認は石材店にお任せすることが多いです。なお墓地撤去後の写真を送るよう石材店にお願いしておけば、写真を郵送してくれます。5. 手続き進行中の寺院との関係維持のための心構え改葬手続きは、最初の相談から完了まである程度の期間を要します。この手続きが進行している間も、寺院との良好な関係を維持するために、以下の心構えが大切です。丁寧かつ迅速な対応寺院からの連絡や確認事項に対しては、丁寧な言葉遣いを心がけ、できるだけ迅速に対応します。手続きを円滑に進めるためには、施主側の協力も不可欠です。寺院の立場への配慮改葬は寺院側からすると檀家が一人減ることを意味し、必ずしも歓迎されることばかりではありません。手続きを進める上で、寺院側の感情や事情にも配慮し、一方的にならないように心がけましょう。報連相(報告・連絡・相談)手続きの進捗状況(例:改葬許可証が取得できた、石材店と日程を調整しているなど)について、寺院側にも適宜報告・連絡・相談を行うことで、寺院も状況を把握でき、安心して手続きを進められます。冷静さを保つ手続き中に予期せぬ問題や確認事項が発生する可能性もゼロではありません。そのような場合でも感情的にならず、冷静に事実を確認し、誠実に対応することが重要です。手続き中に万が一トラブルが発生した場合の対処法については、こちらの記事:墓じまいのトラブル例をまとめて解説。で詳しく解説していますのでご参照ください。ご住職への最初の相談に関する心構えについては、こちらの記事:墓じまい・離檀の最初の相談で揉めないためのポイントで詳しく解説しています。6. まとめ寺院のお墓の墓じまい・改葬は、ご住職への最初の相談だけでなく、その後の改葬手続きが進行している間も、寺院との円滑な連携と丁寧な対応が非常に重要です。手続きを開始した後、必要な書類や寺院の慣習を確認し、石材店の選定や日程調整、閉眼供養の実施など、各段階で寺院との密な連携が求められます。墓地返還を終える最後まで、報告・連絡・相談を丁寧に行うことが大切ですす。手続き進行中も、寺院への敬意を忘れず、誠実な態度で臨むことで、円滑な手続きの完了だけでなく、寺院との関係性を穏やかに終えることに繋がります。これらの手続き中のポイントをしっかりと押さえることが、円満な墓じまい・改葬全体の成功に不可欠です。ご自身でこれらの手続き中の寺院との連携を進めるのが難しい、あるいはご不安がある場合は、墓じまいの専門家にご相談ください。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:改葬(引越し)の費用と相場について解説いたします。 »»«« 前の記事:改葬する理由と最初に行う事について解説。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらから改葬関連TOP・改葬関連ののトップページは、こちらから
    Read More
  • 合掌する住職
    ご住職との口約束で注意することは?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
    お墓を建立する際に、ご住職との話で「将来、無料で 永代供養墓に改葬してくれる。」、「安く永代供養墓に入れて貰える。」という口約束をしたとの話をお聞きする場合があります。詳しくお聞きすると・・先代の住職と父(亡)がその様な話をしたと聞いている。先代の住職と父(亡)が知り合いで特別な条件で墓を建てた。など。しかし、この様な場合、当事者が既に亡くなっている為、具体的な事がわかりません。証明する事も出来ません。もし、その様な約束をする場合、どの様にすれば良いか?ここで解説いたします。1.大事な約束は書面で残しておきましょう。①寺院との約束先代のご住職が亡くなり、先代のお子さんが住職を継ぐ場合もありますが、他の寺院等から住職が来る場合もあります。その様な場合、何か記録が残されていれば良いですが、口約束の場合では、何も残されていないことも考えられます。結局、当事者がいない状況では、約束が曖昧になってしまいますので、大事な事は書面で残しておく事が大切です。「書面を下さい。」というのは言いずらいかもしれませんが、後で、お互いに嫌な思いをしない為に、大事な約束は書面で残しておきましょう。「子供に渡しておきたいので、申し訳ありませんが一筆書いて頂けませんか?」など、丁寧に説明すれば理解を得られるかと思います。もし寺院に、その様な書類がなかったとしても、状況に応じてご自身で作成し、その書類を持参した上で押印等を頂く方法もあります。お願いする際は、ぶっきらぼうに書面を下さい。などという言い方は失礼です。「信用できないのですか?」と言われるかもしれません。ですので、お願いをする場合は、あくまでも丁寧に、ご自身のお気持ちを話すことが大切です。もし、頑なに拒否された場合、その様な寺院と継続してお付合いできるか?考えた方が良いかもしれません。今後、もし家族が亡くなった場合、葬儀、戒名、お墓の埋葬等、その寺院にお願いすることになります。最初の段階で気持ちよくお付合いできるか?考えてから墓の建立を決められた方が良いかと思います。②石材店との約束お墓を購入する石材店と特別な条件のもと契約する場合も同様です。お墓を購入する際に、改葬手続、ご遺骨の移動等をサービスで行うと言われ、それならばと契約したが担当者が退職し会社に確認したところ、その様なサービスは行っていないと言われ、結局当事務所に改葬手続等をご依頼された方もおります。ここでも口約束の為、どこまでサービスで行うと言われたのか?なども当事者しかわからない為、言った言わないの水掛け論になってしまいます。特定の条件のもとに契約するのであれば、やはりその条件をきちんと書面に残しておくことが大切です。2.ご住職に確認しておいた方が良いと思うこと。寺院にお墓を建立する場合、通常、その寺院の檀家になる事が前提です。万が一家族が亡くなった場合、葬儀供養、戒名、納骨供養等をお願いすることになります。寺院よっては、お布施の金額が定められている場合もありますので、檀家になる前に確認しておいた方が良いかと思います。こちらも確認しにくい事ではありますが、檀家になった後に、葬儀等で高額なお布施を要求され驚くよりも最初に確認された方が良いかと思います。お気持ちで結構ですと言われた場合、一般的な相場のお布施をお渡しすれば失礼にあたらないと思います。お布施等の費用については最初に確認した方が双方嫌な思いをしないで済みますので、一通り確認された方が良いかと思います。出来れば将来なんらかの理由により墓じまい(離檀)することになった場合もお布施はどの様になるか?確認しておきたいところです。お墓は代々承継してい行く訳ですが、承継者がいない、子供に負担を掛けたくない、お墓を自宅近くに移動したい。などの理由により墓じまいを考えることになる場合もあります。もしご自身が亡くなった場合、承継して行くのは子供・孫になります。その場合、お墓の維持が出来ない事情が発生するかもしれません。ですので、墓を建立する前に「将来的な事ですが、万一改葬(お墓の引越し)を行う場合、費用はどの様になるのでしょうか?」と確認しておいた方が良いかと思います。3.実際におきたトラブル例(参考)亡くなった 父が、建立した墓を永代供養墓すると言う約束で、先代のご住職に お布施を払ったはずだが・・・。結局、確かな資料もなく内容も不明確な為、お客様ご自身で判断をされた結果、寺院の墓地を墓じまいし、霊園の永代供養墓に改葬をされました。もし領収書などがとあれば、お墓はそのまま永代供養になっていたかもしれません。こちらの場合も、当時者が亡くなり何年も経過している為、真相がわからないまま改葬することになりました。お布施などの領収書は、寺院により 頂ける場合と頂けない場合があります。領収書を頂きたい場合は、こちらで領収書を用意してご住職に押印してもらう方法も考えられます。この場合も、ご住職に説明をされてからお願いした方がよりスムーズに進むかと思います。4.書類作成例(参考)口約束も契約になり法律上は有効になります。但し、後々問題が発生した場合、証明できる書類等がないと水掛け論で終わってしまうことにもなりかねません。ではどの様な書類を作成すれば良いか?念書、覚書、承諾書、同意書、契約書など様々な書き方がありますが、大切なことは誰と誰がいつ、どの様な内容で合意したのか?明確に記載することです。下記に参考例を掲載します。①覚書覚 書(参考)令和〇年〇〇月〇〇日甲:〇〇 〇〇乙:〇〇 〇〇甲乙は以下の内容について合意する。一、甲の所有する〇〇家墓地は、本日から永代供養墓とし、乙が住職を務める〇〇寺院にて永代に渡り供養を行うこととする。二、甲は、〇〇家墓地の永代供養料として、乙に金〇〇万円をお布施として本日支払うこととする。三、〇〇〇〇〇・・・・四、〇〇〇〇〇・・・・甲乙は上記合意の証として下記に署名捺印する。令和〇年〇〇月〇〇日甲住所:氏名:〇〇 〇〇 ㊞乙住所:氏名:〇〇 〇〇 ㊞※参考例として掲載しております。状況に応じて内容を追記して下さい。②受領書(領収書)令和〇年〇〇月〇〇日〇〇 〇〇 様受領書お布施 金〇〇萬円上記お布施受領致しました。住所 :法人名:代表者名:           ㊞※こちらから持参する場合の受領書(参考)例になります。〇〇様はご自身の名前を記入。あくまでも参考例です。状況に応じて書類を作成してください。合意書等の場合は、ご住職と内容の確認しておきましょう。何も言わずに一方的に提出するのは失礼にあたります。5.ご住職との口約束で注意すること まとめご住職に限らず大事な約束ごとは書面で残しておくことが基本です。特に金銭が絡む問題については必ず書面で残してきましょう。口約束では時間と共にきおく薄れ、お互いの行き違いを生む原因にもなりますのでご注意下さい。当事務所は、お墓に関する手続を専門に行っておりますので、改葬(お墓の引越し)等をお考えの場合はお気軽にお問合せ下さい。平成21年開業の実績・経験豊富な事務所ですので、安心してご相談下さい。専門行政書士が対応させて頂きます。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:寺院にお墓を持つメリット・デメリットについて解説。 »»«« 前の記事:先祖代々のお墓を継ぐ人がいない。どうすれば良いか? ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
    Read More
  • 費用を安くするには
    寺院にお墓を持つメリット・デメリットについて解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
    寺院のご住職が親切なので、そこの寺院にお墓を建立したい。自宅の近くにお寺があるので、そこにお墓を持ちたい。など様々な理由があります。日本では寺院にお墓を建立することは、一種の文化とも言えると思います。しかし、現在では民営の霊園等も非常に多くなり、寺院と霊園のどちらが良いのか?と考える方も多いかと思います。ここでは、その様な方の為、寺院にお墓を持つ(建てる)メリット・デメリットについて解説して行きたいと思います。1.寺院にお墓を持つメリットメリットとして考えられるのは、まず、管理がしっかりしている。ことが挙げられます。市営の霊園などによく行きますが、お墓参りに来る方がいないと、雑草が伸び荒れ放題になっている墓地を見ることがあります。これでは、仏様が可哀想ですね。又、お盆・お彼岸の時期に供養して頂けることも、仏様(先祖)を大事に思われている方にとっては、ありがたい事ではないでしょうか?その他、ご住職の人柄がよく、その寺院だから選んだという方もおります。つまり寺院にお墓があるメリットは・・・管理・清掃が行き届いている。お盆・お彼岸の時期等に供養もして頂ける。寺院の場合、お参りに中々行けない方も安心感が高いと言えます。2.寺院にお墓を持つデメリット逆にデメリットは?多くの方が思うのは御布施等の費用面ではないでしょうか?法事の費用や寄付金など、一体幾らなのか?また、寄付金等の金額が変わる場合があり、お布施を払えない。又は、今は払えているが、お墓を承継する子供には負担を掛けたくない。と思われる方が多くおります。その他、ご住職と気が合わない、住職が代替わりして無愛想になり、寺院に行きたくない。などの理由もありますが、やはり金銭的負担を感じ寺院墓地から民営の永代供養墓等に改葬される方が多くおります。3.寺院墓地と民営墓地のどちらを選べば良いか?寺院墓地と民営墓地のどちらを選べば良いか?難しい問題になりますが、判断基準としては、①信仰する宗派寺院に墓地を所有し、ご住職に管理して頂いてく安心感。②今後の費用面なども考慮し永代供養墓等を購入するか?のどちらかになると思います。但し、全ての寺院で高額な費用や寄付を請求されるか? というとその様なことはありません。お気持ちで結構ですと言われる寺院もあります。つまり、寺院によって、お布施などは様々なのです。ですので、良いと思う寺院を見つけられ墓地を購入したいと考えたら、事前に費用面等を確認しておけば問題が無いわけです。もし、答えて頂けない場合は、その後の お付き合いも難しくなる可能性があります。意外な寄付金なども要求され 慌ててしまうことも考えられます。きちんとした寺院なら明確に回答を頂けると思います。全て納得が出来れば、寺院墓地を選んだことに満足されるのではないでしょうか?ご住職との相性も判断基準になります。寺院に墓地を購入した場合、ご住職との長いお付合いが始まることになります。当事務所のお客様のお話を聞くと、ご住職に色々と相談されるもおりますし、あまり会いたくないと言う方もおります。せっかく墓地を購入したのに、あまり会いたくないとなった場合、なんの為に、その寺院を選んだのか?と後悔することになります。つまり、ご住職とお付き合いしていけるか?という相性も考えた上で決められた方が良いかと思います。4.寺院墓地を購入する場合の流れSTEP寺院の選択(場所等)寺院にお墓を建立する場合、どこの寺院にするか?宗派、場所等により、ある程度の範囲を決め、その中から選択し見学に行くことになります。STEP寺院の見学数か所の候補を決め、実際に寺院に見学に行きます、その際には、ご住職とお話し、寺院のルールや費用、指定石材店の有無等を確認しておきましょう。STEP寺院と永代使用権の契約見学した中で一番気に入った寺院と契約を行うことになります。寺院墓地の場合、基本的には檀家となる事が前提になります。檀家としての義務等も確認しておきましょう。STEPお墓の建立石材店とお墓の建立について打合せを行います。指定石材店がある場合は、その石材店との契約になりますが、ない場合は、寺院の紹介かご自身で探すことになります。墓石の形状、石材等を決め、最終的な見積書を確認した上で契約を行います。STEPご納骨お墓の完成後に納骨を行います。通常の場合、開眼供養(魂入れ)を行った後に納骨を行います。後は定期的にお墓参りに行くという流れになります。5.近年の寺院を取巻く状況近年、寺院を取り巻く状況は厳しい状況になりつつあります。檀家離れが進み廃業や合併等を行う寺院も今後増える事が予想されます。折角お墓を建てたのに廃業になっては、お墓はどうなるの?という問題も発生します。ニュースなどでは、廃業寺院を企業が買収した問題なども取り上げられています。こちらは単立(宗派に属さない宗教法人)の宗教法人が多いかと思いますが、包括宗教法人(曹洞宗等の宗派に属する宗教法人)に属する寺院も、今後、合併等の問題が増えてくると思われます。中々、寺院の内情等は表に出ないこともありますが、宗教法人の登記簿謄本を取得して確認する。寺院の檀家数等を確認するなど、出来る事は確認されておいた方が良いかと思います。一方、廃業等の問題については、民営霊園も同様と言えますので、実際に管理等を行っている会社等を確認しておいた方がよいかと思います。(納骨堂が廃業となり遺骨の引取りを求められたケースもあります。)お墓を建立するには、高額な費用が掛かることになります。失敗しない様に、ご自身で情報収集を行うことも、今後増々必要になると思います。6.寺院にお墓を持つメリット・デメリット まとめ寺院・霊園のどちらにするか?悩まれる方も多いかと思います。都市部で考えた場合、民営の霊園は、あまり多くないと言えます、これは霊園等に使用する土地があまりなく値段も高額になる為、大規模な霊園等は都市部の近郊に開園されています。一方、納骨堂は土地があまり必要ない為、都市部にも多く設置されています。寺院で考えた場合、都市部の住宅地などにも多くの寺院があり、一般的な墓を建立したい、自宅から近い所にお墓を建てたいとお考えの方は、寺院墓地が最有力候補して考えれます。又、上記にも述べました様に、墓地は清潔に管理され、季節の折に合せて供養もして頂けるので、仏様を大事に思われる方にとっては、寺院に決められるメリットは多いかと思います。一方、費用面については、霊園等に比べ、割高になる場合が多く、檀家としての義務があること等も含めて、敬遠される方もいるかと思います。基本的には、されぞれのメリット・デメリットがありますので、ご自身だけで決めるのではなく、お墓を承継されるお子さん、親族等ともよく話し合って決められた方が良いかと思います。祭祀承継者の指定も考えておきましょう。(補足)折角、建立したお墓、お墓を継ぐ人で揉めない様に遺言書で祭祀承継者の指定を行っておきましょう。お子さんがいる場合は、財産分配で揉めてしまいお墓(遺骨)のことで揉めてしまうケースがあります。又、お子さんがいない場合も、お墓の承継等で揉めるケースもあります。ご自身が亡くなった後も、先祖代々のお墓を守ってほしい。というお気持ちがある場合は、遺言書で祭祀承継者を指定しておけば、承継者問題で不要な争いは発生しません。(もし、指定もなく揉めてしまった場合は、最終的には家庭裁判所に決めてもらうことになります。)お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:寺院に埋葬拒否された!その理由は?解説いたします。 »»«« 前の記事:ご住職との口約束で注意することは?解説。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
    Read More
  • 墓と花
    寺院に埋葬拒否された!その理由は?解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
    ・例えば、母親が亡くなり、父親(故人)が埋葬されている寺院に連絡したが、お宅は埋葬出来ないと言われてしまった。どうしてその様になるのか?ご自身が所有(承継)する寺院墓地に埋葬しようとした際に、ご住職に埋葬を拒否されるケースについて解説させて頂きます。いざという時に慌てない様、参考にご覧ください。1.寺院に埋葬を拒否される理由葬儀供養、戒名を他の寺院の住職にお願いし、いざ埋葬しようと墓地を所有(承継)する寺院に連絡し断られるケースがあります。特に遠方にお墓が有る場合など、急な不幸で寺院に連絡することを忘れ、葬儀社等に紹介された住職にお願いしてしまう方もおります。しかし、本来は埋葬を行う寺院に供養・戒名をお願いすることが基本です。特に戒名は、埋葬する寺院が授け、その寺院の仏弟子となり埋葬を行うという考え方があります。従って他の寺院(住職)が付けた故人は、埋葬できないと言われることがあります。この様な話は、特別ことではなく一般的な寺院において共通の考え方といえます。他の寺院等で戒名を付ける事は、檀家である寺院への侮辱であり、その様な方は他の寺院に移って貰いたい。又は、うちの寺院に埋葬する場合は、戒名を付け直してほしい。など住職から言われた方もおります。寺院側からすると、こちらは最低限、檀家の方に守って頂きたいルールとも言えます。2.不幸があった場合に最初にすることは?急な不幸があった場合、精神的に不安定な状態で埋葬のことまで気が付かない場合も有りますが、もし、埋葬する墓地を所有(承継)されている場合は、最初に、その寺院に連絡をして下さい。寺院が遠方の場合は、葬儀供養はこちらで行い、戒名をお願いする形で良いか?等、寺院のご住職に最初に相談して下さい。そこで、どの様に進めるか?ご住職に相談することで、納骨までスムーズに行う事が出来ます。ある寺院のご住職は、葬儀社等に依頼する前に、最初に相談してほしい。とお話をされていました。参考まで。3.もし、埋葬を拒否されたら?上記の戒名等の問題で埋葬を拒否されたら、まずは、失礼があったことを謝罪された方が良いかと思います。そのうえで、どの様にすれば良いか?ご住職に相談して下さい。もし戒名を付け直してほしいと言われ、納得できる様でしたら、その指示に従う事になります。もし離檀をする様に言われ、こちらも納得できる様でしたら、墓じまい→別の寺院・霊園等に改葬ということになります。もし納得で出来ない場合は、弁護士等に相談するという事になります。但し、弁護士に相談し仮に埋葬が出来たとしても、ご住職との関係が気まずくなることが予想できます。もし。その様な関係になった寺院にお墓を持ち続けることは、お墓参り等にもストレスを感じることになり、両者にとっても気持ちの良いものではありません。従って①まずは謝罪する→②どの様にすれ納骨できるか確認→③それでも難しい様であれば、墓じまい等について家族で話合ってみる。(状況により弁護士に相談)という流れになるかと思います。(参考)墓地、埋葬等に関する法律、第十三条墓地、納骨堂又は火葬場の管理者は、埋葬、埋蔵、収蔵又は火葬の求めを受けたときは、正当な理由がなければこれを拒んではならない。(正当な理由に該当するかどうかの判断は、最終的には裁判所の判断になります。)4.不幸があった場合の流れ①不幸が発生・万が一不幸があった場合、檀家となっている寺院のご住職に早目に連絡をしましょう。②ご住職との打合せ・葬儀供養等をどの様にすれば良いか?相談しましょう。又、寺院が遠方の場合、葬儀供養をこちらで行い、戒名をお願いする形で良いか?などもご自身の状況に併せて相談してみましょう。③葬儀供養・戒名ご住職をお呼びした場合は、葬儀供養等を行って頂きます。又、戒名については、ランクによってお布施の相場が変わる事が一般的です。戒名のランクについても事前に確認しておきましょう。④ご納骨四十九日、一周忌後に寺院へ伺い納骨を行います。お墓を建立した場合は、開眼(魂入れ)供養、既に所有するお墓に埋葬逸れる場合は、納骨供養を行います。一般的には、この様な流れに沿って行われます。知人のご住職とお話を際に、遠方の場合でも早めに連絡だけは頂きたいとお話をされていました。又、戒名を他の寺院と付けられた場合は、納骨も厳しいとも言っておられました。急な不幸に気が動転してしまい、この様なことに気づかない場合もあるかと思いますが、寺院とのトラブル防止の為にも、この様なことを把握しておき、万が一場合は、早めにご相談する必要があるかと思います。5.もし、ご住職をお呼びしたくない事情がある場合は・・ご住職をお呼びしたくない、葬儀を行ってほしくない等の事情がある場合は、事前に関係を整理しておいた方が良いかと思います。関係の整理とは、墓じまい+離檀することです。離檀後に、新たな霊園等に埋葬する場合、別のご住職をお呼びし供養をお願いする事になりますが、檀家にならずに供養を行う寺院もあります。もし檀家になっている寺院のご住職を葬儀に呼ばずに、ご遺骨も別の場所に埋葬する、お墓じまいも同時に行う等の場合、檀家の寺院とトラブルになる可能性もあります。それならば、時間的に余裕がある今の内に、きちんと整理しておいた方が、心にも余裕が持てるのではないでしょうか?実際に不幸がおき、全て同時に行う事は大変です。6.戒名のお布施問題皆様が気にされる戒名のお布施問題。どれくらいお渡しすれば良いのか?戒名にはランクがあり値段が異なります。一般的には20万円~100万円程度になるかと思いますが、寺院によってそれ以上の場合があります。戒名にあまりお金を掛けたくない場合は、ご住職に事前に相談されておいた方が良いかと思います。ちなみに、戒名はいりません。とご住職にお話をすると、大抵の場合お叱りを受けます。檀家となっている場合は、その寺院から戒名を受けることがマナーと言えますのでご注意下さい。もし、寺院の檀家となっていない状況で、戒名だけ付けておきたい考えた場合は、お坊さん紹介センター等を利用することも考えられます。センター紹介の住職に戒名をお願いした場合、一般的な戒名料と比べ割安になる場合もあります。7.納骨供養のお布施問題寺院墓地の場合、基本的には、ご遺骨の納骨供養を行います。お布施の相場としては、3万円~5万円程度が相場と言えます。供養前にお渡しする方もいれば、供養後にお渡しする方もおります。順番は特に気にされなくても大丈夫です。後、封筒等の書き方についても、良くご質問を頂きますが、基本的には白い無地の封筒に「お布施」と書いてお渡しします。しかし宗派によりお布施と書かない場合もありますので、不明の場合は、出入りの石材店等にも確認された見ては如何でしょうか。ちなみに、当事務所でお布施をお預かりしてお渡しする場合もありますが、その場合、間違いが無いよう無地のまま、何も書かずにお渡しさせて頂いております。(現在まで、ご住職から何か言われたことはありません。)どちらかと言うと、封筒の書き方よりも中身(お金)を忘れない様に確認してお渡しする方が大切だと思います。寺院に埋葬拒否される理由 まとめ最初に寺院に連絡をし住職に確認しておけば特に問題になることではありません。問題になるのは、全て終わった後に連絡することです。寺院側からすれば、なんの連絡もなく、いきなり納骨の話になり、戒名は他の寺院(住職)に授けられている。これでは、納骨を反対されるのも仕方がないと思われます。ですので、もし不幸があった場合、まずは寺院に連絡と考えておきましょう。又、お呼びすることに抵抗がある方は、事前にきちんと整理しておきましょう。(急な不幸があり、落ち着かない状態でいくつもの問題を抱えることは避けた方が良いと思います。)実際に、墓じまい(離檀)することになった場合には、お墓の撤去費用、お布施、埋葬されている遺骨の改葬先の費用とお金も掛かる事にもなります。万が一の不幸があった場合、どの様に対応すれば良いか?事前に家族と良く話し合っておいた方が良いかと思います。可能であれば、葬儀、戒名等の負担につても家族間等で話合っておきましょう。相続財産で揉め、祭祀に関する費用の負担でも揉めるケースがあります。費用の負担は、誰が行うのか?分担するのか?こちらも事前に話し合っておきましょう。※葬儀費用等の負担は、一般的には喪主が負担するべきものと考えられています。お墓のことは、お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから»» 次の記事:手元供養の注意点と知っておくべきこと。解説いたします。 »»«« 前の記事:寺院にお墓を持つメリット・デメリットについて解説。 ««TOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓の困りごと関連TOP・お墓の困りごと関連のトップページは、こちらから
    Read More