墓じまいを検討していても、「いつ始めればよいのか」「お盆やお彼岸に合わせた方がよいのか」と迷う方は少なくありません。墓じまいを行う時期に決まりはありませんが、寺院や石材店の予定、改葬許可の手続き、新しい供養先の準備などを考えると、余裕をもって進めることが大切です。この記事では、墓じまいを行う時期、手続きに必要な期間、季節や法要との関係、事前に確認しておきたいポイントについて解説します。1. 墓じまいを「いつ」決断すべきか?墓じまいを考え始めてから、実際に決断するまでには時間がかかるものです。しかし、先延ばしにすることで生じる問題もあります。(1)決断を先延ばしにしないことの重要性当事務所にご相談いただいた後、「墓じまい」の決断がつかず、しばらくそのままにされる方が多くいらっしゃいます。しかし、半年後や一年後に再度ご連絡を頂いた際にお話を伺うと、その間ずっと悩み続けていたとのことでした。「いつか整理しなければ」と思っていても、ご自身が元気なうちに行わないと、結局できなくなってしまうことがあります。墓じまいは、手続きに時間も労力もかかるため、体調が悪くなってからでは、気持ち的にも進められなくなる可能性が高いです。ですので、「墓じまいをしたい」と考えられたら、先延ばしせずに早めに行動を起こすことが、後々の気持ちの負担を軽減することに繋がるのではないでしょうか。墓じまいから改葬が終わった際に、「これでほっとした」「もっと早く進めればよかった」と話される方も多くいらっしゃいます。(2)最適な時期を見つけるための考慮点墓じまいを行う時期に法的な期限はありませんが、いくつかの考慮点があります。季節: 猛暑の真夏や厳冬期は、閉眼供養や工事の立ち会いなどが身体的な負担になることがありますので、比較的気候が穏やかな春や秋が選ばれる傾向にあります。寺院の都合:お盆、お彼岸、年末年始など、寺院のご住職が多忙な時期は避けるのが望ましいです。事前に相談し、ご住職の都合の良い時期を確認しましょう。法要との兼ね合い: 故人の節目となる法要(例:四十九日、一周忌など)に合わせて墓じまいや改葬(新しい供養先への納骨)を行うことで、親族が集まる機会を有効活用できる場合もあります。墓じまいは、墓石を撤去して更地に戻す工事だけを指すものではなく、寺院への墓地返還届の提出、離檀、ご住職による閉眼供養、ご遺骨の取り出しなどを含む一連の手続きです。ご遺骨を取り出した時点で、寺院とのやり取りやご家族側の主な手続きは一区切りとなります。その後は、石材店が墓石の撤去や整地を進め、墓地を返還して墓じまいが完了します。2. 墓じまいの「時期」と合わせて考えておくべきこと墓じまいの時期を検討する際には、同時にその後の遺骨の行方や費用についても考えておく必要があります。(1)埋葬されている遺骨の行方墓じまいを行った後、埋葬されていたご遺骨をどのように供養するかは非常に重要です。ご相談いただくケースの中には、ご両親の遺骨は新しい納骨堂に移したいが、それ以外の先祖代々の遺骨をどうすれば良いか悩む、というお声も多く聞かれます。遺骨の埋葬は、必ず認められた霊園等で行う必要があり、ご遺骨を一般のごみとして処分したり、墓地以外の場所へ勝手に埋めたりすることはできません。主な選択肢としては、新しいお墓や供養先(永代供養墓、納骨堂、樹木葬など)への改葬、または散骨が挙げられます。特に、納骨堂などスペースに限りがある場所へ改葬する場合は、何体まで埋葬可能か、骨壺のままか骨袋に移し替える必要があるかなども確認しましょう。→ 墓じまい後の遺骨の処理・処分方法については、【墓じまい後】遺骨の処理・処分方法 をご覧ください。→改葬先の選び方については、【改葬先】選び方と失敗しない注意点 をご覧ください。(2)墓じまいにかかる費用墓じまいには、墓石の撤去費用、閉眼供養のお布施、新しい供養先の費用、ご遺骨の取出し・運搬費用などがかかります。改葬許可申請は、ほとんどの自治体で手数料がかかりませんが、証明書の発行費用や戸籍取得費、郵送料などが必要になる場合があります。特に先祖代々のお墓で埋葬されている遺骨の数が多い場合、その後の供養方法によっては費用が高額になることもあります。例えば、寺院の永代供養墓に改葬する場合、遺骨一体につき、おおよそ数万円から数十万円程度の費用がかかることもあり、遺骨が多数の場合は合計で高額になる可能性もあります。そのため、墓じまいを検討する際は、これらの費用を事前に把握し、ご家族間でよく話し合ってから決断することが大切です。→ 墓じまい費用に関する詳細については、【墓じまい費用】安く抑える方法と相場 や【墓じまい費用】誰が負担?相場・内訳と話し合い をご覧ください。3. 当事務所へ相談される方の傾向当事務所に墓じまいをご依頼いただく方は、60代から80代の方が多く、遠方のお墓の墓じまいと自宅近くへの改葬(永代供養墓や納骨堂など)を希望される傾向にあります。都内の寺院墓地を墓じまいし、民営霊園へ改葬される方もいらっしゃいます。ご相談者の体調や事情はさまざまですが、「このままでは無縁墓になってしまう」という懸念から、気候の穏やかな春や秋を選んで墓じまいをされています。改葬先が遠方の場合や体調が思わしくない場合は、当事務所がご納骨まで代行するケースが多いですが、近郊で体調の良い方はご自身で納骨に立ち会われることもあります。墓じまいを終えられた方からは、「長年考えていたことが終わってすっきりした」「これで一つ整理できた」「永代供養墓にしたことで、子どもに負担をかけずに済む」といった声をいただいています。墓じまいは、単なる手続きではなく、終活の一環として気持ちを整理する大きな節目になります。4. まとめ:後悔しない墓じまいのために墓じまいを行う時期に決まりはありませんが、寺院への相談、改葬許可申請、新しい供養先の決定、石材店の手配などには時間がかかります。お盆やお彼岸の直前、年末年始などは寺院や石材店が忙しいこともあるため、余裕をもって準備しましょう。春や秋は比較的立会いがしやすい時期ですが、最も大切なのは、ご自身や家族が元気なうちに話し合いを始めることです。まずは現在のお墓の状況、埋葬されているご遺骨、新しい供養先、費用について確認するところから進めましょう。お墓じまいの全体像を再確認しませんか?お墓じまいでは、寺院への相談や改葬手続き、墓石の撤去など、確認することが多くあります。全体の流れや費用、注意点は「お墓じまいマニュアル」で詳しく解説しています。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談ください。お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応いたします。経験・実績豊富な事務所です。安心してご相談下さい。(AM9:00~PM6:00)無料相談はこちらから事務所案内大塚法務行政書士事務所の概要はこちらから事務所実績当事務所が対応した墓じまい・改葬の実績はこちらからお客様の声当事務所にご依頼いただいたお客様の声はこちらからTOPページ・お墓の手続き相談・代行のトップページは、こちらからお墓じまい関連TOP・お墓じまい関連のトップページは、こちらから

