はじめに:活気あふれる北区で考える墓じまいの背景荒川と隅田川に挟まれ、赤羽や王子といった活気あふれる街が広がる北区。都心へのアクセスの良さと、穏やかな住宅地が共存するこの地域でも、近年、お墓に関する悩みを持つ方が増えています。遠方にある先祖代々のお墓の管理が負担になったり、お墓を継ぐ人がおらず将来が不安だったりといったお悩みは、決して珍しいことではありません。この記事では、北区にお住まいの方や、区内の霊園に墓所を持つ方が、墓じまいや改葬(お墓の引越し)をスムーズに進められるよう、お墓の専門行政書士である大塚法務行政書士事務所が、地域特有の事情に合わせた進め方を丁寧に解説します。1. 北区における墓じまいの特徴と課題北区で墓じまいを考える際には、地域特有の事情を理解しておくことが重要です。・高い高齢化率と承継者不足: 北区は都内でも特に高齢化率が高い地域のひとつであり、それに伴い「お墓を継ぐ人がいない」「子どもに負担をかけたくない」といった相談が増加傾向にあります。・都立霊園の近接性:北区内には都立霊園はありませんが、近隣の谷中霊園や染井霊園へのアクセスが良好です。都立霊園での手続きを検討する際は、独自の制度や申込条件があるため、事前の情報収集が不可欠です。・交通の利便性:JR京浜東北線や東京メトロ南北線、都電荒川線など、複数の路線が乗り入れているため、都心はもちろん、近隣の霊園へのアクセスも容易です。このような地域特有の事情が絡み合うため、北区での墓じまいは、一つひとつのプロセスを丁寧に進めていくことが大切です。2. 北区での墓じまい・改葬手続きガイド墓じまいを円滑に進めるためには、まず全体の流れを把握しておくことが大切です。流れを知っておくことで、事前に準備すべきことや注意点が明確になり、トラブルを防ぎやすくなります。(1)墓じまいの全体の流れ墓じまいは、以下のステップで進めていきましょう。詳しい流れは お墓じまいマニュアル や 改葬(お墓の引越し)マニュアル をご参照ください。ご親族との話し合い:墓じまいの方針について親族の同意を得ます。改葬先の決定: 新しい霊園・納骨堂・永代供養墓などを選びます。北区役所での改葬許可申請:必要書類を提出し、改葬許可証を取得します。閉眼供養と墓石撤去: 僧侶による供養を行い、石材店に撤去を依頼します。新しい供養先で納骨: 改葬許可証を提出し、納骨式を行います。この流れを順番に踏むことで、北区での墓じまいをスムーズに進めることができます。(2)北区役所での改葬許可手続き墓じまいの中心的な行政手続きは、北区役所での「改葬許可申請」です。申請窓口や必要書類を把握しておくことで、申請をスムーズに行えます。申請窓口:北区役所 戸籍住民課 戸籍係(北区役所第二庁舎2階)住所: 〒114-8508 東京都北区王子本町1-2-11電話番号:03-3908-8710受付時間:平日(月曜~金曜)の午前8時30分~午後5時(休日や受付時間以外は申請を受付けてません。)必要書類:改葬許可申請書(墓地使用者と申請者が異なる場合は承諾書)北区の申請書および承諾書は、こちらの北区HPからダウンロード できます。ちなみに北区の場合、使用許可証の原本提示や受入れ証明書は不要ですので、墓地使用者が申請する場合は、改葬許可申請書1枚で申請できます。3. 費用と対策:北区の墓じまい費用を徹底解説墓じまいにかかる費用は、主に以下の3つです。全体の費用はケースによって大きく異なりますが、内訳を理解することで、費用を抑えるための計画が立てやすくなります。墓石撤去費用1平方メートルあたり10万円〜20万円が目安です。墓石の量が多い場合、面積が広い場合、墓所の前の通路が狭く重機が入らないため手作業になる場合など通常の費用より高くなる場合があります。まずは見積書を取得して確認してください。お布施・離檀料墓じまいの際には、ご遺骨を取り出す前に閉眼供養(魂抜き)を行うことが一般的です。この際のお布施は3万円~5万円程度が相場になります。そのほか、離檀を伴う場合は、寺院側から離檀料を求められる場合があります。離檀料は法的な基準や相場がないため、トラブルにならないよう丁寧な話し合いが重要です。改葬先の費用永代供養墓、納骨堂、樹木葬など、供養方法ごとの費用目安を比較表形式で提示します。永代供養墓5万円〜200万円寺院や霊園が永続的に管理・供養。費用が比較的安価で、合祀形式が最も安く抑えられます。納骨堂20万円〜200万円屋内で遺骨を安置。都心からのアクセスが良く、天候に左右されずにお参りできます。樹木葬10万円〜80万円墓石の代わりに樹木を植え、自然に還ることを望む方に適した供養方法です。費用相場については 【墓じまい費用】安く抑える方法と相場 や 【改葬費用】お墓の引越しにかかる費用と相場 もご覧ください。4. 北区の新しい供養先:利便性を重視した選択肢墓じまいの後は、新しい供養先を選ぶ必要があります。北区は都心からのアクセスが良いため、近隣の霊園や納骨堂、または遠方の霊園への改葬など、多様な選択肢があります。北区民が利用しやすい主要な供養先(参考)・都立染井霊園(豊島区):駒込駅・巣鴨駅から徒歩圏内に位置し、都心からのアクセスが非常に良い都立霊園です。北区民も利用可能です。染井霊園の詳細は【染井霊園】墓じまい・改葬手続き代行 をご覧ください。・正光寺(赤羽浄苑): 東京メトロ南北線「赤羽岩淵駅」から徒歩3分に位置する寺院です。永代供養・樹木葬・個別墓など多様な供養形式に対応しています。・王子善光寺: 寺院内に永代供養塔「やすらぎの塔」および納骨堂「倶会一処の塔」を設置しています。改葬先の選び方は【改葬先】選び方と失敗しない注意点 をご覧ください。5. 北区の墓じまいに関するQ&A北区での墓じまいを検討する方からよくいただく質問をまとめました。Q1:北区役所への手続きは郵送でも可能ですか?A1: はい、可能です。北区役所は郵送での改葬許可申請に対応しています。(切手を貼った返信用封筒を忘れずに同封してください。)ただし、書類に不備があると受理されない可能性があります。ご自身で申請が難しい場合は、当事務所にご相談ください。Q2:墓じまいに補助金や助成金はありますか?A2: 現在、北区独自の墓じまい補助金制度はありません。Q3:墓じまい後に永代供養と納骨堂のどちらを選ぶべきですか?A3: 永代供養は費用が比較的安く、納骨堂はアクセスの良さやプライバシーが保たれる点がメリットです。ご自身の希望や予算に合わせて選ぶことが大切です。永代供養墓と納骨堂の選び方は、【永代供養墓】基礎知識・選び方、【納骨堂とは】選び方・費用・注意点を解説 をご覧ください。Q4:墓じまいから改葬まで、どのくらいの期間がかかりますか?A4: 通常、申請から許可証の発行は即日に行われますが、全体の準備には数週間から数ヶ月かかる場合があります。Q5:墓石の撤去費用はどれくらいですか?A5: 一般的に1基20万〜50万円程度が相場です。石材店により異なります。同じお墓でも石材店により10万円以上の差が出る場合もありますので、可能であれば数社の石材店から見積書を取得しましょう。お墓じまいや改葬に掛かる費用の詳細は【墓じまい費用】安く抑える方法と相場、【改葬費用】お墓の引越しにかかる費用と相場をご覧ください。Q6:お墓を建てる人(祭祀承継者)をどうやって決めればよいですか?A6: 祭祀承継者は、原則として慣習や被相続人の意思に基づいて決まります。話し合いで決まらない場合は、家庭裁判所に調停を申し立てることもできます。お墓の承継については【お墓の承継】基本と法律 をご覧ください。Q7:北区にある今の墓を墓じまいして散骨をするには、どのようにすればよいですか?散骨は改葬にはあたらない為、北区役所での改葬許可申請は不要になります。ただし散骨業者により墓地管理者の埋葬証明書を求められる場合があります。必要な書類は各業者により異なりますので、詳細は散骨業者にご確認ください。散骨の費用や注意点は【散骨の基礎知識】費用・注意点をご覧ください。6. 専門行政書士によるサポート:北区の墓じまいならご相談ください。北区での墓じまい・改葬は、役所での手続きや、近隣の都立霊園への改葬など、複雑な事情が絡むことがあります。当事務所は、葛飾区を拠点に北区を含む近隣エリアのサポート実績が豊富です。当事務所は墓じまい専門行政書士として15年以上の経験があり、これまでに100件以上の墓じまい・改葬に関わらせて頂きました。その経験をもとに、お客様に適切なアドバイスやサポートを行わせて頂きます。相談無料ですので、お墓のことで不明点がありましたら お気軽にご相談ください。行政書士 大塚が対応させて頂きます。お墓じまい・改葬なら お墓専門行政書士に ご相談下さい!!お墓じまい・お墓の引越し(改葬)から、お墓選び・永代供養墓・散骨等のご相談も可能です。お墓専門行政書士が対応致します。経験・実績豊富な事務所です安心してご相談下さい。(AM9:00~PM18:00)無料相談はこちらから事務所案内大塚法務行政書士の事務所案内は、こちらから事務所実績当事務所で行わせて頂いた墓じまい・改葬等お客様の声当事務所にご依頼頂いたお客様のアンケート
