・ペットの供養の方法は様々です。
「お墓を作って埋葬する」・「仏壇を作る」・「写真を飾り、大好きだった物をお供えする。」など。飼い主・ご家族の考え、宗教などによって変わってくる事となります。
何よりも 大切なのは、飼い主・ご家族が話し合い、皆様の意に沿う納得いく供養をしてあげる事が、家族の一員であった、愛するペットのご供養となることでしょう。
そして、「あれができなかった・・」「もっとあんな事をしてあげられたのに・・」などと、自分を責めたりせず「一緒に楽しくて、素敵な時間を過ごしてくれてありがとう。」と感謝の気持ちを伝えてください。
① 死後硬直は、思っているよりも早く始まります。季節によっても様々ですが、平均的に2時間程で始まる事が多いようです。手足からお腹、頭の順番で硬直していきます。
硬直が始まる前にまぶたを閉じ、手足を胸のほうに優しく折り曲げてあげましょう。眠っている時のようにリラックスできる体勢に整えてあげる事がよいでしょう。
② 体勢が整ったら、ご遺体を清めてあげましょう。
毛並みを整えた後、お湯で濡らしたガーゼや布で全身を優しく拭きます。人間にも起こる現象ですが、口や肛門から体液や汚物が出ていることがありますので、同じようにガーゼで優しく拭きとってあげましょう。
③ ご遺体の安置に段ボール・ケースを用意しましょう。体液が染み出す事がありますので、まずは、ペットシートやビニールを敷きましょう。
頭とお腹に多めのドライアイスやアイスノンを用意し、ご遺体と一緒にバスタオルや毛布で包み込んであげるとよいでしょう。包み込んだ、ご遺体は段ボール・ケースに納めます。
夏場や2~3日間家で安置する場合、エアコンやアイスノンに気をつけ保冷性を高めてください。もし、家の中で安置する場所がない場合、ペットを預かってくれる霊園などもありますので、ご相談する事をおすすめします。
④ ペットが大好きなご家族との最期の時間を、愛情たっぷりに過ごしましょう。
ペットが生前愛用していた器に、お水と食べ物を入れ、ご遺体の脇にお供えし、火葬の日までは、毎朝、取り替えてあげましょう。ペットの写真、お気に入りのおもちゃなどもあれば一緒に飾ってあげるとよいでしょう。お線香をたいてあげる事もよいでしょう。
自分達でご自宅の庭などに穴を掘って土葬し、お墓を作ってあげる昔ながらの弔い方法です。しかし、近年土葬は、マンションやアパート暮らしの方も多く、場所を確保することが難しい状況です。
自分の土地以外に埋葬する事は、法律で禁じられていのるで、空き地や公園に埋葬することは出来ません。また、土壌や水質汚染に影響がないように配慮しなくてはなりません。
以上の事を考慮した上でも、自宅に埋葬する場合でも、火葬してから埋葬することをおすすめします。火葬すれば、お部屋にも お骨を置くことが可能となるでしょう。
各自治体によって、処理の方法は様々です。ペット専用炉で火葬して、お骨を返してくれるところもあるようです。
一度、お住まい地域の役所で確認することをおすすめします。担当は、「清掃局」や「環境衛生課」になります。また、自治体に登録していた飼い犬が死亡した場合には届出が必要となります。
参考例)葛飾区の場合
電話:03-3693-6113
受付時間:月曜日から土曜日まで(午前7時40分から午後4時25分まで)
葬儀は、亡くなった者のため、そして残された者のために行う意味合いが強くあります。
亡くなった者を荼毘に付し、残された者はその死を受け止め、向き合い、悲しみと寂しさに対応し、気持ちを治めていくための儀式が葬儀です。
きちんとした葬儀を行う事は、愛するペット達のためであり、飼い主様ご家族の気持ちの整理を行うためにも大事な事です。
業者の探し方は、かかりつけの動物病院の紹介やネット検索で探すこともよいでしょう。葬儀の日取り、ご予算、葬儀の希望など、家族で話し合い葬儀社に連絡をいれましょう。
愛するペットを亡くした直後は、あれこれ動揺してしまうと思いますので、聞きたい事や希望などメモをしておくとよいでしょう。見積りも出してくれますので、いったん落ち着いて皆さんで、ご検討する事をお勧めします。
ペット専門業者に依頼する場合、主に4種類の葬儀方法があります。
僧侶が読経し、お葬式終了後、お別れをします。その後、寺院が他のペットと一緒に火葬します。火葬後は、寺院で納骨し供養します。お骨を拾うことや火葬に立ち会うことは出来ません。
僧侶が読経し、お葬式終了後、個別に火葬します。お骨上げを業者が行い、納骨し お墓に入れて供養します。納骨をせずに、お骨を持ち帰る事も可能です。
僧侶が読経し、お葬式終了後、個別に火葬します。希望者は、ご自身でお骨上げをすることができます。お墓に納骨し供養します。また、自宅に お骨を持ち帰ることも可能です。
自宅に移動火葬者が出張し、葬儀・火葬をおこないます。
まれに、ずさんな設備の業者があり、悪臭や煙で、ご近所トラブルになるという事もあります。自宅葬の場合、きちんとした設備と技術を持つ業者を選んでください。
業者やサービス内容によります。
民間でのペット葬儀業者では、体重で料金を設定しています。人件費・家賃・火葬設備代・灯油代などのコストを踏まえて最低料金は、1万円からの葬儀社が多いようです。目安は以下の通りです。
1㎏(鳥・ハムスター等) | 1~2万円 |
2~5㎏(猫・小型犬等) | 1.5~2.5万円 |
5~20㎏(中型犬等) | 2.5~4万円 |
20~40kg(大型犬) | 4~6万円 |
個別火葬、合同火葬などにより、また業者により料金は様々です。必ず明瞭な価格を問い合わせください。
火葬後、納骨は一般的に49日を区切りとして行います。または、ペットのお誕生日など、飼い主ご自身で決められた日にちを期限とされる方もおります。
ペット霊園の納骨堂に納骨します。合同納骨と個別納骨があります。永代納骨を利用される方も最近では増えています。
ペット専用の墓地です。近年ではペットも人間と同じお墓に入ることの出来る共葬墓地を用意している霊園も増えてきています。
他のペット達と一緒に供養塔に埋葬されます。寂しがり屋さんだったペットが、独りぼっちではかわいそうだ。という事で選ばれる方もおります。
自宅のお庭に埋葬したり、マンションのベランダに違和感なくおける墓石なども人気を集めています。
海や山などに散骨します。ペット専門業者が散骨サービスをしてくれるところもあります。
飼い主のご希望に添えるなどの理由でペット霊園での納骨が人気です。いつまでもペットへの想いを大切に出来る事は、ペットにとっても飼い主・ご家族にとってもうれしいことです。
墓地使用料・墓石代・管理費など明瞭な料金をしっかりと説明してくれる霊園を選びましょう。
四十九日忌・一周忌・合同供養祭など、定期的に亡くなったペットを供養出来る追善供養で手を合わせる事も大切な供養の一つです。
お参りに行きやすい場所を選びましょう。駅から遠いところでも、無料の送迎バスが出るところがあります。確認しましょう。
お寺が営む霊園、緑溢れる霊園、季節のお花が咲き誇る霊園、霊園の雰囲気は様々です。亡くなったペットがゆっくり眠れる、飼い主が足を運びたくなる霊園を選びましょう。
※ペット葬儀は、まだまだ歴史が浅く、飼い主と業者側とのトラブルも多く発生しています。ペット葬儀での失敗を無くす為にも、葬儀社の特徴や利用した方の感想や意見を知る事が何よりも大切だと思います。
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