「散骨」は、具体的な 法律が無い為、役所等への手続きは、ありません。
従って、散骨を行うには、特定の業者等に、必ず依頼する必要がある訳では、ありません。
※「散骨」を専門に行っている業者に依頼する場合は、埋葬(改葬)許可書を求められる場合があります。
その他、現在、お墓があるが、墓じまいして散骨したい。と言う場合には、墓地の管理者の了解を得て、遺骨を取り出す必要があります。
寺院墓地に、お墓がある場合は、改葬と同じようになる為、寺院の管理者と よく話し合って決める必要があります。
尚、散骨により既存の墓地が不要になる場合は、墓石の御霊抜き、墓石撤去を行い、更地に戻して返還する必要があります。
「散骨」は、近年、様々な方法が考えられており、希望する方も、今後増加する傾向にあると思いますが、法律的には、どの様な位置にあるのでしょうか?
墓地、埋葬に関する法律では、「埋葬又は、焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に行ってはならない。」と明記されております。
「 散骨」は、埋葬する事とは違いますので、上記の法律は、当てはまらないと考えられます。
つまり現実的には、「散骨に関する直接的な法律はない。」と考えられ、葬送の為、節度をもって行われる場合に限り、法に問われることはない。と考えて良いようです。
しかし、どこでも散骨して良いことにはならないので、よく調査・確認をすることが大切です。
勝手に、人の土地に入り散骨したり、自治体で禁止されている地域に、散骨した場合は、違法な行為となりますので注意する必要があります。
「散骨」を行う業者は、近年増加傾向にありますが、散骨場所としては、海、又は、山への散骨が多数を占めております。
海への散骨は、20キロ以上離れた外洋で行われていたり、山での散骨では、海外の山に散骨するサービスを提供している企業などもあります。
まずは、どの様な場所で散骨を行うか?よく検討し「 業者に依頼するのか?個人で行うのか?」、「費用は幾らぐらいなのか?」、「業者は信頼できるのか?」、「サービスの内容は、どの様になっているのか?」 など資料等を取り寄せて、よく検討されることを お薦め致します。
尚、珍しい散骨方法として、「宇宙葬」というものあり、遺骨の一部を 衛星ロケットで、打ち上げ 地球の周回軌道まで、飛ばす方法が取られます。 アメリカの企業が行っている葬送ですが、日本にも代理店が有り、費用は 百万円程度になるそうです。
現在では、「散骨は節度をもって行う限り違法では無い。」ことになっております。
それでは、節度とは?具体的に、どの様なことなのか? はっきりとした決まりはありませんが、基本的には下記のような考えに添って行われております。
感情面、宗教面を考慮し遺骨をそのまま巻くことはしない。
海洋散骨の場合は、釣場、交通の要所など 地域の状況を配慮する。
自然環境に、影響を及ぼす様な 容器など使用しない。
その他、散骨を禁止している自治体もある為、要確認。
後々、親族間等の問題にならない様に、理解を得ておくことが大切です。
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