お墓の契約(購入)前に知っておきたいこと!解説いたします。|大塚法務行政書士事務所(東京都)
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行政書士 大塚博幸
行政書士 大塚博幸

お墓の契約(購入)前に、確認しておきべきこと!

納骨準備・お墓の契約(購入)について、どの様な点について注意・確認しておくべきか?お墓の手続きを専門行政書士が解説させて頂きます。

 

お墓の契約(購入)をお考えの方は、参考にご覧ください。

 

※一度、お墓を建てると、後で別のお墓(場所)にしたいと思われても、お墓の撤去費用等の金銭的な負担等が発生しますので、お墓選びは慎重に行って頂ければと思います。

 

 

1. 立地条件の確認

墓じまいを悩む女性
お墓を購入する際、最初に場所の検討を行います。

 

自然が豊かな故郷にお墓を建てたい。と思い地方に お墓を建てられる方もおりますが、《 ご自身が高齢になり、お墓参りに行くのが不便。》、《 お墓を承継する子供が遠方で行きずらい。》などの理由により、結局は、ご自身・お子様の自宅の近くに改葬される方が多くおります。

 

お墓は、代々承継されるもので将来的な事も考慮し慎重に場所を決める必要があります。

(1)交通状況の確認

ドライブする家族
お墓参りに行くには・・

  • 電車・車で行くのか?
  • 電車の場合は、駅から徒歩で行けるのか?・バスで行くのか?
  • 掛かる時間はどれくらいか?

など、将来的な事も考えて決める必要があります。

 

例えば・・駅から遠く車で行く場合は、将来的に運転が出来る人が、いなくなってしまった場合、バスで お墓参りに行く事が可能か?等も考えておきましょう。

 

自宅からの距離だけではなく《 駅からどの様に行くのか? 》、《 公共の交通機関は整っているのか?》など、ご自身がご高齢になっても お墓参りに行きやすい場所にしておかないと、結局は、 お墓を改葬する事になります。

 

お墓の改葬には、購入した墓地を撤去し、新たな お墓を再度購入することになりますので、費用が100万円以上掛かる場合があります。ですので、お墓を契約(購入)する際には、慎重に場所を選びましょう。

(2)日当たりの確認

お墓を建てる場所が決まりましたら、実際に霊園等に行き、具体的な説明を聞くことになります。

 

その際に、どこの区画に墓を建てるのか?確認します。お墓を建てる場所は、日当たりの良い場所か?確認しておきましょう。

(3)風通し・水はけの確認

日当たりと同時に、風通し、水はけも確認しておきましょう。

 

お墓を建てた場所が、水はけが悪く足元が、いつもぬかるんでいる状況は、あまり気持ちが良いものではありません。又、水はけが悪い場所は、お墓のカロート内にも水が溜まる可能性があります。(骨壺が倒れ、遺骨が骨壺から出てしまう場合もあります。)

(4)平坦な場所か?確認

寺院・霊園内に建立する、お墓の場所(お墓までの道)が平坦な場所か?確認しておきましょう。

 

《 お墓の場所が傾斜地で、何段もの階段を上る必要がある。》又は、《 急傾斜になっている。》場合は、ご自身が高齢になった際に、お墓まで行くのが大変になります。ですので、霊園・寺院内において、《 平坦でお墓参りを行い易い場所か?》確認をしておく必要があります。

2. 施設・設備の充実度の確認

霊園
快適にお墓参りをするには、寺院、霊園内の施設・設備は重要になります。

 

お墓参りの際の、お花・お線香の売店、休憩できる場所、トイレ有無など、現地を訪問し確認しておきましょう。

(1)駐車場の有無を確認

公共機関の利便性が悪い霊園や駅から遠い霊園等の場合、車でお墓参りに行く機会が多くなります。

 

お彼岸やお盆の時期など、お墓参り行かれる方が集中しますので、車が停められる広い駐車場があるか?も確認しておきましょう。

 

せっかく お墓参りに行かれても、車が停める場所がなく、離れた有料駐車から歩いて行かなければならい。又、駐車場設備が無く路上に車を停め、お墓参りをする場合など、利便性が悪く落ち着いて、お墓参りがしずらい状況になります。

 

特に都内の寺院・霊園等は駐車スペースが限られている場合が多くなりますので、車でお墓参りをお考えの場合は、駐車場について確認しておきましょう。

(2)売店の有無を確認

お墓参りの際に有ると便利な設備が売店です。お花屋やお線香、飲料水の販売など。

 

売店がある場合、何も用意せずに手ぶらでお墓参りに行く事が可能です。(お線香など忘れた場合、わざわざ買いに戻るのも大変です。)

 

お花も駅前の売店等で購入も可能ですが、時間や曜日によっては、閉店している場合がありますので、霊園内の売店で購入出来るのは、利便性が良いのではないでしょうか?又、お盆・年始年末などの暑い時期・寒い時期に飲料水等の売店が有るのは有り難いことではないでしょうか。

(3)トイレ、休憩所の確認

霊園等の設備で重要な物の一つとしてトイレの有無があります。

 

一般的な霊園等の場合、駅から離れている場合が多く、トイレの設備がないと非常に困る事になります。トイレ確認は、忘れがちになりますが一番大切な設備と言えます。

 

そして、有ると便利な物が休憩所になります。

 

ご自身がご高齢になった際に、お墓参りに行くのも大変になります。広い霊園等の場合、徒歩で移動するのも一苦労です。その様な時に休憩出来る設備があると大変助かります。

 

ご自身が若い時は忘れがちですが、ご高齢になった際、どの様な霊園が お墓参りしやすいか?考えておくことも大切ではないでしょうか?

(4)送迎バスの有無を確認

駅から離れいる霊園の場合、送迎バスが有ると非常に助かります。

 

車でお参りに行く場合は、あまり気にしないものですが、ご自身が高齢になり車の運転を辞める場合があります。その場合、公共機関を利用してお墓参りに行く事になりますが、霊園の近くまで行く公共バスがないとタクシー等を利用する事になります。

 

霊園が駅から離れていると、タクシー料金も高額になりますので、頻繁にお参りに行く事も躊躇してしまいます。そこで無料送迎バスが有ると非常に助かる事になります。先々の事を考慮して、送迎バスの有る霊園を選択しておく事も良いのではないでしょうか。

(5)法事等の設備確認

法事等を行う設備が用意されているか?確認しておきましょう。

 

霊園等内に施設が有る場合は、法事と納骨等が一箇所で行える事になります。移動する必要も無い為、非常に利便性が良いと言えます。

 

注意する点として《 清潔で利便性の良い設備か?》・《 利用する場合の費用は幾らになるか?》などになります。あまり清潔とは言えない場所で法事等を行う気持ちにはなりません。又、費用が高額な場合も、何処か他の場所で・・と考えるはずです。

 

その様な場合、せっかく設備があっても利用しない事になりますので、設備の有無と併せて確認しておきましょう。

3. 管理状況の確認

供養
墓地・霊園等と契約する前に、必ず一度は現地を訪問し、管理状況を確認しておきましょう。施設内の設備が清潔になっているか?お墓の周辺等も綺麗に管理されているか?など。

 

お墓を建てた後、お参りに行ったら、トイレ等が汚く、お墓の周りも雑草やごみが散乱している様では、お墓の購入を後悔することになります。

 

訪問時に施設内の設備を細かく確認し、疑問点等があれば、遠慮せずに質問をしましょう。きちんと運営されている墓地・霊園等であれば、丁寧に説明して貰えるはずです。

 

仮に、従業員や事務員等が不親切・無愛想では、お参りに行くのも気が重くなります。契約した後で、後悔しない様に従業員等の対応等も確認しておきましょう。

4. 経営状況の確認

お金
民間主体の霊園等は、様々な事業者が管理・運営をしております。

 

墓地の契約をする前に・・

  • 事業主体はどこで・どの様な活動を行っているのか?
  • 会社設立年数は?
  • 霊園の評判は?

など確認していきましょう。

 

民間主体の霊園、樹木葬、永代供養墓など近年人気がありますが、主に石材店等が開発・運営をしているケースが多く、結果、墓石もその石材店にて購入することになる場合があります。

 

ですので、霊園等の場合は、どこの会社が運営しているのか?墓石は、何処の会社から購入するのか?も確認しておきましょう。

 

現在インターネットなどから霊園等の情報もある程度知る事が出来ますので、契約前に得られる情報は得ておくことが大切です。

 

特に お墓を購入した運営会社が倒産し、他の会社の運営になったがサービス等がひどくなり、別の場所に移したいと、ならない様に運営主体等を確認しておきましょう。

5. 開園時間 及び 休園日の確認

開園時間は、何時から何時までか?確認しておきましょう。

 

遅い開園、早い閉園では、普段お墓参りに行きにくい場合があります。又、霊園等の場合、平日に休園日が設定されている場合がありますので、平日にお参りに行きたいと思われている方は、こちらも事前に確認しておきましょう。

6. 宗教・宗派等の確認

お墓参り
一般的な霊園の場合は、宗教、宗派等を問わない場合がほとんどになりますが、寺院の場合は、入檀し檀家になる必要が有りますので、その寺院にお墓を建てる場合は、改宗することになります。

 

一方、寺院内に設置されている永代供養墓に埋葬する場合は、宗教、宗派を問わない寺院もあります。(寺院に確認する必要があります。)数は少なくなりますが、神道専門の墓地もあります。

 

※宗教・宗派等が違う場合、ご希望の場所でも墓地購入が出来ない場合がありますので、最初の段階で、宗教・宗派等の制限の有無を確認しておく事が大切です。

7. 永代供養墓を契約する場合の注意点

スーツの女性と男性
近年、永代供養墓は非常に人気が高く、寺院から改葬し永代供養墓へ埋葬される方が多くなっております。

 

永代供養墓と言いましても、《納骨堂》、《樹木葬》、《記念碑塔などのシンボル的な塔の元へ埋葬》などがあります。一般的には、他のご遺骨と一緒に埋葬する合祀タイプが一番費用が安くなります。

 

それぞれメリット、デメリットがありますので、慎重に検討し迷った場合には、専門化のアドバイス等を参考にして下さい。

(1)永代使用料とは?

永代供養墓を契約する場合、一般的には永代使用料を最初に支払い、その後、維持管理等の費用が発生しない事になります。費用については、形式により異なりますが、十数万円~百万円程度になります。

 

ご納骨の際には、別途、納骨費用が発生する場合があり、金額も霊園等により異なりますので、総額で幾らになるのか?見積書を事前に貰い確認しておきましょう。

(2)永代供養墓の注意点

永代供養墓と言いましても、実際には33回忌等に他の遺骨と合祀される事になります。霊園により13回忌、33回忌など合祀される年数が異なりますので、事前に確認しておきましょう。

 

納骨堂タイプの永代供養墓は、駅近郊にある場合が多く、交通の便が比較的良い状況と言えます。しかし費用的には、他の永代供養墓より割高な面もあります。樹木葬も近年、様々なタイプがあり、費用も形式により大きくことなります。

 

その他、個別埋葬の永代供養墓や合祀タイプの永代供養墓などがあります。NPO法人が運営する合祀タイプの永代供養では、ご遺骨一体3万円~埋葬できる永代供養墓もあります。

 

一方、寺院にある永代供養墓では、ご遺骨一体、十数万円~50万円程度など、寺院により大きく異なります。ご遺骨数が多い場合には、費用も比較的高価になります。寺院内にある お墓を墓じまいし、同寺院内の永代供養墓へ埋葬される方も多くおります。その場合、基本的には寺院から離檀する事になります。

 

永代供養墓は、近年人気がある為、非常に多くの石材店等が参入し、広告等が出回っております。形式も色々あり、ご自身の希望や予算に併せて選択することも可能です。しかし、それだけ多くあると言う事は、一つに決めるのも難しくなります。

 

契約する際のポイントとしては・・

  1. 総額の費用
  2. 交通の利便性
  3. 運営主体の信頼性
  4. 霊園の環境
  5. 従業員等の対応、誠実性

などがポイントになります。
まずは、数カ所の霊園等を確認し、その場で契約せずに良くご家族等で検討されることが大切です。

8. 何処に お墓を購入するべきか?

高齢夫婦
お墓を建てる場所・埋葬する場所は、何処がよいか?個人的な考えも色々とあるかと思いますが、お墓じまい・改葬に多く関わってきた者として、一つアドバイスがあります。

 

最初は、郊外の緑豊かな広々とした霊園にお墓を建てられ、その後、ご自身が高齢になり、お墓参りに行きずらいことから、ご自宅近くの納骨堂等に改葬される方が多くおります。

 

又、ご自身が育った故郷にお墓を建てられたが、子供の代になった場合《 遠くて墓参りが大変になる。、《 寺院の維持管理・寄付が発生し子供に迷惑が掛かる。》等の理由で、ご自宅近くの永代供養墓へ改葬を行う方もおります。

 

お墓を建てる場所は、若い頃は あまり気にならないものです。多少交通の便が悪くても車で行くから良いと考えがちです。しかし、ご自身も年々、歳をとり、墓参りに行くのも大変になります。車も運転しなくなる可能性があります。

 

《生まれ故郷の遠方にお墓を建てた場合》も、お参りが大変になります。それならば、近くにお墓を移したいとなりますが、お墓の改葬(引越し)も《墓地撤去》や《改葬先との契約》などの費用が掛かる事になります。

 

ですので、どこの墓所が将来的にも、利便性が良いのか?よく検討してから契約(購入)して頂ければと思います。

9. まとめ

パソコンを打つ行政書士
墓地を購入することは、人生で何でも行う事ではありません。しかし、購入には高額な費用が掛かります。

 

霊園等のチラシを見て現地を訪問し、よく確認・検討もしないで、業者の言いなりになり契約してしまう事は、なるべくやめた方が良いかと思います。

 

今は、情報化社会ですので、霊園等の運営主体や評判を事前に確認し、費用の総額やその後の管理費、法要等の費用など確認しておく事が大切です。又、契約内容などについても良く確認し、少なくとも数カ所の霊園等を比較検討した上で契約しましょう。

 

お墓を建てるには高額な費用が掛かると共に簡単に引越し出来るものでもありません。引越しは、墓所を更地にして返還する為、その撤去費だげでも十数万円~50万円程度発生します。

 

契約に不安がある場合は、なるべく多くの霊園等を見学・確認し費用の相場や標準的な契約内容等を把握しておくべきです。

 

その他、石材店の対応や費用なども併せて確認しておく必要があります。それでも不安がある場合は、契約する前に第三者的な立場から意見が言える専門家にご相談下さい。

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